2024年9月26日木曜日

鼓動


葉真中顕さん 比較的新しく予約して少し待った本
私のちょうど一回り下の自分史語りが妙にリアルで結構刺さってきた 拓銀の破綻も出てくる
そこに、いじめ・引きこもり・虐待・介護と、現代の問題を詰め込んでどんでん返しも用意して一気に読ませる筆の力はすごいと思った

面白かった
でも、読後感は妙に良くないんだよね
しっかりした良い作品だとは思うんだが この作者さんはどうもしっくりこないな

しかし、ロストケアを読んでもう読まない作家にカテゴライズしたのに三作目を読んでしまった
もう少し読もうか悩み中(笑)

2024年9月23日月曜日

メインテーマは殺人


アンソニー・ホロヴィッツ 初読み



書きかけ〜

2024年9月21日土曜日

ポセイドン変幻


赤江瀑さん
初期の作品集らしく妖しさに溢れたなんとも言えない短編たち
これぞ赤江さんなんだろうけど不思議な事件とその裏に隠された過去の怪しい秘密という、結構似たパターンになってるのが少し気になった まあ十分面白いけど
表題作がすごい 淫らで凄惨な船上のシーンが何とも言えない

恋牛賦
京都の寺の杉戸に牛の絵を描き自ら死んだ若い絵描きは 7歳の時牧場で暮らし母親が牛舎で牛と戯れているとき父が戻り火事になり 母は牛に突かれて死に父も牛を殺したあと死ぬ 子は牛にすがって泣くのだった
春猿
新進の歌舞伎役者と支える髪結いの床山は若いドサ回りの歌舞伎役者春猿の妖艶さに魅入られる 同じ役を演じることになった役者は春猿を超えられるか 床山は春猿を想い役者の髪を結ったのだった
ポセイドン変幻
二人で船の上でまどろんでいるときに兄の頭を鮫に食いちぎられた妹 と兄の婚約者 家族を同じサメに殺された漁師の男 兄妹の禁断 自らの体を餌にサメ漁にのめり込む男 婚約者と妹の愛憎
ホタル闇歌
赤ん坊のときに川に捨てられ蛍に下半身を食べられていたと信じる男は 長じて他人の性行為を見てしか興奮しなくなり、ホタルに動物の肉を与え人間に群がるホタルを育てる 自らも蛍とともに焼け死ぬ 
灯籠爛死行
灯籠彫の石工は眼前で男女を交わらせその生命を灯籠に込めるように彫る その様に魅入られ自ら交わった男は精神に異常をきたしその妻の子は真相を知り自殺する
八月は魑魅と戯れ
傑出した人形師は制作した人形に霊が宿ってしまい焼き捨てることを繰り返し耐えれず自殺する

2024年9月18日水曜日

よって件のごとし


宮部みゆきさんの 三島変調百物語八之続  23/8/30に予約したのでまる一年かかった
同じタイトルのホラー系マンガがあってすごく怖かった どんな話か楽しみに読んだがまあまあですかね 前作ほどの面白さはないかな 表題作は宮部版バンパイヤだが今一つと思う おちかの子供はまだで色んな話が次に持ち越されてる 次も予約してるけど500人以上待つのでまた一年ですな

賽子と虻
虻の呪にかけられた姉を救うため身代わりになり神様たちの賭場の世話をすることになる
土鍋女房
代々渡し舟を漕ぐ一家の主である長男が蛇の水神に好かれて取り込まれていく様を妹が語る
よって件のごとし
池でさらった土左衛門は向こうの世界の村から来たゾンビでその娘も池からやってくる 村の状況を知り救うため向こうの世界に行きゾンビから村人を救うが村人はこっちの世界では長くは生きられない

2024年9月15日日曜日

冤罪


藤沢周平先生
これは良かった 今までの先生の作品集の中でもワタシ的にはベストかも 人情、ユーモア、リルな厳しさ 多彩でキレのある作品群 素晴らしい
どれか一つとなると傑作揃いで迷うけどユーモラスな「臍曲がり新左」をとる 胸がすっとして自分もニヤリと笑っていることに気づく

証拠人
士官に必要な高名の覚え書きが古すぎて書いた男の証明を求められ探し当てるが死んでいた 虚しさの中百姓だった男の妻と暮らす道を選ぶ
唆す(そそのかす)
一揆に加担したとされ藩を追われ 江戸で庶民に慕われながら気ままに暮らす男 ふとしたことで商家の米の買いだめを知り町人をそそのかし米強奪騒動のきっかけを作る 人を操ることに快感を覚える男
潮田伝五郎置文
若い頃から想っていた友の姉が不倫していると知り相手の男と果たし合い殺し自らも腹を切る 女は果たし合いの理由がわからず男を恨む(冷たい小品 こういう味もあるんだな )
密夫の顔
江戸詰の間に妻が不義の子を妊り、犯人を突き止めようと親友を疑う男 やがて薬売りに暴行されたことを知るが許し妻と生きることにする しかしもうもとへは戻れない
夜の城
鷹に餌をやる役職の男は記憶を失い仕事を続けていたが実は幕府の隠密で藩の秘密を探りに来ていて、藩もそれを知り偽の妻をあてがい仲間が動くのを待っていた 男は記憶を取り戻し妻とともに逃げる
臍曲がり新左
皮肉屋で嫌われ者の豪傑とそのため婚期の遅れた娘といい仲の隣家の若者 豪傑は藩で不正を働く家老を切ってしまうが若者がうまく処理し娘との仲もすすむ その様子を苦々しく思いながらもニヤリとしてしまう
一顆の瓜
悪妻の愚痴を聞きながら飲んだ帰りに 襲われていた娘を救い半の後継者争いに巻き込まれる 無事役目を果たすが褒賞は瓜一つで妻との厳しい毎日に戻る
十四人目の男
若い叔母が三度目の嫁ぎ先で夫の連座で死罪となる 徳川直属の14家の一人として幕末の尊王への対抗だった 最後の一人の抵抗を見届け乱心として切る
冤罪
勘定方の貧しく実直な男が横領で腹を切ったことを不審に思い真相を暴くものの公にできず 生き残り農家に引き取られた娘の婿になる道を選ぶ

2024年9月13日金曜日

散歩 水源池


夕方のちょこっと散歩 今日はノルマの4000歩まで 少し あったので 久しぶりに水源池まで この写真は偶然 6時 ジャスト 暗くなるのはあっという間 日が短くなった すっかり秋だな さすがに このくらいなか クマ怖いし 外周は歩く気がしないので ここから取って返す 
写真の中に 鳥が写ってた ちょっと離れてみたら 2羽のんびり 泳いでる のどかだね

2024年9月12日木曜日

紅蓮館の殺人


阿津川辰海さん 初読み
読書メーターからのメールで知った作家さん
おすすめ本はさすがに借りれなかったので貸出可の本書を予約してみた





書きかけ〜

2024年9月10日火曜日

紙の動物園


ケン・リュウさん 初読み
連城先生の人間動物園を読書メーターに登録するとき検索したら出てきた本 タイトルにひかれてちょっと調べたらヒューゴー・ネビュラをとってるSFだ 図書館で調べたらあったのですぐ借りた
これはSFなのかな? といったカテゴライズは無意味に思えるような独特な世界を持った短編たち 情緒、かな強いて言えば 表題作はぐっと来た、これはSFじゃない、でも面白い  一気に読めそうだったが意外と時間がかかった 面白いけど出来に差はある 私の好みの問題かもしれないけど どれかとなると表題作と「良い狩りを」ぜんぜん違う話だけど匂いは同じ
中国、台湾、日本も語られ翻訳物という感じがしなかった

紙の動物園 
中国人の母が作ってくれた折り紙の動物たちと遊んでいた子供時代をへてアメリカ人として母を嫌うようになったがその死の前に虎の折り紙に書いてあった母からの手紙 
もののあはれ 31
隕石により滅亡する地球から避難した宇宙船が故障し修理のため船外に出るが戻れず死ぬ 碁盤 それぞれの役割(たった一つの冴えたやり方 より静かで胸にしっとりと染み込んでくる)
月へ 57
弁護士になりたてでルールを厳守する娘が中国からの難民認定の弁護をするが難民の話は嘘とわかる 月の猿の寓話は意味わかんない
結縄 75
高地に住むナン族に伝わる縄の結び方で意味を伝える方法に習熟した男に アミノ酸の結合予測をさせ画期的な生成方法を開発する 男は村に帰り報酬として良いコメの種を貰うが毎年高額で買わされることになる
太平洋横断海底トンネル小史 92
昭和天皇の発案でできた上海、東京、シアトルを繋ぐ海底トンネルで働いた男 犯罪者を労働力として使っていた秘密
潮汐 123
月が巨大化し続け引力で海面が上昇し人が住めなくなった地球で 月を破壊するための自爆ミサイルを密かに作っていた男とその娘
選抜宇宙種族の本づくり習性 129
宇宙の様々な種族における知恵や知識を未来に残す手法について
心智五行 141
人体の微生物をすべて除去した人類 宇宙船の損害で生き残った唯一の女性はやむなく近隣の惑星に避難 そこは中国人の祖先が人体の微生物と共存し豊かな感情を持ち生活していた 女性は救助されるが微生物を除去され感情を失ってしまい惑星に戻ることにする
どこかまったく別な場所でトナカイの大群が
肉体を捨て精神世界で永遠を生きる未来にも肉体を保持する古代人がいる その母と普通の父との間に生まれた娘 母は永遠の探検に出る前に娘と過ごす
円弧235
若くして子を産み 捨て放浪し死体のポージングをするようになる女 やがて若返り技術により100歳まで生き子を産むが自ら若返りを捨て死を選ぶ
波 235
次世代以降が到着する星間旅行の間に人類は不老不死を手に入れ、肉体を捨て金属を身にまとい、やがてそれさえも捨て宇宙の意識となり、神となり生物の進化を見続ける(壮大な叙事詩なのか?)
1ビットのエラー 267
1ビットのエラーのせいで天使が見える妻が死ぬ (意味わからんかった)
愛のアルゴリズム
玩具メーカーで人形作りを始めた妻は次第に高度なAI人形をプログラムするようになり やがて人間の感情とプログラムの演算結果の違いがわからなくなり精神を病む
文字占い師
台湾に来た米国人家族 その娘は文字占いをする中国人父子と知り合うが その話を聞いた父は親子を共産主義のスパイとしてとらえ拷問の末殺す
良い狩りを
妖怪退治師の息子が 知り合った狐の娘 時代とともに妖術はテクノロジーという魔法に変わり狐もメタル狐に生まれ変わる

末っ子の熱

朝から車
今日も暑い〜特に暑く感じるのは湿気が高いからかな 最近暑くてもカラッとしててすごく快適だったんだけど
昨日末っ子から熱で寝てるとれんらくあったんだが 今朝

サツドラ
イオン

図書館
ビッグ

帰ってきてまだ11時
疲れた



書きかけ〜

2024年9月8日日曜日

ペンキ塗り 2024 2


ペンキ塗りの2日目 
今日は快晴! 30℃超えたみたいで結構暑いけど湿気が低くていい感じだった
今回買ったのはこの三点
ポチったペンキが金曜に届いたので10時くらいから塗りだした
カーポートの壁部分と塀
前回使ったペンキはもうすぐなくなるが妙に粘度がある というかドロドロしてたのでシンナーで薄めて使った ということは前回は混ぜれてなかったんだな  薄い気がしたし 気のせいか色も濃いような(笑)
ペンキは塀の半分くらいで無くなり、新しいペンキ缶をあけた 

塀はとにかく面積があるので結構疲れる 暑いし でもじっくり塗っていって少しづつ塗り終わっていくのがなんとも楽しいわ (⁠・⁠∀⁠・⁠)
丁度塀が終わったあたりで妻が昼に呼びに来た 最近昼飯作るのは私の仕事なので 家に戻って焼きそば焼いて昼ごはん
いったん昼寝して起きてから再スタート

カーポートの上の方、気になってた部分と塀の上の木、その後庭と玄関に埋め込んだ木を塗った
いい感じになったけどまだ塗りたい部分はある 来年にするか
ペンキ塗りは始めるまでは億劫だけど、やりだすと楽しくて、またやろうと思うんだよね〜


来年に向けて
1 ペンキは持つと結構軽いけど半分以上残ってるので買わなくていい よく振ること
2 シンナーは使わなかったので十分ある 刷毛を洗ったシンナーは捨てずに重ね塗りに使える
3 刷毛も前回(2008年)買ったものがあるので買わなくて良い
4 塗る場所は、カーポートの後ろとか裏側・上の方、 庭の木上塗り、畑の木枠、塀の裏側

結構あるね(笑)
来年やるかな〜??

2024年9月4日水曜日

ペンキ塗り 2024


2018年以来になる この日記によるとその前が2008年だから前回ほどじゃないけど結構時間が空いた 塗ろうと思いながらなんとなく億劫でいつも塗らずに冬になってしまっていた 今年は決意して先日、まずはホーマックにペンキを買いに行った
同じものは売ってたけど結構高い 前回の値段は流石に覚えてないけど、まあ仕方ないかと思いながらいろいろみているうちにふと思いついてその場でネット検索してみたらアマゾンでも売ってて、ホーマックで8800円(税抜き)が6400円(税込み)くらいだった なぜこんなに違うの??? 家に戻ってからもう一度ネットで調べて、結局トラノテというサイトで6000円で買えた 物の値段ってなんなんだろうね〜

ペンキが届くまで少しかかるけど前回のペンキが結構余ってるので、今日塗ることにした
まずはカーポート、全体にまだ色はそんなに落ちてないと思うけど、塗っていくとやはり色が濃くなっていくのがはっきりわかる カーポートは屋根は塗らないけど柱とかは脚立に乗らないと塗れないので結構怖い もう年だし、今後もできるかなあと思いながら塗った

10時くらいから始めたけどあっという間に時間が過ぎてカーポート全部塗れないまま昼 結構疲れたので午後はやらずにポチったペンキが着いてから再開することにした

2024年9月3日火曜日

アニマルの謝肉祭


赤江瀑さん
図書館にある本を順番に借りてる中で短編集だと思いタイトルに惹かれて借りたら長編だった ┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌ 長編を読むのはは初めてかな

まぁ良いのだけど なんというか 普通のミステリですね 赤江さんならではの部分があるのかな? 文章はすごく読みやすかった これは短編よりもずっと良い 長編は設定が安定してるからかな 
ラストで一応全部タネ明かししてるけど とにかく謎が多いのでやや強引な収束と感じるところもあった あとタイトルの意味が最後までわからなかった?

全体に短編での赤江さんらしい怪しさがなくて少し残念
やはり赤江さんは短編かな

書きかけ〜

2024年9月1日日曜日

そして、海の泡になる


葉真中顕さん
ロストケアの自分の感想を読んだらもう読まない作家と書いてあったのだが
読書サイトからのメールでこの作者の人気作品が紹介されてて 面白そうだったので図書館で調べたら結構待つようなので 他の作品も見て 数人待ちの本があったので借りたのが本作

結構面白かった
一人の人物を複数の視点で描く手法自体はそれほど珍しくもないが、しっかりミステリになっていてそこに深みがあってバブルやコロナを混ぜながら人間の本質みたいなものに迫ってもいる 本当の自由とはなんだろう しっとりと考えさせられる なかなか良かった