2012年11月30日金曜日
廃墟に乞う
佐々木譲さん。直木賞受賞作らしい。
先週三連休だったが、ついつい最後の日曜日になって図書館に本を返しに行ってぶらぶら本棚を眺めていたら、道尾秀介とか佐々木譲とか、いつも貸出中の作品が結構返却してあってつい借りてしまった本。
佐々木譲の短編連作といえば私が佐々木譲にハマった最初の作品「制服捜査」以来。
しかし短編連作というジャンルで直木賞がよくとれたなあ、さぞかし、と期待して読んだだけにちょっとがっかりというのが読後感。
短編としては普通におもしろいけど、連作というところに短編同士の有機的なつながりを求めて読んだだけに、期待していたほどのものはなく、そういう意味では「制服捜査」のほうがずっと面白かったと思う。
この作品はそれなりに、犯人が捕まる前にさっと主人公が身を引くあたり、新しい読後感を楽しめるわけだけど、直木賞を取るほどのものとは思えなかった。
佐々木さんは十分力量のある作家で、もっと前にとっておいてもおかしくなかったように思う。
作品を間違ったんじゃないかな、文春は。
それは佐々木さんの罪ではないよな。
2012年11月28日水曜日
2012年11月23日金曜日
清河への道
新井英一さんのCDです。
筑紫哲也のニュース番組で取り上げられて有名になった曲。
ただ私はその前からこの曲をどこかで聞いたことがあって気になってたような気もするが記憶は曖昧。
とにかくこの曲が好きで捜してたら、ネットの中古ショップで扱ってたのですぐ買って、今日届きました。CDは500円、送料が別で300円でした。
駿河屋というネットショップ。11月19日に注文して、ちょっとトラブルがあったようですぐ発送はしてもらえなかったけど無事ついたので良しとしよう。
でかい箱に入ってきたので家族は驚いてたけど中身はCD1枚。
ちなみに駿河屋はペイパルが使えました。
ペイパルだとペイパルのユーザーIDと暗証番号だけで買えるので簡単だけど、安全性はどうなんだろう?
ブラウザの画面で入力する情報を盗まれたらと考えると、直接カード情報を入力するのと大して危険性は変わらないようにも思いますね。
ただカードを不正利用されると、1カ月以上後の請求まで気が付かないけど、ペイパルだとすぐ利用メールが来るので気が付きますね、そこの違いかな?
肝心の音楽ですが良いですよ。魂が揺すぶられますね。
いままでYouTubuで聞いてたんですが音が悪くて、まあこの魂の歌に音質は関係ないんですがやっぱり良い方いいよね。
2012年11月22日木曜日
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
塩野七生さん、初めて読みます。
「ローマ人」が出版された頃から読まなきゃと思ってましたが読めないでいた作家。
最近佐藤賢一さんの西洋史ものを読むようになったのがきっかけで、なんとか読むことが出来ました。
解説にもありましたが、小説なのか伝記なのか単なる歴史を叙述しただけなのかよく分からないと感じながら読み進めましたが、読後感としては結構良かったです。
こういう書き方はこの作者のスタイルなんですかね。淡々とした叙述の中にほんの少しだけ思い入れみたいなものも混じっていて、そこがちょっと良いです。
そもそも歴史そのものが面白いのかな、まさしく「小説よりも奇」ですね。
いや、塩野さんが書くからそう感じるんであって凡庸な作家の手で書かれるとただのつまらない歴史の叙述に終わってしまうのかも。
単なる叙述ってありえないよね、書くからには書くこととどこから見て書くかは最低限決めなければならない、ここには作者の主観が大きく入り込んでくるから。やはりこれはジャンルはなんでも良いけど塩野さんの作品なんだよな。
主人公はチェーザレだがほとんど内面描写的なものはなく読んでいても中には入っていけない、でも読み終わったら十分面白いしチェーザレ像は鮮明に残る。
マンガの「チェーザレ」と頭の中でダブらせながら読んだので純粋な本の感想になってないかもしれないけど、まあ、面白かった。
塩野さんはまた読もう。
2012年11月18日日曜日
ヴィルトゥス
マンガです、昨日万代で読みました。
この作品は雑誌連載中に読んでて、個性的な絵とストーリーに結構はまってたのですが、いつの間にか終わってしまっていて、コミックが出るのを待ってたんですが、実はタイトルすらよく覚えてなくて当然今まで読めないでいました。それが先週、突然万代の棚で見つけて、これだ!と思ってたのを昨日読んだものです。
しかし改めて通して読むと大したことないです。結構グロいし。
格闘系だけど根底にはカルト風な流れもあって私はこういうの好きじゃなかった。
続編の「シン」というのも途中まで読みました。結構長い話っぽいけど、あんまり興味なし。
すごく読みたいと思ってたんだがなあ、残念。
タイヤ交換
午前中は大したことなかったど、午後からすごい雪になりました。
車で昼飯に出ていて、行きは全然でしたが帰りは滑って焦りました。
で、帰ってから次男に手伝ってもらってタイヤ交換。
吹雪の中焦って交換したのは初めて、もっと前にやっておけばよかったと後悔しても遅いですね。
今回は去年買っておいたボルトを緩めるツールが大活躍、ものすごく楽に交換できました。
あと、油圧ジャッキで上げたところに車載のジャッキを添えて交換するようにしてみました。かなり安心。
と言ってもタイヤは4年目でちょっと不安。タイヤ屋さんにはブリジストンだし大丈夫じゃないかと言われましたけど。
これで根雪ということはないと思いますけどもう12月の中旬なんですねえ、寒くて当然か。
ボルトを緩めるツールです |
尿管結石5
昨日一ヶ月ぶりに病院へ行って来ました。
まずは予定通り造影剤を注射してのレントゲンを撮りましたが、やはり石ははっきりとは写ってませんでした。最後に横になった角度の写真に石らしきものが写ってましたが、そこで尿の流れが止まってるわけでもないので石かどうかはわからないそうです。
しかし全体に腎臓は腫れてないし血尿もなし、尿管も太くなったりしてなくて尿は流れてる。これで痛みもないわけだから本当に石あるのか?というところです。
しかし出た感じもないし、やはりあるんだろうとい言うことでまた1週間薬飲みながら様子見ということになりました。
下から内視鏡入れて見ることはできるそうですけど、元々の石が小さかったので下手をすると逆に石が上に上がってしまうこともあるそうで、様子見ということに。
腹の調子はずっと良くないんですけど、便秘系の痛みなのか石の違和感なのかわからない状態、しかし尿が詰まってないということは石の痛みはないのかな?
まあ、また1週間ということです。
2012年11月17日土曜日
真説 徳川慶喜
童門冬二さん、初めて読みます。
図書館で何気に本を眺めていて目についた本。
黒龍の柩で慶喜が結構かっこよく描かれていたので他の作家の描く慶喜も読んでみたいなと。
五人の黒幕との対談形式で描く慶喜像ですけど、仕掛けはまあ面白いのかもしれないけど内容はあんまりですね。全体の流れがわかりにくくて枝葉にこだわった感があります。いろんな事件の真相というか裏事情を描くことで慶喜像を浮き彫りにしたかったんだろうけど、小説なら小説の勢いみたいなものが必要じゃないかと思います、それがこの小説には感じません。
あと、将軍になる前の話が大半なので、将軍慶喜を読みたかった私としては期待はずれ。
初めて読む作家だったけど結構有名っぽかったので期待してましたがはずれました。
カエサルを撃て
佐藤賢一さん。
英雄二人の物語、ラストでグッと盛り上がって幕引き、面白い、巧い小説ですね。
この作家は人間を描きたい人なんですかね、歴史物だけに時代背景など細かい描写も多いけど、大筋は結構雑な感じもあって、とにかく人間の心理が大事ということなのかな。
王妃の離婚やピエールのようなハッピーエンドではないだけに結構読後感的にもグッと来るものがありました。
カエサルのこの後も読みたいものです。
ちょっと気になったところですが、この作者の描く女性がどうも男性の従物としてしか描かれていないように感じます。
結構モノ扱いのような。
そんなことないのかな?
flvからaacを抽出
備忘録です
抽出
ffmpeg.exe -i ***.flv -acodec copy ***.aac
-acodec copy が大事、これを付けないとエンコードしてしまって変になる。つけると何もしないで抜き出してくれるようです。エンコしてしまうとそれなりに時間かかりますが、このオプションつけると一瞬でした。
時間情報修正
MP4Box.exe -add ***.aac ***.m4a
これでバッチリ、一瞬です。
ちょっとあれだったので試してみました。昔もトライしたことあったけど、抽出はできたけど音が変になってて、原因わからないままその後トライしたことなかったけど今回うまくできて良かった。
追記
バッチアイコンにドラッグで自動的に、というものを作ってみました。
------------------
rem 実行ファイルの指定
SET FFMPEG="ここにフルパス"
SET MP4BOX="ここにフルパス"
%FFMPEG% -i "%1" -acodec copy "%1".aac
%MP4BOX% -add "%1".aac "%1".m4a
rem aacは削除
del "%1".aac
--------------------
flvをドラッグすると自動的に同じフォルダにm4aが生成されます。
2012年11月16日金曜日
物忘れ
今日地下鉄のウイズユーカードをなくしました。
多分ズボンのポケットから何かの拍子に落ちたんだと思う。まだ7千円くらいあったと思う。残念。
最近結構このテのことがあります。
つい先週ですけど傘を職場の一階ロビーに置き忘れました。朝置き忘れたものを帰りに気がついて見に行ったらまだあったので事なきを得ましたが。
夏には扇子をどこかに忘れてしまいました。
春頃にも家の中ですけどウイズユーカードを1枚なくしてます。
私の場合籤とかはまず当たらなくて、そういった運は殆ど無いんですけど、運悪く何かに当たるということもなくて、なにか嫌な仕事を皆であみだで決めるとか、忘れ物とかもしたことがなく、そういう、消極的な意味での運の良さみたいのはあると信じてたんですけど、最近ちょっと変わって来ました。
まあとしとって物忘れするようになっただけなんでしょうけど、ちょっと不安だなあ。
最近たまにどもったりもするようになてきました。
言葉がうまく出ないこともあるし。
いまの仕事ってものすごくハードなんだけど大丈夫なんだろうか???
まあボケるのも悪くないのかもしれないけどなあ。
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今日11月19日(月)
出勤したら職場の落とし物としてウイズユーカードが戻ってきました!!!!
私のグループの女性が拾ってくれてた。
良かった良かった。
2012年11月10日土曜日
火山 石焼ラーメン
次男と地雷を警戒する長男も無理に誘って、3人で昼飯を食べました。
子どもたちは醤油、私は完熟ミソ。
地雷どころか結構いけました。
スープは別に出てきて、麺と野菜の入った320度の石焼き鍋に目の前で注ぎます。瞬間で煮えたって、2分待ってから食べます。熱いので最初から小丼が出てきて、そこにとって食べるのがちょっと面倒ですけどね。
スープはこってりで最後のおじやがピッタリ。野菜と半熟卵もいいです。チャーシューはなく豚バラが少し。結構にんにくが入っていて店内に入ってすぐぷんぷん臭ってきてましたね。
怪しげな店構えのラーメン屋だったので警戒してましたけど、やっぱり食べ物屋さんは食べてみなければわかりませんね、良いですよ。
スープを入れて少したったところ、まだ湯気がたってます |
麺増量にしたのでライスを別に頼んでおじや |
2012年11月6日火曜日
球体の蛇
道尾秀介さん、さっき読了。
道尾さんにしてはびっくりなどんでん返しはなく地味な印象。
ただ結構引きずる作品でそこを狙ったのかな??
重要な死が2つ、しかし犯人はわからないまま。3つ目の死にいたっては死んだかどうかも曖昧。
最後のどんでん返しはもしかしたら嘘???
しかし嘘だとしたらやはり彼はサヨを殺したことになるな。
本当なら、そして3つ目の死が嘘なら彼は誰も殺していなかったことになる。
そう読めば良いのかな。
道尾作品に共通のハッピーエンド感はあるし思いやりというか優しさの物語になってる。
派手さはないけど静かな物語。
これはこれか。
2012年11月5日月曜日
漫画喫茶
昨日、次男が行きたいというので久しぶりに行ってきました。
3時くらいに行きましたが結構込んでておっと思いました。まあ入れないほどではありませんが。
マンガは結構ありますけど読みたい本があるかどうかはまた別ですね。そういう意味では万代みたいなところの方が種類は多いです。ただ漫画喫茶は基本タイトル毎に全巻揃ってるのがうれしいです。昨日はいろいろ読みましたが主に読んだのはあひるの空。
結構読んでましたが欠けてるのもあったので、この機会にコンプしました。
しかしあひるは面白いよなあ。
まさにスポーツ青春マンガという感じで時々ものすごく胸が熱くなります。
昨日読んだところだと、負けた鶴工の不良がまだ全部出し切っていないと泣くあたり、ぐっと来ました。
スポーツマンガだけどリアルなところも良いです。変な技とか無い、基本の積み重ねでより早くより正確に、皆努力してます。
あと辛口なところも良いな。最近勝ってますが、とにかく負けてばかりでした。昨日読んだところでは女子が負けてしまいました。そーゆーマンガですね。
負けて、泣く。そしてまた前を向いて歩く、この積み重ねです。やっぱりリアルなんですね。
作者はもう最終回のネームを完成させてるらしいんで、そこに向かって進むだけですね。
インターハイ予選決勝で負けて終わるような気もするがどうなるのかな???
2012年11月4日日曜日
昨日の外食
昨日土曜日の外食です。
ハルモニ、昼に家内と家内の親の三人で行って来ました。
最近のハルモニは料理の味にバラつきが出てきました。
美味しくない時があるということ。どうしてかな?
今日食べた鶏肉炒め、私の定番注文料理ですが、実は初めて食べた時の鶏肉は普通の胸肉でしたが、それ以降はずっと何年も手羽でした。それが今日は胸肉。
えっ、戻したのか?
聞きませんでしたけどね、でも味は全然違ってくるんだよな。
あと、牛スジ炒めも我が家の定番ですが、味にムラがあるし牛スジの硬さもひどい時があった。
昨日はまあまあだったけど、全体に味がしょっぱすぎたかな。
ということで?な日だったけどまあ料理屋ってそんなものかな。
あと、いつもくさいけど今日は特に店内が臭かった。??
丸亀製麺、うどん屋ですね。
晩ご飯、模試だった長男を学校の近くでひろって、初めて南郷通の店に行きました。
この店は地図で調べると里塚のうどん屋より近いので前から行ってみようと思ってました。
しかしだめですね、ここ。
うどんは伸びてるし海老天も天ぷら多すぎ偽装系で、信じられなかった。店によって違うのか?
7時半くらいでしたが、客の回転が悪くてこういうことになったんだと思いますけど印象悪かった。
あと、小上がりに座ろうとしたけど汚すぎてやめて椅子席にしました。
以前小さい子供さんを連れた家族連れの後に座ってひどい思いをしたので注意してみるとやっぱり。
ここって店員さんはテーブル拭きに来たりしませんよね。前の客の落とした天カスとかが落ちてて最悪。
まあ安いからなあ、仕方ないのかもしれないけど、ここは昼かな。
夏姫春秋
宮城谷さんです、直木賞を受賞した作品ですね。
ものすごく期待して読みましたけど、上下巻の上巻の途中で断念です。
全く面白くない、というか頭の中に入って来ません。
宮城谷作品はある一人を描くものと、その周辺を描くものに大別されるという内容のことがどこかのブログに書いてましたが、その分類で言うと本作は後者。
私はこの後者系の作品は読むのがしんどいです。よほど集中して読まないと何がなんだかわからなくなる。
とにかく人が多いし地名も多いし話は飛びまくるし、パーツごとに読むと面白いんだが一本の流れがない。
ドストエフスキーだって人物が多くてしかも名前が複数あったりして最初は読み進めるのが大変だけど入ってしまったらスイスイ読める、しかし後者系の宮城谷作品は最後までそれができない、私には拷問のようです。
私の読み方にも問題があることはわかっていて、最近仕事が忙しくて懸案がものすごく多くて、それを忘れたくて本を読んでるんだけど、この手の小説は忘れることができなくてついつい頭が仕事に行ってしまって、気がついたら小説のページは進んでるんだけど文字を目で追ってるだけで中身は何も頭に入ってない、ということになってしまってるわけです。
それは私の読み方が悪いのかもしれないけど私にはどうしようもない。
本に本の力で私を集中させて欲しいのにそれをしてくれないのが宮城谷さんの後者系の作品なんですよね~。
というわけで今回は断念、悔しいけどなあ、しかしなんでこんな作品が直木賞なんだろう??
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