蔭桔梗

泡坂妻夫さん、これも直木賞受賞作

名人芸といった感じ
きれいな文章で巧妙に綴られた小品達

短めの短篇集だけど、昭和の職人さんを中心に、昔話と現在を交錯させながら丁寧に描いてます
最初の増山雁金、地味な紋の話で始まって全く別の話に移って、気がついたら秘められた恋の話になっていた
見事な話術！

ちょっと古い感じは否めないけどこういうのもありですね