2024年7月13日土曜日

狐の剃刀


赤江瀑さん マイ図書館にも何冊かあったのできれいな本を借りてみたら最後の本だったようで晩年の作品集ということになるか 怪しい危なさは少し後退しているようだが逆に晩年に過去を振り返るような静けさが心地よい京都言葉に乗って全編に漂う これもまたよし、だな どれか一つならそういった空気感を一番感じる 玉の緒よ かな

狐の剃刀
昔料亭の娘が恋しい板前に送った花の絵 後年高名な閨秀画家で娘の姉がある板前を訪ね絵を描いて渡す 恋した板前は誰だったか すべての花は毒だった
静狂記
一人の板前に恋した姉妹 姉は小説家妹は随筆家となり思いを綴る 仲違いした今、老境に想う
阿修羅の香り
親友で仕事仲間でもある阿修羅を愛す男が従姉妹と結婚することになるが異母兄弟であることを知り従姉妹は自死 親友はその後も阿修羅を追い求める
牙の扇
中居として働く二人の女 扇の紛失事件偽装とそれを見抜き扇を奪い逃げた女と奪われた女の確執 逃げた女を見つけ死ぬ 
緑青忌
お茶の女将の昔語り 大きな水瓶の秘密 宮中に上がった姉妹の秘密
玉の緒よ
二人の老女は往年の大女優とその付き人 龍安寺の石庭に現れた女は ボケているのはどちらか 面倒を見る女と目撃した男
ダンサーの骨
バレエダンサーの執念 幽霊の話か? 母親 羅生門
夜を籠めて
様々な分野で活躍する芸術家の過去 師匠からの愛 若々しいエロス



書きかけ〜

0 件のコメント:

コメントを投稿