11/11(水)「リヴィエラを撃て」読了しました
久々の高村薫はやはり良かった。
読み始めたの10月26日だから結構長かった。図書館で1回延長、ま、長いほうが楽しめるわけだが。アイルランド紛争を背景にイギリスを舞台においての諜報合戦をよく書けてるなあ。
どうして女性にこんな男くさい物語が書けるのか分からない。性別は関係ないのかもしれないが。
最後に出ましたという感じで男色も出てきますな。
ラストのほうの種明かしはちょっと疑問。なんとなく分からないまま終わっても良かったと思う。
ジャックとケリー、手島とバーキン、シンクレアとバートン、モナガンとMG、ここらへんの男たちのからみだけで十分面白い。ラストの推理小説っぽいつくりは安っぽさにつながってるような気がする。
描写はとにかく骨太、硬質。どっしりと安定感。すばらしい。決して美しい文ではないのだが、読んでいて気持ち良い。
性が書けないのはどうしてかな?
男色好きと通じるのか???しかし晴子情歌みたいなのも書いてるしなあ、やっぱり女なんだよな、高村薫って。
手島さんのその後読みたいね。合田雄一郎につながっていくキャラなのかな。
で、今は「マークスの山」を読んでます。再読だけどあんまり覚えてないので面白いです。
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