長かったです。緩む感じはないんだが、ずーっと緊張感が持続されていたわけでもなかった。新聞社がらみの裏世界とのやり取りがわかりづらくてちょっと退屈だった。
しかしずっしり高村薫な小説。読み応え十分。
重厚で骨太で緻密で、とにかく面白い。
合田も良い、加納も良い、城山さんもかっこいいしレディジョーカーの面々も良く描けてる。
傑作ですね。
しかし最近の合田はどうしてるのかな、「馬」にはちょっと出てきたけど、加納との関係は無かった。それにしても合田は悩む男だなあ、半田を追い詰める動機もほとんど合田の悩みというか個人的な感情だもんなあ。
動機といえば高村薫の小説はやはり動機が鍵かな。爺さんの動機、半田の動機、合田の動機。そして加納の動機。簡単に金目当てではない、わかりづらいんだが、なんとなく読者に納得させてしまう、それが高村薫の筆の力なんだなあ。
次は神の火か李欧を読みたいな。
しかし今は「白夜行」、東野さんですね、を読んでるところ。図書館で見つけたのですぐ借りておいたもの。結構面白い。テレビ版の「白夜行」とほぼ同じ感じです。主役の二人がいやでも頭に浮かびながら読んでます。
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