すべては今日から

児玉清さん

読書メーターをぶらぶらしていて見つけた本
待たずにすぐ借りれた

もう亡くなってしまったけどかっこよかった
クイズ番組の司会もしてたけど、美女と野獣とかHEROの児玉さんのかっこよさが記憶にまだ新しい

冒頭から歯切れの良い文章で、本好きらしく、文章も推敲を重ねて書いてるんだろうなという感じ
本にまつわるエッセイ的なものと単純な書評的なものと、純粋なエッセイもあるほか、役者になった経緯は何度も語られていて児玉さんの人となりを知る上でも面白い本

書評に関しては、前半は原書で読んでいる話もあって外国ミステリモノ専門なのかなとも思えたが、日本の歴史人情物も出てくるし何と丸山健二も絶賛してたりして、本当に本が純粋に好きだったんだなと感じた
しかし書評は全て好意的に書かれていて、ちょっと物足りない
児玉さんの人柄なのか商業的な配慮なのか？？
褒めているだけの本と絶賛している本に、自ずと分かれるけどね

最後の方の最近の日本人のマナーの悪さに対する苦言はちょっとしつこくて辟易したけど、息子さんのあとがきはなかなか良かった
いろんな意味で楽しめる本でした