2019年4月28日日曜日
永遠の1/2
佐藤正午さん、2012年に読んでたので二回目だけどほとんど内容は覚えてなかった ( ´∀`)
佐藤さんのデビュー作、しかしデビュー作とは思えないくらい語り口がうまいというかいやらしい
その後の作品と比べてもかなり最近の作風に近いんじゃないかな
佐藤さんはこの後いったん普通の新人作家に戻って、放蕩記の辺りからまたこの佐藤さんに復帰したような気がする
不思議な作家だなあ
主人公の造形は今と似てる、津田の原型なんだろう
かなり上手に読ませて飽きることがない、賞を取ったのもうなずける
もしかして書き直してるのかな???
お話としては二歳上の良子とつきあう話とそっくりな野口修治をめぐるお話の二つ
ラストで主人公なりにすっきりして少し前に進むってことなのかもしれない
しかし優柔不断でだらだら、特になんということもない
このだらだらを巧みな筆で読ませるのが佐藤ワールドなのだろうか??
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