2020年3月3日火曜日
土の記
久々の高村さん、新しめの作品だが図書館で確認したらすぐ借りれた
読んでみて少し納得
相変わらずの高村調の文体で私は大好きだけど内容はというとタイトル通りで土の記であり読み進めるのはちょっと辛かったから
高村作品から物語性が抜けていくのは晴子三部作あたりからだろうか
太陽を曳く馬から冷血とかなり難しくなってきたと思う
本作はそこまでではないもののやはり難しい
高村さんはここで何を書きたかったのか
途中で痴呆老人の手記なのかなと思った
意識の混濁がどんどん進んでいくその様を描きたかったのかなと
でも違ってた
親子の葛藤や不倫をベースに人間模様も様々描かれるけど、土の、地球の目線から見ればそんなものは些末とも言えない塵の世界の話だ
とラストで突き放された
何となくわかる部分もあるんだけど
これは小説と呼べるのか?
我らが少女Aも予約してるが読めるのはかなり先になりそう
どんな高村さんに会えるのか楽しみだ
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