いつもの理詰めで硬質な文体はまさしく高村さんなんだけど、
一人の女から見た一族の歴史というか人間模様みたいなものだろう
いわゆるミステリ作家として世に出た作家だと思うが、
本作後、リア王、太陽、
情景描写が凄く多い
情念がふつふつと湧いてくるような
一方で哲学的に下に下に潜っていくような
時に出てくる科学用語、ベータ崩壊、コッホ数???
漁の描写も迫力ある、ニシン漁、スケソ漁
どこで見てきたんだろう
少なくともニシン漁を見ることは無理だったはず
母に聞いたニシン漁の話を思い出して私は楽しめたけど
物語のうねりが後半見えてくる
松田とのからみは母とつながり、杉田の子どもが出てきて母はガン
晴子の女としての艶かしさが臭うように漂う
図書館は発見があるよなあ
棚で見つけて思わず借りてしまった
やはり文庫は読みやすい、久しぶりに再読できた
高村薫は面白いよなあ
リア王も文庫になれば良いのに
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