2024年7月31日水曜日

時雨の後


藤沢先生なり
最初と最後がすごく良い 短く凝縮されていて読後に読み手側の内部で物語が広がっていく感じがした 素晴らしかった 秘密は新しい味でラストでちょっとやられた気がした 
短めの短編集に先生が詰まってた、面白かった



雪明かり
養子に行った男が貧しい生家の義妹と惹かれあい 全てを捨てる決心をする さすが先生 短いけど詰まってる
闇の顔
ちょっと長い話 2人の侍が死にきりあっただったようだが 誰が誰を殺したのか 背後には藩の不正がありそれを隠すための犯行だった 推理モノかな
時雨のあと
両親がいなくなり 妹と一緒に暮らしていた兄 しっかり者だったが仕事で体が不自由になってからは博打に溺れる やがて 妹は女郎に身をやつす 兄の真の姿を知り 探すが熱に倒れる それを見て兄は立ち直る
意気地なし
赤ん坊を残し死んだ妻 情けない男は周りに助けられるが 許嫁のいる娘は助けるうちに 情けない男に引かれその男と夫婦になる決意をする
秘密
真面目な店主は昔店の金に手を付けてそこの娘に見られていた その後立ち直り娘と結婚した過去を 老いてはっきりしない頭で断片的に思い出してはまた忘れる
果し合い
部屋住みで邪魔者扱いの叔父に懐く娘は叔父の助けで好いた男と駆け落ちする 叔父も昔駆け落ちの約束をした娘がいた
鱗雲
母と二人暮らしの青年は死んだ妹に似た高熱の娘を助け家で介抱する 青年の許婚は藩のために密偵となり孕まされ自害する 回復した娘は父親の敵討ちに出るが戻ってくる


書きかけ〜

2024年7月29日月曜日

パラソルでパラシュート


一穂ミチさん
今回の直木賞作家ということで図書館で探してすぐ借りれた本 ちょっと調べたらBL作家さんらしい たしか千早茜さんもそうだったような 読みたくても図書館に 蔵書がないのが残念 あっても表紙があれだからちょっと借りづらかったりもする

面白いけど途中は少し退屈だった

ラストはかなり伏線回収でそこまでしなくてもいいのにともおもう、もやもやした部分を残してもいいかな

面白くてよく出来てるんだけど誰かににてるような 最近の女性作家の書く世界と大きく違わないような気もする

直木賞受賞作は読みたいけどしばらくは無理かな

書きかけ〜

2024年7月27日土曜日

春喪祭


赤江さんのオリジナル作品は今の図書館には残っていないものもあるが、調べると多くの短編を収録しなおした本も出ていて、コンプ目指して少しづつ読んでいくことにした。とりあえずオリジナルで残っていた本書には藤十郎も収録されているので借りてみた。
 独特の怪しい雰囲気は相変わらずだけどものすごく期待していただけにあんまりだった 全体になんとなくわかるけどよくわかんない短編もある


夜の藤十郎
狂言役者 坂田藤十郎に仕えた女形 実は藤十郎は二人いてもう一人の 影に敵わぬ身に苦しむ 女形は影を探して殺す

春喪祭
結婚するはずだった女性が行方不明の末自殺 琵琶の曲を作るために通った奈良の寺で僧侶の幽霊に取り憑かれていた

宦官の首飾り
二人の少年が出会った宦官 その首飾りが仕えるオランダ人との性戯の象徴 宦官の死体にはなかった首飾りの秘密に後年気づく

文久三年五月の手紙
長州藩が外国人と戦うため農民が駆り出され商家の男も身重の恋人がありながら参戦する、その際に書き残した手紙を現代の女子高生が旅行で訪ねた農家で偶然手にし、その時代を体験して戻ってくる
 
百幻船
漁村で出戻りのだらしない女が水死 海に生きる男たち、船・村の掟 女の妹が犯人 それを隠す男

七夜の火
学生たちが旅行で知った呪術 女と結ばれた男、その男を愛する男が呪術で自ら死に男に永遠の傷を残す

書きかけ〜

2024年7月23日火曜日

底惚れ

 
青山文平さん、コンプしてみたくなってwikiで調べて借りてみた

一人称語りの長編
青山さんらしい展開とやや予定調和かなと思ったらそうきたか、という驚きもあって楽しめく読めた
時代ものって現代にも通じる普遍的なものを描くものという固定観念があったが少し違うような 時代物でしか描けないテーマもあるんだ と読んでいて感じた
今 藤沢周平さんも色々読んでいて、青山さんも似てると思ってたけど、やはりちょっと違う どちらが良いということではなくて、やはり作家さんはそれぞれの世界を持ってて そこに個性が面白さがある ということかな


書きかけ〜

2024年7月22日月曜日

竹光始末


藤沢周平先生の短編集
やっぱり面白い 武士モノは貧しい暮らしの中の悲哀 町人物は道を誤りながら懸命に生きていくヒト を描いてるかな 時代物らしく現代に通じる人間の普遍性を描いていて心にしみます


竹光始末 
二度の浪人で貧窮し士官に来た男 藩から逃げた者を討ち取れば士官できるが対決の場で親しくなる しかし刀が竹であることを明かすと逃げた男に斬りかかられ小刀で倒す 虚しいが士官は適う
恐妻の剣
剣の腕を買われ養子に入るが妻は歳を重ね強くなる 秘密の任務で藩から逃げた武士2人を見事に討ち取るが家に戻ると相変わらず妻に叱責される日に戻る
石を抱く
博打打ちの世界から足を洗うため大店に奉公するが孤独な女将と浮気してしまう男 女将の弟と揉め無実だが牢に繋がれ石攻めにあうが女将のため口を割らず耐える
冬の終りに
博打の金を持ち逃げし その時匿ってくれた母娘と親しくなる男 賭場に捕まった時女の夫のヤクザに助けられるが ヤクザは死に母娘と暮らすことにする
乱心
剣の腕を競い合った相手が江戸詰めの際乱心し暴れたので討ち取る 精神異常だったようだが原因は美しいが何処か艶めかしい妻だったか?
遠方より来る
浅い縁ではあったが浪人し頼ってきた男 貧しい中面倒を見る がかなりの人物に見えたのも口先だけだったことが知れ決まりそうだった士官の道も絶える 男は感謝して潔く去る

2024年7月21日日曜日

散歩 澄川陸橋

結構久しぶりにこっち方面に来た
右足に痛みは残ってるけどほぼ気にせず歩けるようになった
今日は朝からかなり暑くて涼しくなるのを待ってたけどなかなか温度が下がらず、散歩に出たのは17時半くらい、陸橋に着いたのは18時くらいだった まだ明るいけどもう夕方だね


帰り道の高台公園のグラウンド 誰もいないのに少し驚いた 子どもたちも暑くて外に出ないようにしてるのかな?

散歩は以前は数日おきに8千歩を目指してたけど結構きついので、今は毎日4千歩を目標にしてる 庭いじりと家の中だけでも千歩以上歩くことになり、自然と近場だけになってこっち方面にはあまり来なくなってた
痛風も一月になるが長い距離は歩きたくても無理だったので 良くなったら来ようと思ってた
今日歩いてみたけど、以前ほど楽しく感じなかった このルートも飽き気味かな?

2024年7月20日土曜日

windows の リンクファルの解析


winとlubuntuの dual 環境にして結構たつ。lubuntuで足りないものは Qt と PyQt で自力でプログラムを書きためて、最近はほぼwinを使わない生活になってきた。
のだが、PyQtで書いたファイラでwinのショートカットを開けないのが不便になってきて、なんとか自力で解析して開けるようにしたので備忘録として残しておく

pythonでの解析はこんな感じ

 import os,struct

# パスを指定
lnk_file_path = 'ここに .lnk のフルパス'

with open(lnk_file_path, 'rb') as f:
    data = f.read()

# ヘッダ情報の解析
header_size = 0x4c  # 常にこの値
ShellItemIdList_size = struct.unpack('H', data[header_size : header_size + 2])[0] + 2
LinkInfoOffset = header_size + ShellItemIdList_size
basePathOffset = struct.unpack('I', data[LinkInfoOffset + 16 : LinkInfoOffset + 20])[0] + LinkInfoOffset
Offset_end=0
for n in range(basePathOffset , data.__sizeof__() ) :         # 終端0(2バイト連続で0)を探す
    if struct.unpack('H', data[n : n + 2 ])[0] == 0 : 
        Offset_end = n
        break

basepath = data[basePathOffset : Offset_end].decode('shift-jis')

print(basepath)

これで取得できるのはあくまでwinのパスなので、lubuntu用にパスの変換は必要。
リンクファイルの構造は結構複雑なのでこのコードで取得できない場合もあると思うが私の環境では今のところ取得できてます。
リンクファイルのフォーマットについては公式ページからpdfで落とせるので興味があれば直接見たほうが良いと思うが、簡単な考え方は以下になります。

A リンクファイルの構造
 1. Header  
 2. Shell Item Id List  
 3. Link Info  
 4〜8 関係ないので省略

B 上記 1〜3 の構造

 1. Header (先頭)
   4 bytes ヘッダのサイズ 必ず 0x0000004C になる これが次のデータの先頭アドレスになる
  16 bytes リンクファイルのクラスID 必ず 00021401-0000-0000-C000-000000000046 になる
   4 bytes LinkFlags 詳細省略
   4 bytes FileAttributes 
  24 bytes Fileのタイムスタンプ 3 種類(8 × 3) 
  24 bytes その他詳細省略
  合計 76 bytes ⇒ 0x4c  (1)

 2. Shell Item Id List  
  2 bytes   次の IDList のサイズ
  variable IDList
  合計 2 + サイズ(アドレス 0x4c の 2bytes の数値) (2)

 3. Link Info  
   4 bytes LinkInfoSize
   4 bytes LinkInfoHeaderSize 7種類のオフセットの場合 0x1c(28)オプションがある場合 0x24 以下
   4 bytes LinkInfoFlags
   4 bytes VolumeIDOffset
   (合計 ここまで 16 bytes )
   4 bytes LocalBasePathOffset   (3) これがパスの位置 Link Info の先頭からのオフセット

    ファイルの先頭から (1) + (2) + (3)  の位置にパスの最初の文字がある
    パスの長さはデータとして与えられていないが、NULL–terminated string なので 0000 で終わるまで探せばわかる

バイナリを扱うのならcの方が簡単な気もするけど、python の struct は使いやすいね。
linuxでバイナリエディタを探してるけどGUIではなかなか見つからなくて、自作しようと思ってる。で、今のところは vim を使ってる。vim の凄さは少しづつわかりかけてるが、どうも敷居が高いというか、慣れません (-_-;)
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7/20  コードちょっと修正した 4bytes の basePathOffset は I ですね しかしフォーマット的に無駄じゃないかな 2bytes で十分なような?

2024年7月19日金曜日

散歩 水源池

朝散歩なり 結構歩けるようになったので今日は久しぶりに池を小回りしてみた
昨日は朝から暑くて太陽が強かったけど今日はどんよりで午後からは雨の予定 気温はそうでもないけど湿気が高くてちょっと嫌な天気です
かなり緑が深くなってると想像してたけど そうでもないかな 昔はこの季節は木道が草で歩きづらくなってたけど 今の木道、木じゃないけど(笑) は高さがあるし手すりもしっかりしてるからそうはならないのかも 今も昔の奥を歩くルートは復活してない 歩きたいね〜

この木道にi動物のフンを発見 クマならちょっと怖いけど私には見分けがつかない 犬かな? 犬だとしたら飼い主さんしっかりだな 木道はそもそも犬は侵入禁止のはずだし おしっこは仕方ないとしてもフンは持ち帰って欲しい というか、そもそも公園は犬禁止にしてほしいんだけどな (-_-;)

文身


岩井圭也さん初読み
読書メーターからのメールで知った われは熊楠が 直木賞候補らしい 読んだことがない作家さんだったし ちょっと調べたら 北大生?? これは読まなきゃと図書館で探して借りてみた本

ちょっと微妙かな

最後までタイトルは  分身  だと思ってた(^_^;)

書きかけ〜

2024年7月16日火曜日

恋文

最近連城 さん よく読んでるけどやっぱり 直木賞受賞作も読んでおかなきゃなと まあ 再読 ではあるんだけどあんまり覚えてなかったんで 読むことにした

何だろ連城さん 結構 読んでたのが 昭和のレトロな雰囲気をベースにして男女の 話とミステリーが結構ハードに綴られるというか 男女の中と言っても ほんわかするようなものではなくてもっと 切羽詰まった ドロドロした 憎しみとかそんなものをベースにしていた それを ミステリーの衣でまとうと何ともいい味になって面白いのだったが 本作は全く違うね ただの良い話というか ちょっと驚きも これで直木賞を取ったのか? 

恋文
安定した結婚生活を捨て 不治の病となった昔の恋人を看病する夫 妻も身分を隠しその恋人と友達になり見舞を繰り返す 夫にに頼まれ渡した離婚届は夫への恋文
紅き唇 
結婚してすぐに死んだ妻の母と暮らす男に恋人ができる 義母もいるのでうまくいかなくなるが義母が身を引く 最後に口紅を買ってやる 同居には義母の想いが詰まっていた
十三年目の子守唄 
実家で年の離れた弟と母と暮らす中途半端な男 母が自分より若い男と結婚する 義父はいい男だが認めれない 弟は昔別れた女が産み落とした自分の子供だった
ピエロ
髪結いの亭主は 妻の失敗を自分の大きな失敗で隠すような優しい男 浮気したと嘘を言う妻、俺も浮気していたと出ていく夫は本当に浮気したのか?
私の叔父さん
若く死んだ姪を愛していた男が、姪の娘に姪との関係を詰め寄られる 姪の夫も彼なりに妻を愛していたことを知る 娘は不倫の末妊娠し男姪と結婚することを決意

2024年7月13日土曜日

散歩 水源池

夕方のちょこっと散歩だけど
横にこんな木があったっけ?
今まで何度きたかわかんないくらい来てるけどこの木には気づかなかった
グーグル先生で画像検索してみたらライラックと出ました
あってるかな?

そういえばとちょっと思い出して調べたらやっぱり、ライラックは札幌の木だった 花はすずらん
でも札幌の花とか木って? 1960年に市民投票で決めたらしい 生まれる前か・・・・

狐の剃刀


赤江瀑さん マイ図書館にも何冊かあったのできれいな本を借りてみたら最後の本だったようで晩年の作品集ということになるか 怪しい危なさは少し後退しているようだが逆に晩年に過去を振り返るような静けさが心地よい京都言葉に乗って全編に漂う これもまたよし、だな どれか一つならそういった空気感を一番感じる 玉の緒よ かな

狐の剃刀
昔料亭の娘が恋しい板前に送った花の絵 後年高名な閨秀画家で娘の姉がある板前を訪ね絵を描いて渡す 恋した板前は誰だったか すべての花は毒だった
静狂記
一人の板前に恋した姉妹 姉は小説家妹は随筆家となり思いを綴る 仲違いした今、老境に想う
阿修羅の香り
親友で仕事仲間でもある阿修羅を愛す男が従姉妹と結婚することになるが異母兄弟であることを知り従姉妹は自死 親友はその後も阿修羅を追い求める
牙の扇
中居として働く二人の女 扇の紛失事件偽装とそれを見抜き扇を奪い逃げた女と奪われた女の確執 逃げた女を見つけ死ぬ 
緑青忌
お茶の女将の昔語り 大きな水瓶の秘密 宮中に上がった姉妹の秘密
玉の緒よ
二人の老女は往年の大女優とその付き人 龍安寺の石庭に現れた女は ボケているのはどちらか 面倒を見る女と目撃した男
ダンサーの骨
バレエダンサーの執念 幽霊の話か? 母親 羅生門
夜を籠めて
様々な分野で活躍する芸術家の過去 師匠からの愛 若々しいエロス



書きかけ〜

2024年7月11日木曜日

大根


大根無双
喜んでたんだけど


トウが立ってる 
芽が出て花が咲くってことですね
こうなるともう大根としては駄目らしい
調べたところでは、低温が続くとこうなるらしい
植えるのが早すぎたってことになるのかな
┐(´д`)┌ヤレヤレ

抜きました
大根は小さいけど食べれるかな
葉は奥さんが茹でて冷凍庫に保管
美味しいのかな?

2024年7月10日水曜日

鬼はもとより


青山文平さん
マイ図書館にも結構蔵書があったので借りてみた 最近短編が多かったのでこれは長編

やはり面白い 歴史物ではない時代物ではあるけどテーマがこの時代にしかないものなので歴史ものっぽい重厚さも感じるのは新しい感覚かもしれない
ラストもいい こうなるだろうとは思ったけど切れ味が鋭く、結びのセリフもこうきたか、という感じ 重厚なテーマと並行して女性がいてこっちは歴史に関係なく普遍なんだな
こういう味もあるんだなぁ

第一章はこれだけで短編になりそうなキレがあり こういう感じで進むのかと思ったら見事に裏切られて自由な章わけで進んだ 描き下ろしだという 連載物にはない自由があるんだね




鬼はもとより

1 藩札の発行 増刷を求められ拒絶し脱藩 女が絡み友であり女遊びの師でもあった友人が死を求めて立ち合いを迫るが躱して逃げる
2 江戸に来てからの暮らしと藩札指南となったこと 飢饉への対応がわかったこと
3 父の切腹まで
4 その後の経過
5 締め 切腹と女 なんのための改革だったのか?


書きかけ〜

2024年7月9日火曜日

すみれ ポテチ

奥さんと今日ビッグに買い物に行って見つけた
なんだコレ??(⁠・⁠∀⁠・⁠)
見つけてしまった以上買わないわけにもいかんだろう

しょっぱめ
ニンニク効いてる感じかな
まあすみれ味と言われたらそういう気もする
村中店主監修ってあるけどどっちかな
すみれだと中の島の方?

すみれって味噌なのかな
ワタシのすみれ純連って醤油なんだけど
いずれにしてもリピートはありませんな

東京タワー

リリー・フランキーさん初読み
図書館で連城さんの棚で本を探してて目についたきれいな装丁の本 どうしてここにこんな本が?と思ったけどラ行だったんだなぁ 

2024年7月6日土曜日

散歩 水源池

今日は午後から雨
小降りになった3時ころ散歩に出た
まだ痛風の左足はまだ痛いけど
涼しくていい感じで歩けた
ゆっくりだけど


書きかけ〜

2024年7月5日金曜日

巨船ベラス・レトラス


筒井康隆 何年ぶりだろうな 昔は結構 読んだけど やっぱり図書館はいい ぶらぶらしていて 見つけて 結構あるんだね 筒井康隆の本は  で 選んだのはこれ 文壇の内幕もの を筒井らしく めちゃくちゃな感じで書いてるけど結構 読める面白いわ 畳みかけるような文章は村上龍をちょっと思い出した もちろん 龍さんの方が 後発 だから もしかして 筒井康隆に影響を受けたのかな

と思ったけど読み通したら残念だった
後半 終盤が特につまらない 文学論とか理屈はいらないよ そんなものには小説としての面白さが全くないから

理屈をこねくり回しながらも物語としてきちんと着地すると思って読んでたのに ただの屁理屈で終わった
残念

2024年7月3日水曜日

熱帯雨林の客


赤江瀑さん
私の読書データベースで赤江さんは 91年に花曝れ首という作品を読んだことになっていて多分これは 本書の間違いだと思う それぐらい花曝れ首という小篇が気に入ったんだな 30年以上経って 読み直して少し覚えてたやはり いいね これこそ赤江さんの世界だと思う


恋怨に候て―7
鶴屋南北 狂言 作家になるために好きな大店の娘を諦め 歳の離れた女を妻にしたが 蜘蛛を使って妻を苦しめる 娘の夫になった男は南北のことを知り浮気し恨まれ家に火をつけられる 娘の子供が語りてで蜘蛛つかいになり南北の弟子になる 良くわからん

ホルンフェルスの断崖――65
学生運動で恋人を失った女が組織に復讐し狙われ続ける 女は衝動的に殺人を繰り返すようになり殺した娘の姉に断崖で殺される その殺人を目撃した語り手が組織が女を探すために作った動画を見るところから始まる物語

花曝れ首——121 -
これは少し覚えてた 男色 幽霊 先は地獄と知りながら踏み込む決意をする女 暗いはずなのに明るく力強い

影の風神――161
ある日飛んてきた人形 虐待された過去 殺人への衝動

熱帯雨林の客-205
笛と熱帯魚の世界 妻を若い男と浮気するよう仕向ける絶望の男 怪しすぎる笛の響