2014年11月29日土曜日
帰郷
海老沢泰久さん、これも直木賞受賞作
簡潔で堅い文体だが機能的で無駄がなく私は好きだった
内容もある意味堅くて、いわゆる「良い話」ではなく、厳しい話を淡々と書いてる
この先どうなるのだろうというところでスパッと切れるのは短編の醍醐味、切れ味は良いです
「帰郷」と「夏の終わり」が作品としては突出してると思う
「鳥は飛ぶ」は意味不明だった
しかし「イヴニング・ライズ」のラストシーンが鮮明すぎて、私はどの作品が一番かと聞かれたらこの作品を挙げる
作品集全体としてはまとまりの無さを感じる
直木賞受賞には疑問あり、だけどまた読んでみたくなる作者さんでした
収録:帰郷・静かな生活・夏の終りの風・鳥は飛ぶ・イヴニング・ライズ・虚栗
2014年11月27日木曜日
理系の子
ジュディ・ダットンさんのドキュメンタリー
ネットをぶらぶらしていて見つけた本、予約を入れたときに待ってるのは私一人だったのですぐ借りれた
アメリカで開かれる高校生の科学研究発表会の話です
たくさんのフェスがあるようで、最大のものはあのインテルがスポンサーになっていて、賞金総額は億単位、すごいです
そのフェスに出席する子供たちを描いた、理系の本だけど人間ドラマです
私は数学本が好きですけど、面白い数学本は結局は人間ドラマになってます、本書も同じかな
いろんな境遇でそれぞれ頑張っている子供たちの話なので、結構感動的
何人もの子供たちを紹介しながら最後は実際のフェスで誰が優勝するのか、というドキドキ系の話にもなっていて、面白く、ぐいぐいひっぱって読ませてくれました
巻末には日本からフェスに出席した高校生のレポートも収録されていて、これも結構面白かった
スポーツでも芸術でも研究でも、何かに一所懸命に打ち込んでいる人たちの話は面白いし勇気をもらえますね
読み応えがあり、前向きな気持ちにさせてくれる本でした
2014年11月25日火曜日
Raaf Hekkema カプリス
Raaf Hekkema さんという方がサックスでいろんな曲を吹いてるのを知った
パガニニとかバッハとか
早速カプリスを聴いてみたけどすごく面白い
サックスって単音しか出ないから和音部分はもうどうしようもないけど、いろいろ工夫しながら吹いてる
そういうことよりも、サックスのやわらかく包み込むような響きが何とも心地良い
オリジナルを聴いてるような気分にさせられた
考えたらサックスって早いパッセージはむしろ得意だよな
以前、清水靖晃さんの無伴奏チェロが話題になったけど、低音のふくよかな響きが何とも心地良かったが、バッハをサックスで吹くというそのことだけで随分話題になってたと思う
今回のパガニニは超絶技巧の素早いパッセージが出てくるけど、そういう部分はサックスでも十分楽しめる
異種楽器演奏ってオリジナルには及ばない部分と、異種楽器ならではの楽しめる部分の融合になるが、サックスはとにかく響きが良い
ジャズが産んだ新しい楽器だけど、いろんなクラシック曲を聴いてみたいですね
2014年11月24日月曜日
散歩_水源池20141124、お茶
今日は午後雨の予報だったけど昼寝から起きたら晴れてたので久しぶりに水源池散歩に出た
紅葉を期待してたけど、茶色の世界だった
雪はまだ部分的に残ってた、一度降ってしまうともう紅い色はなくなってしまうものなのかもしれない
歩いているときに雨はやはり降ってきた、小降りだったのでたいしたことはなかったけど、最近の天気予報は精度高いね
夕方の買い物だけど、仕事帰りに毎日通るスーパーの喫茶店にずっと行きたいと思っていて、今日家内と行って、二人でケーキセット食べて来た澄川のマックスバリューだけど、そんなに広い店じゃないけどケーキ屋とかいろんな店が入っていて結構楽しい
この喫茶店も割と広くてがらがらでもなかった
珈琲はおいしいです、まあ最近はどこに行ってもそこそこ美味しい珈琲が飲めるようになったけど
2014年11月22日土曜日
コレステロール通院、いとう食堂
夏の旅行で腹痛に襲われ病院に行った際、腹痛のほうは原因不明で終わったが、いい機会だったのでコレステロールの薬を飲むことにした
この薬は今後ずっと飲むことになるので、家の近くの病院を紹介してもらっていて、薬が切れかけてきたので今日行ってきた
前の病院からの引継ぎはちゃんとされていてスムースに薬は出してくれたし、石の予防のクエン酸も頼んだら処方してくれた
これでいよいよ薬の生活になるなあ・・・
ちなみに採血したけど、痛かった
改めて思ったけど、やっぱり注射は怖い、いくつになっても嫌なものだな
クエン酸が手に入ったので最近食べだしたもずく酢はもう食べなくていいかな
濃縮のりんご酢も買ってあるけど不要?
薬飲むより健康食品のほうが良いものなのか、どうなんだろ??
病院はがらがらだと思ってたら結構混んでた
インフルの受付もしてた、そういう季節なんだな
我が家は次男が大学受験、受けなくていいのかな??

昼はまたいとう食堂に行ってしまった
先週と同じみそ野菜、俺も好きだよなあ・・・
今日は長男と一緒で、長男はカツ丼にしてもらった
以前横に座った人がすごい量のカツどんを食べてた記憶があったんだけど、出て来たのは普通のカツ丼だった
これで930円、ちょっと高いよな
白球残映
赤瀬川隼さん
これも直木賞受賞作だけど、短編集なので読むのが後回しになってた
野球小説って帯があったけど、それは第三話以降で、最初の二話はあんまり関係ない
私としては逆に最初の二話は面白く読んだが、「野球小説」の三話以降はいまひとつと感じた
文章はあんまりわかりやすくないしたどたどしさも感じる
しかしそこにみずみずしさや誠実さを感じたのが最初の二編で、これはいいなと思った
でも「野球小説」になってからはどうも面白くない
どこがどう面白くないのか上手く書けないけど、平凡だし感動がない
この作品が直木賞をとった理由がいまひとつ?
2014年11月20日木曜日
後巷説百物語
直木賞受賞作をコンプしようと読み進めてきたが結構いいところまできた
当初はとりあえず読もうと、借りるのがむつかしい場合は同じ作家の違う本を借りたりもしたけど、やっぱり受賞作そのものかなと思い、本作を借りてみた
京極さんは久しぶり
巷説百物語を読んだのは私の記録ではH18年8月となってる
嗤う伊右衛門が面白すぎて、すぐまた読んだのが巷説百物語で、面白くてまたびっくりした記憶がある
しかし本作に関してはいまひとつかな
種明かしがきれいすぎて味気ないような
私の側の感じ方の問題なのか作品の問題なのか、今となってはわからないけど
相変わらず語り口は絶妙で難しい漢字も出てくるけど読みづらさは全く無い
落語の枕のような前振りから知らず知らずに本編に引き込まれて、ハラハラドキドキしながら読み通す
物語としての面白さには何の不満も無い
でも最近直木賞受賞作を読んできて感じるけど、優れた作品は、人間が生きていくうえでの苦しさ・辛さみたいなものに正面から向き合っていて、作者さんはもがき苦しみながら搾り出すように物語をつづっているんじゃないかと、私はそう感じてきた
本作からは、残念ながら、そういうものは感じなかった
2014年11月17日月曜日
2014年11月16日日曜日
雪囲い、玄関収納
金曜の夜から一気に降って積もったので、庭の木の雪囲いと外の散水栓が気がかりで、今日なんとか両方出来た
雪囲いはコニファーは去年買った筵を二枚巻いたが、結構上手くできたと思う
ブルーベリーは、死にかけた方は下の横に伸びた枝を切ってしまったのですっきりで、筵もかけず
元気なほうは支えは止めて筵だけ巻いてみた、雪が積もってくれれば良いんだけど、その前に強い風がふくと心配
他は紐で縛るだけなので簡単
手前の一本が瀕死なので逆に囲う必要もない状態で心配だなあ・・
昨日は凍って駄目だった散水栓も何とか水抜きできた
自作してあったふただけど、水を含んでぶよぶよで、へこむようにひどくゆがんでた
はずすのが大変だったので、水を含んで少し膨らんで、そのせいでゆがんだのかもしれない
ふたは来年も使えるかな?とりあえずまっすぐに伸ばしながら乾かしてみる
子供たちがネックウオーマーやら手袋やらを玄関の郵便受けのところに積むので、前からずっと考えていたダンボール製の収納をつくってみた
丁度いい大きさのダンボールのなかを縦に十字に仕切っただけのもの
まあまあの出来栄えです
子供たちが使ってくれるかってことと、家内に撤去されるのが心配・・
2014年11月15日土曜日
いとう食堂
久しぶりのいとう食堂
この日記で確認したところだと直近は2013年11月17日、意識していたわけではないけど丁度一年前になる
そのときの日記を読むと味が落ちててがっかりしたようだけど、今回はちょっとひき肉が多いと感じたことと、野菜の中に大根の葉のようなもの、前は無かったと思うんだけど、が入ってて変わったかなと思った以外は、味的には満足だった
量が多いのは相変わらずで、楽に完食はしたけど、食べた後の腹のきつさが辛かった
ここの野菜はモヤシだけでなく、白菜・キャベツ・ピーマン・にんじん・きのこと、いろいろ入ってるのが特徴
このせいか、食べ物系のブログで「量的にはふくべと同じくらい」というコメントがあったけど、私はふくべとは比べ物にならないくらい多いと思いますね
相変わらず店内はべたべたしてます、あと、料金は880円になってて、前はもっと安かったはずなので値上がりしたんだね
定期的に思いだして食べたくはなるけど、もう通いたくなるほどではないな
2014年11月14日金曜日
2014年11月13日木曜日
星々の舟
村山由佳さん、直木賞受賞作
天子の卵ってのを読んだ記憶があるんだけど、内容は全く覚えてなくて、何となくその後は読んでなかった作家さん
連作短編形式だけど、長編として読んだほうが良い、最近こういうの多いな
禁断の恋の話から家族の話になりイジメをはさんで戦争の話で終わる
私は全体通して家族の話として読んだけど、作者さん的には戦争の話のようです
読みやすい上手な文章ですっきりとつづられるけど、等しく切ない話たち、少しの希望で終わるけど切なさのほうが胸に残りますね
世の中にはいろんな人がいて、理解できないような嫌な人もいるけど、みんなそれぞれ事情を抱えてる、それがこの家族の話に凝縮されてます
直木賞にふさわしい力作だったと思います
2014年11月10日月曜日
言壺
神林長平さん
読書の世界へはSFから入っただけに今でもSFには興味あるけど最近はぜんぜん読んでない
作者さんは私の関心がSFから純文学に移った頃に出てきた人だと思う、名前は知ってたけど読んだことは無くて、すごく気にはなってた
きっかけは辻村さん、前に見たテレビでこの作者の話をしていたのと、wikiを眺めてたら作者のトリビュート作品集に参加していたこと
これで俄然読みたくなって、すぐネットで借りた
近未来、意思をもったかのようなワープロとのやり取りをテーマにしたSF連作短編
ただ短編と割り切るにはつながりが深すぎ、長編とみたほうがいい
そう見ると全体の頂点は「栽培文」、そして本作が神林版の華氏451度だったのだと私は一度は納得したんだけど、その後も付け足しのような展開があって、何がなんだかわからなくなった
現実と虚構が入り組むさまはディックの世界
ただの言葉遊びのような面もある
こういう小説を読むと改めてSFというジャンルは何なんだろうと思ってしまう
クラークはSFだけどアシモフは人情物として私は読んできた
では神林さんの本作は?
よくわからない・・・
2014年11月9日日曜日
庭掃除、福泰楼、買い物、散歩_森林総研
朝から昨日の続きの庭掃除
熊手で葉を集めるだけの作業だけど結構腰に来ます
花壇に絡まった葉を手で除いたり、やりだすと結構キリがない作業でした働いた後は久しぶりで家内と福泰楼
熱々のマーボーはいつ食べても美味しい
家内もいつもの坦々ですが、複雑に絡まった味が何ともいえないそうで、私がマーボーに感じているのと同じです
美味しくて安い、ここは良いです
食事の後は図書館、札幌珈琲、西岡ジャスコ
家内がずっと具合悪かったので西岡ジャスコも久しぶり、こちらは変わり映えしないけどゆっくり店内を眺めて買い物してから帰宅
その後久しぶりで散歩に出ました
もう夕方になってきてたので水源池はクマが怖く、すごく久しぶりで森林総研の中を歩きました
紅葉に期待してカメラを持って行きました
中を散歩しているお年よりが二人いました、道は舗装されてるし、良い散歩コースなのかもしれない
雪が積もってからも散歩コースとして良いかもですね
サッカー、タイヤ交換、庭掃除、買い物、魚米
朝からサッカー練習試合
末っ子は前回足を怪我してて、一応出たけど違うポジションで、怪我した足は使ってなかった
それでも勝ってた、ウチのチームも強くなったなあ
今日は朝から風が強くて寒かった
午前中ずっと外にいて体が冷え切った感じ、辛かった
午後からはその末っ子に手伝ってもらってタイヤ交換
まだ積もることは無さそうだけど心配なので替えておいた
その後ずっと気になっていた庭掃除、というか落ち葉掃除
まだ葉は落ちきっていないけどひどいことになってるのでとりあえず庭の半分掃除した
しばらく芝も刈っていなかったので随分伸びてるし、コケも生長してる
来年の雪溶け後の我が家の芝はどうなってるのか、ちょっと心配そのあと長男以外の四人で外出、コストコで買い物したあと平岡ジャスコへ
久しぶりだったけど、新装になってて、一階には無印が入ってた
昔は随分行ったけど新しくなると楽しい、またゆっくり行きたいね
ちなみに車のタイヤはいつも通り緩んできて不安な音が
ジャスコで締めなおしてからは快調になった
買い物帰りに皆で魚米私はジャスコのどこかで食べたかったけど子供たちの希望
魚米も新しくなってて、全体が白く明るくなったのと、寿司が回転しなくなった
ここは元々注文したら新幹線で届けてくれたが、それのみになった
ただし新幹線のコースが縦に三段になってて、注文が重なっても多分スムーズに届く
回転させる分ってロスも出るから、この方が効率はいいんだと思う、もはや回転寿司とはいえなくなりましたね
なお寿司のシャリが小さくなったような気がする、子供たちも同じ意見だった
また、醤油皿がちゃんと洗ってなかったりした
しばらく来てなかったけど、もう行きたくないと感じてしまいました
2014年11月6日木曜日
日の名残り
カズオ・イシグロさんの代表作ですね
ちょっとしたきっかけで「私を離さないで」を先に読んだけど、やはりこれかなと思い借りました
最近女性の直木賞作家を数多く読んでいたので、やや地味に感じた本作ですが、見事に裏切られた作品で、素晴らしい作品でした
この作者さんは非常に丁寧に物語を紡いでいく人ですね
でもすごく読ませる
特にハラハラドキドキがあるわけでもないのにこんなにも読ませる秘密は何なんだろう?
執事としての品格論なんてものが語られるわけだけど、英国の古きよき伝統みたいなものを背景としたこんな議論が結構楽しい
この品格論は本作のテーマにもなっていて、ラスト、人生を振り返って品格の誇りの下に自己を抹殺してきたことに対する自責、一抹の光、周到に用意された複線のユーモアとともに静かに幕は閉じられる
しかも激しさを感じさせる恋の話もこの静けさの中には添えらている
素晴らしいです
小説を読む楽しみを深く感じさせてくれた作品
2014年11月3日月曜日
パソコン設定消失
昨日パソコン落とすとき間違ってぶつ切りしてしまった
今までも何度かそんなことがあったので気にしないで寝たが、起きて起動したらいろいろ不具合が
①まず、ramdiskで作ったaドライブ上に保存したファイルが消失したこと
ramdiskはwindows終了時にHDに内容を書き込み、起動時にロードする仕組みだから、ぶつ切りで内容が消失するのは当然、悪いのはここに大事なデータを残した私
今後はramdisk上にはなくなっても良いデータしか置かないことにした
②ttbaseから呼び出すVirtualWinの設定がおかしくなったこと
切り替えがうまくいかなくなって、ほとんどのウインドウが「常に表示」になってしまい、切り替わらなくなった
ウインドウルールなどイロイロいじってみたが上手く行かず、結局設定ファイルをクリアして初期状態に戻して、その後設定をいじって何とか元の状態に戻せた
また変なったら同じ要領で対応するしかないかな
③ランチャnrlの設定もおかしくなった
このランチャは古いソフトで20**年のものなんだが すごく使いやすくてもはや手放せないんだけど、いままでも何度かデータが破損して困ったことがあった
一応バックアップはとってあったんだが201312のものでちょっと古く、手直しが必要だった
このソフトのデータと設定ファイルは毎日バックアップすることにした
最近スマホになってきてからパソコンではいろんなことやら無くなってきてる
でも使えなくなるとやはり屋張るすごく不便なものだなあ
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