2014年11月29日土曜日
帰郷
海老沢泰久さん、これも直木賞受賞作
簡潔で堅い文体だが機能的で無駄がなく私は好きだった
内容もある意味堅くて、いわゆる「良い話」ではなく、厳しい話を淡々と書いてる
この先どうなるのだろうというところでスパッと切れるのは短編の醍醐味、切れ味は良いです
「帰郷」と「夏の終わり」が作品としては突出してると思う
「鳥は飛ぶ」は意味不明だった
しかし「イヴニング・ライズ」のラストシーンが鮮明すぎて、私はどの作品が一番かと聞かれたらこの作品を挙げる
作品集全体としてはまとまりの無さを感じる
直木賞受賞には疑問あり、だけどまた読んでみたくなる作者さんでした
収録:帰郷・静かな生活・夏の終りの風・鳥は飛ぶ・イヴニング・ライズ・虚栗
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿