2015年10月21日水曜日
サラバ!
西加奈子さん
印象が微妙だった「ふくわらい」の後の作品も読みたくなったのでやっぱり直木賞受賞作も予約
予約が1月16日、来たのが10月18日でまあこんなもんかな
上巻を読み終えた瞬間、ふとアーヴィングを思い出した
ホテル・ニューハンプシャー
設定がかなり似ているし、もしこれから性的なものを多く含む方向になるのならかなりアーヴィング的かなと思った
それだけに、下巻ですぐホテル・ニューハンプシャーが実際出てきてびっくり
作者は堂々とこれは西版の「ホテル・ニューハンプシャー」だといいたいのかもしれない
性的なものは結局出てこなかったけど
前読んだ西さんにも感じたけど、読み進めると村上春樹もいたりする
西さんはそもそも村上春樹的なものとは違うけど近くにはいると思う
上巻はちょっと退屈だけど、結構読ませるようになったなと思う
以前の西さんならもっと退屈だったはず
下巻の後半は一気
しかしこんな重たいテーマだったんですね
重たいテーマをユーモラスに、しかし真っ正面から直球で描いてます
直球なのに仕掛けもあって、これは西さんの自伝なのか完全なフィクションなのかもわからなくして読者を煙に巻きながらも、しっかり感動を残してくれる
読み終わってすぐまた上巻の冒頭を読まざるをえなくさせる本
これは傑作
私が今年読んだ中で一番かもしれない
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