2017年10月20日金曜日
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
マキメさんのバベルの書評で世界の終わりとの類似を指摘しているのを見かけた
定期的に読んでいる春樹ワールドにまたハマりたいなと思っていたところだったこともあり本作を手に取った
ピンクの太った女の子の本ですな
このブログを調べてみたら前に読んだのは2009年7月、8年前、今回が3回目になるんだな
この本を買ったとき、本屋で手に取ったときのことは今でも記憶にある、新潮社の綺麗な装丁の箱入りのハードカバー本、読めるのがうれしかった
今気づいた、装丁もピンクで本は結構厚いね・・・・・
冒頭は詩的な趣もあるけどぐいぐい読ませるのはサスガ春樹さん
とにかく文章が上手いというか、読んでて気持ちいい
谷崎とか太宰とか、私として同じ並びになります
ピンクの太った女の子が出てくる頭の中の話、ってのが私のイメージだったけど、太った女の子はあんまり関係なかったのかもしれない
ココロの話ですね
ココロがあるから悲しみや憎しみに我々は悩むけど、ココロがなければ愛も喜びもないんだね
春樹さんの作品は、ノンストップ系のミステリ並にページをめくる手が止まらなくなるような面白さがありながら、テーマは内面に深く深く沈んでいくものがある
本作はまさしくそういう作品でした
関係ないけど、カズオイシグロさんも大好きなので良かったとは思ったけど・・・
さりげないけどさらっと愛が描かれてました
次はノルウェイにするか・・・
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