青山文平さん
これは面白かった 前に読んだ半席が良かったので すぐ 借りた本 半席は 面白いけど 少し 物足りないなと思ってたような部分が 本作では全くなくて すごく 読み応え もあって 多分 量の問題も大きいと思う 半席は 連作だけど短編 と言っていい長さ だった 本作は 3編 収録されていて 中編と呼べるくらいの長さで その分 すごく丁寧にじっくり 書き込まれているような 部分があって 作品の中に深く入っていけた 時代物ではあるけど 多分 現代にも通ずるような すごく 生活の苦労 みたいなものも 滲み出てるし それを 現代ではなくて 古い 侍の時代に置くことで 何というか 今では 言いづらいような まっすぐな善悪の価値観 みたいなものをベースに置くことができてそこら辺が読んでいて 気持ちいいのかもしれない
表題作が やっぱり1つ抜けて 面白い が3つのうちのどれか1つとなると 沼田 新田が私は好きです ほのかな恋心は成就しない のだけど主人公の中では 多分 成就してるんだろう そして それは父親と同じように 明かすことはなく彼の中でのみ 完結していて それで十分なんだ 現代ものだと 白々しくなってしまうのかもしれないけど 時代物で読むと そういうのもありかなって 素直に思える 気持ちのいい作品だった
機織る武家
浪人ではないけど貧しい 武家屋敷に嫁いできた妻が家の窮乏を救うために 機織りを始める 当時の貧しい 武家の生活 しがらみ 親戚同士がらみ 非常にきめ細かく書かれてあって面白い
沼尻新田
これも消して裕福ではない 受けの武家の話
遠縁の女
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