赤江瀑さんが続いたがこれは市の蔵書。奥付だと昭和61年の初版本だが ものすごく綺麗でもしかしたら 誰も読んでないかもしれないって思われるようなページもパリッとした本 だった
一つのテーマを持った 連作の短編集 こういう作りの作品集は赤江さんでは初めて読む 芸能をテーマにした 小説 は非常に多いが世阿弥に的を絞り様々な物語が展開され最後でくるっと 最初に繋がる すごく面白く読めた 赤江さんは他にも こういう作品 書いてるのかな?
元清五衰
観阿弥と同名の能役者元清とその別れた妻に斬りかかられる、彼に魅せられ行動を共にする男 元清は砧を演じ自らを激しく打ち据え絶命する
躍れわが夜
老大作家の養子と情婦の女中とその娘が憎み合う家に 作家に現代の観阿弥を見た舞踏家が通いだすが やがて破局を迎え作家は死ぬ 去っていった舞踏家が戻って来るが 作家は殺されたのか?
春睡る城
大きな 呉服屋に生まれた 兄弟二人 家は焼け落ち 2人だけが残され弟は遠方に引き取られ 離れ離れの生活になる 家の様々なものに描かれていた平家蟹をひどく恐れていたことを長じてからの兄との手紙で思い出した弟は 平家蟹をモチーフにした小説を童話として発表し 童話作家となり 世阿弥の初心の花は一時でまことの花ではないとの芸術論に導かれ 作家を続ける
しぐれ紅雪
幼馴染の女二人 売り出し中の若手俳優 2人のそれぞれに夢中になる 一方の女は 関係が深いといい一方は関係はないと言うがいずれも 偽り 俳優二人は犬猿とされているがそれも偽り 世阿弥 秘すれば花
日輪の濁り
元清と男の芸の旅で巡り合った世阿弥風姿花伝を信奉する老女に続く三代の女達 その娘は元清の子をはらんでいたことを後年男は知る
ちなみに遠臣の意味についてAIに聞いたら、DeepSeekが自信満々に答えてくれた。
『遠臣たちの翼』における「遠臣」は、「地理的・心理的に中央から遠く離れた臣下(家臣)」を意味する言葉です。
世阿弥のことかな。調べたら晩年流刑になってるがそのこと?その翼たちがこの短編ってことになるのかな 違うか たち だもんな 登場人物 一人一人が 遠臣なのかな わからん ┐(´д`)┌