2025年12月21日日曜日

ヴェネツィア幻視行


ジャネット・ウィンターソンの二冊目
幻想譚って油断すると自分がどこにいるかわからなくなって読むのきついんだけど本作はそうでもなくナポレオンに翻弄されながら怪しい女を愛する男が哀しく描かれている
行きたいところに行けない迷路の街
水の上を歩ける 足に水かきのある女 
これこそ物語の世界、良いね 〜

原題 The Passionのままのほうが良いようにも思うけど

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p94
恐怖と性欲の間のどこかに、情熱は存在しています。
情熱は感情ではなくてむしろ運命なのです。情熱の嵐をまともに受けたら、帆をあげ、雇を休める他に、何が選べましょうか?
p209
誰か知らない人と会って、ずっと長い間の知己だったようにたちまち意気投合することがありますが、これがその説明になるでしょうか? その人たちの習慣は少しもおかしくはないのです。おそらくわたしたちの人生は扇のように拡がっていて、ひとつの人生しか知らないが、何かの間違いでほかの人生を感じることもあるのです。

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