2024年6月24日月曜日

決闘の辻


図書館で文庫を見つけてこれは読んでないと思い久しぶりの藤沢周平先生を楽しむことにした
様々な決闘 女も妙に絡む 名のある剣豪たちも皆老いて全盛は過ぎていて 一捻りある
人情よりもリアルでハードな展開だが最後の飛ぶ猿は先生らしい味わい。でもこの作品集としてのベストは私としては師弟剣かな ラストが妙にリアルだと思った

二天の窟(あなぐら)(宮本武蔵)
年老いた 宮本武蔵 が自分を負かした兵法者を卑怯な方法で倒す話

死闘(神子上典膳)
伊藤一刀斎が年老いて弟子2人を戦わせ勝った方を一刀流の跡継ぎ 2代目にするっていう話 弱いと思っていた方が死闘の末 夢想剣で 勝つ 連れていた女性も妙に艶めかしい

夜明けの月影(柳生但馬守宗矩)
剣の技量だけではなく知略に生きた宗矩が付け狙っていた相手を不意打ちに倒す

師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)
三人の弟子たちと姪の女 裏切って名を挙げた弟子は他の弟子に負けるがその弟子も策略に倒れ残った弟子が女も流派も手に入れる

飛ぶ猿(愛洲移香斎)
剣豪だった父を負かした相手にかたきを討つ旅に出る青年。旅での成長、父の勝負の真相、成長した青年は村に戻る

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