道立からの相互貸借本2冊のうちの一冊 赤江先生の代表的な短編が揃ってる すごい短編集 札幌市の図書館に蔵書がないのは残念 多分 廃棄したんだと思うけど廃棄の基準ってどうなんだろうね 昔 図書館に質問したことあるんだけど 司書が判断してやってます 余計なことに口出しするな みたいな回答 だった ┐(´д`)┌
相互貸借 5/17申込 5/23到着電話 5/26借入
短編集ではあるけど 4編しか収録されていないものを 初めて読んだ 結構みんなボリュームがある その中でも禽獣の門は 中編 と言っていいぐらい ボリュームがあるし 題材となっている全てが ラストでカチッとはまる 調和してるというか
先生の作品は 歌舞伎とか能とか 絵画とか そういった 芸術の世界を舞台にしてることが多くて ただ そういう舞台で 例えば 人が殺されて その謎解き みたいになった時に その謎解きと舞台が必ずしも 密接に繋がっていない場合もある この事件はその舞台じゃなきゃダメだったのかなと そういう作品もある そういう意味で これは違う 全てがピタッとはまった名作だと思う
殺し蜜狂い蜜は大きなくくりで言うと タイトルと先生の個性とで想像されるものに近い作品ではあったけど それにしてもラストのイメージがかなり強烈でポセイドン 変幻を思い出した
先生の作品は一歩間違うと下品なポルノになってしまいそうな そんなところをそこに落ちないように 踏みとどまってるような そんな危うさがあるよね
やっぱり赤江先生は初期の短編だな
獣林寺妖变
偉大な歌舞伎役者の技を盗むため 彼と関係した男に自ら身を委ねるが 騙されていたことを知り すでに 男なしではいられないからだ ってなっていることに絶望しながら 自らの血を浸したものを鷲林寺の血天井に投げつけ 自らの血痕を残し 自死する
ニジンスキーの手
孤児院を飛び出し 天賦の才でニジンスキーの再来と称されるようになった天才 舞踏家 は極限まで追い詰められると獣になり相手を殺すのか? 彼が狂死したニジンスキーの道をたどることを恐れる孤児院仲間は彼の殺人を疑いながら自死する
禽獣の門
能の家元の家の次男に生まれた天才役者 長男に任せ家を出るが妻との新婚旅行で行った 小島で海の男に自らも妻も犯されるその男に魅了され男に傷をつけたという 鶴を探しついに巨大で獰猛な 鶴にあい自らも深い傷をえることで 新作能を得る 舞台初日妻は夫が自分を犯した男と同じ傷を持つ事に気付き夫を刺す
殺し蜜狂い蜜
天涯孤独な二人は子供の頃からの親友だったが B は a の全てを欲っする癖があり しかし 蜜を 自らの性器に塗りつけ 蜂を群がらせ恍惚となる Aの性癖 だけは真似できず 痴呆の少年に真似させ殺してしまう その後 2人は離れるがBの精神科医を通してまた繋がることとなり Aは 2人の関係を断つために自死する
書きかけ〜