2012年6月11日月曜日
ある少女にまつわる殺人の告白
佐藤青南さんの作品。
このミステリーがすごい大賞で優秀賞をとった作品です。
一時このミスを図書館で予約して読んでましたが、これもそのころ予約していた本。この本が一番混んでいて、確か1月くらいに予約していたはずなので、半年近く待たされました。
しかし混んでただけあってこの作品はかなりでした、面白かったです。
テーマが暗すぎて読んでてちょっと憂鬱になりましたが、語り口はうまいし、ラストのどんでん返しはたたみ掛けるようでこれこそミステリーといった感じ。
内容的に最期まで救われないところが残念だけど、衝撃的な事件を無理ない設定で納得させるのは見事だし、児童相談所の実態を詳しく描いているところも良かった。
重たくて暗い内容に真剣に取り組んだ素晴らしい作品だったと思います。
このミスでは大賞をとれなかった作品ですが、大賞の「首長竜」よりは格段に優れた作品だったと思います、私は。
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