宮城谷さんの現代小説です。25日に読了。
歴史物しか知らなかったのですが、現代小説も書いてると知って予約しておいたもの。実はまだ「青雲」が途中ですが、こっちを先に読みました。
さらっとしてます。ラストまでずっとさらっとしてます。変にまとめずにさらっと終わったあたりが気に入りました。
いろんな人の思いが詰まってるようでありながら、ごりごり感が無く流れていきます。ちょっと細雪を思い出したりしました。細雪はかなりこってりしてるけど、表面的には実にさらっとしてたような。ちょっと似てるかなと感じましたね。
後書きで、宮城谷さんは一時期「文体の解体作業」をしていたらしいです。宮城谷さんの文章って実に簡潔で的確で、言葉を選びに選んでいるようなところがありますけど、そういう文章は意図的に作り上げたものだったのかな。
この現代小説ではそこらへんはあまり感じませんでしたけど。
結構収穫でした。他の現代小説も読んでみようかな。。。
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