ジャック フィニーの短編集 盗まれた街がすごく面白かったので これも借りてみた
この世界とは別の世界 過去だったり パラレルワールドだったりそういったものを執拗に描いているのだね ミステリーとか SF とかファンタジーとかそういった カテゴリーを超えて 作者の書きたいことが伝わってくる 楽しい 作品集 だった
どれか1つとなると 気球乗りの話が良かった 空を飛ぶことを全く考えたことがない人なんて多分いないよね
ゲイルズバーグの春を愛す
黄色のい市電 馬の引く消防ポンプ 壁掛け電話 街の過去が現在に現れ抵抗する ノスタルジックな作品
悪の魔力
マジック用のメガネをかけると服が透き通って体が見える 変わり者の女友達が抜群のスタイルであったことを知る エジプトの奴隷の腕輪のマジック用品は人を奴隷にすることができる彼女にかけた途端 彼等になってしまう 困ったと思ったが彼女が買ってきたマジック用品の飴を食べることで彼も彼女を愛してしまう
クルーエット夫妻の家
古い設計図をもとに新しく家を建てた夫婦は やがて洋服も 生活様式も古い設計図の時代と同じようにしだす その家は 過去実在しており夫婦は 取り憑かれていたが彼らは望んでもいた
おい、こっちをむけ
売れない小説家は友人の批評家が旅行中に あっけなく死んでしまうが町の所々で 小説家を見かけるようになる 彼は自分の墓碑に作家と刻みたかったのだ その料金は批評家が支払う
もう一人の大統領候補
大統領選に立候補する彼は大ぼらフキの詐欺師とも噂されているが子供の頃から マジックの天才だった サーカスから逃げ出した虎に襲われそうになった時 見事に催眠術でトラを眠らせたが睡眠薬を飲ませたことを知っている僕は彼の相棒
独房ファンタジア
系の執行を間近に控えた死刑囚に監獄の壁に絵を描くことを許した看守 リアルのドアを書き始め 途中で毛布で覆われるが最後まで書き上げた後 死刑囚は大人しくガス室に向かうが突然無実が証明され殺されなくなる 監獄 に戻り毛布に覆われた扉の絵は開かれ 誰かが笑顔で誰かを迎えようとしている それはこれから起こる現実なのだ
時に境界なし
過去に人間を送り込む装置を作った物理学者は罪を犯した者たちを何人も過去に送った 警官Aがそれを知り告発しようとするが 彼も過去に送られてしまう 怒りに燃えたAが写っている昔の警官たちの写真を彼はたまに見る
大胆不敵な気球乗り
鷹が飛ぶのを見て突然 空を飛びたくなった 彼は自分で作った気球で空を飛ぶことに成功する それを目撃した近所の夫人は自分も乗りたいと彼に告げ 彼も理解しともに空を飛ぶ 満足した 彼はもう飛ばなくなり再開した婦人と秘密を共にする
コイン・コレクション
パラレルワードでは異なるコインが流通していて時にまざり合い 違う世界のコインを使うとその世界に行くことができる 倦怠期を迎えた夫婦 ふとしたことからコインを使い 別の世界へ行った夫は別の女性と結婚していて新鮮で素晴らしい時間を過ごすが元の世界の妻を思い出し コインを使い 戻ると妻は新鮮で 幸せな生活に戻る 飽きたら またコインを使えばいい
愛の手紙
仕事に追われる若者が 古道具屋から買った机 ある日 引き出しの奥の隠し引き出 しにあった前の持ち主の若い女性が理想の人に当てた 80年前の愛の手紙を読む 戯れに返信を書き投函したところ 時を超えた彼女との文通が始まる
0 件のコメント:
コメントを投稿