2024年11月14日木曜日

おさん


傑作だと思う
最初の2編を読んで素晴らしすぎてびっくりした

短い言葉で間接的な描写で物語の背景がしっかりと伝わってくる 味わいの深い そこに人情とキレのいいオチと ユーモアと諦めもあったもあった 完璧な作品集 素晴らしい

どれか一つなら夕靄の中 20ページの小品だが激しく展開し人情ですっきり落ちる名作
表題のおさんも


青竹
黙して語らないが一筋で青竹のような武士 手柄を言わず戦での命令違反にも言い訳しないが知る人は知っている
夕靄の中
女を取られ相手の男を殺そうと出かけるが知らない男の尾行に気付き墓地に紛れ込むと墓参りの老婆に死んだ娘の恋人と勘違いされ・・・
みずぐるま
見世物小屋から引き取られた娘が武家の嫁になるまで 武家にも娘の自死にまつわる謎があった
葦は見ていた
男は江戸詰で芸妓と深い仲になり国まで追ってきた女と暮らすようになる。藩の重要な位置にいる男は許されず女は一人川に身を投げる。男はその後出世しある日釣りに出て川に箱をみつけ開けると自死した女の手紙だったが思い出さず捨てる
夜の辛夷
女郎のもとへ通う男は盗人で女郎はいつも罪人を密告していたがそれを知った上通っていた 女郎は逃がそうとするが断る
並木河岸
3度の流産で気落ちした夫は夫婦仲も微妙になり飲み屋で昔のなじみの女と会い意気投合するが妻も辛く結婚前逢引していた河岸で何度も一人泣いていた それを見た夫は 博打で捕まり逃げた夫婦が残した子供を引き取り夫婦で育てることにする
その木戸を通って
突然やってきて屋敷に居着いた記憶喪失の女 そのため縁談は破談となるがだれからも好かれるその女と女と結婚し子も出来るが突然記憶が戻った女はいなくなる ただ帰りを待つ男
おさん
夫婦になったが我を忘れるほど夜が激しく他の男の名を呼ぶ事に悩み距離を置くがやり直そうと探すと女は何人もの別の男と関係を持ち死んでいた 絶望するが 共に旅する女と後をついてくる子どもがいる 人間生きているうちは終わりはないと悟る (良いねぇ)
偸盗
金持ち貴族だけを狙うこだわりの盗人だが 盗んだ高価な塩は売れず泥棒の手引きを頼み騙され貴女を誘拐するととんでもない女だった ユーモラスな小品
饒舌り過ぎる(しゃべり)
親友の二人 多弁な男が寡黙な方にこの言葉を使う 二人一緒で何事もし、女にも惚れる 多弁が死ぬ際も寡黙は見舞いに行けないのは



書きかけ〜

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