2025年8月24日日曜日

スメラミシング


小川哲さん 帯に神と人類の未来を問う って書いてあったけど まさしく そういう本 連作という言葉は当てはまらないけど同じテーマの短編が並んでいて 結構 壮大 これは純粋な SF 作品ですね 小川さん 底が知れない 独特な 作家 だよね
小川さんの小説はとにかく面白い 独特な感性で言葉が 紡がれるが極めて 論理的な著述に気がつくと 引き込まれている そうした中でしっかりと オチのある小説を読んできたけれど 本作については もやもやと終わる作品も含まれていて こうくるんだ という驚きもあった
ゼロで割る話をもう一度読みたいと思った ちょっとした奇跡は J・ティプトリーJR. っぽいね
羽生結弦や 田中義剛 っていう固有名詞名こ出てきて こういうのって問題ないのかな ちょっと笑った


七十人の翻訳者たち
紀元前230年と近代 2036年の間を行き来しながら 70人 の翻訳者によって ギリシャ語に翻訳されたユダヤ人の聖書について語られる そもそも 聖書などなかったのか2300年の循環を経て 量子コンピューターによる物語ゲノム解析により真実が?
密林の殯(もがり)
京都で天皇の遺体を運ぶことを 800年間続ける一族の末裔は東京で宅急便の配達員になり 日々を過ごす
もがり:棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみながら弔うこと
スメラミシング
世界には理由がある 意味深なツイートを繰り返しカリスマとなったすスメラミシングとそれを解釈する世界を変えたいバラモンの視点 少年時代 問題を起こし 過保護な母親の元で生活する 青年はコロナ禍の不穏な社会で静かにホテル勤務を続けるがノーマスク運動の場でまたキレる 彼こそがスメラミシング
神についての方程式
0で割れることが当たり前な現代社会において 過去の ゼロインフィニティ という宗教を研究する彼 天才数学者で後に 宗教 を研究することになった 彼女 その公演を聞き 記事にしたライター 彼はその研究をするうち 現代においてはゼロで割ることができなかった過去を理解することは不可能だと思い至る
啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで
他の惑星の生命の進化に介入し 神の存在を否定し 論理だけの種族を作り それに 万物理論を発見させようとするキヴォノによる繁殖計画の舞台になったこの国で神の存在を発見してしまい2000年 周期でまた同じ進化をやり直さなければいけない
ちょっとした奇跡
巨大な天体が地球にやってきてそのまま 居座り 2つ目の月となったことで自転が止まってしまった未来の地球 炎熱地獄と氷の世界の 狭間を常に移動しながら生きている人間を乗せる2つの船の間で起きる 瞬間の遭遇

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25/5/15予約 18人待ち
佐藤さんコンプまでもう少しだなと著作調べてて新刊出てるのを発見 図書館に蔵書あったのですぐ予約 4冊あるので夏には読めるかな 短編集だ 佐藤さんは短編のほうが面白いような気もする 楽しみ
夏には読めそうと思ってたようだけど読んでるのは 8月22日 今 どうなんだろう 結構かかったのかね 丸3ヶ月かかったね 



書きかけ〜

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