藤沢周平先生の短編集
やっぱり面白い 武士モノは貧しい暮らしの中の悲哀 町人物は道を誤りながら懸命に生きていくヒト を描いてるかな 時代物らしく現代に通じる人間の普遍性を描いていて心にしみます
二度の浪人で貧窮し士官に来た男 藩から逃げた者を討ち取れば士官できるが対決の場で親しくなる しかし刀が竹であることを明かすと逃げた男に斬りかかられ小刀で倒す 虚しいが士官は適う
恐妻の剣
剣の腕を買われ養子に入るが妻は歳を重ね強くなる 秘密の任務で藩から逃げた武士2人を見事に討ち取るが家に戻ると相変わらず妻に叱責される日に戻る
石を抱く
博打打ちの世界から足を洗うため大店に奉公するが孤独な女将と浮気してしまう男 女将の弟と揉め無実だが牢に繋がれ石攻めにあうが女将のため口を割らず耐える
冬の終りに
博打の金を持ち逃げし その時匿ってくれた母娘と親しくなる男 賭場に捕まった時女の夫のヤクザに助けられるが ヤクザは死に母娘と暮らすことにする
乱心
剣の腕を競い合った相手が江戸詰めの際乱心し暴れたので討ち取る 精神異常だったようだが原因は美しいが何処か艶めかしい妻だったか?
遠方より来る
浅い縁ではあったが浪人し頼ってきた男 貧しい中面倒を見る がかなりの人物に見えたのも口先だけだったことが知れ決まりそうだった士官の道も絶える 男は感謝して潔く去る
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