2025年7月15日火曜日

マルゴォの杯


赤江先生の相互貸借本 道立図書館の蔵書だけど文庫本は珍しいな
表題作は愛するほどに 憎しみも増してしまう姉妹の関係性が重層的にミステリアスに哀しくつづられた名品 千夜恋草は雅な香の世界も赤江先生の手にかかると 淫らで どす黒い 恨みで塗られた世界に変わる

マルゴォの杯
憎み合う姉妹が杯を交わしながら語り合う 姉は両親の死の原因となった妹を憎み 妹は憎まれるよう 姉のすべてを奪ってきた 姉の夫は 妹に拒まれながらも 妹を愛してしまう 姉は最後に残った山荘を手放し妹に取られるものはなくなるがその山荘を買ったのは妹
千夜恋草
昔高校の修学旅行で行った 寺で不思議な経験をした高校教師が秘密を探る 京都祇園祭の長刀鉾の稚児に選ばれながら 事故で両目を失い代わりの稚児になった友人を恨み続ける男が香の世界で成功しやがて麻酔と媚薬を混ぜた 香を高校生にかがせ みだらなことをするようになっていた
緋の蘰を額につけ(あけのかずらをぬか)
古代 神秘的な力を持っていた朱の研究に取り憑かれた 考古学者がある村から額が赤い埴輪を盗んでくる 妻に見つかり 口論になり 埴輪は壊れる 考古学者はその村に戻り死ぬ 妻は残された子供と共に村を訪ねるが子供も死ぬ 妻も旅に出て戻ってこない
刺青の海で夏
毎年夏を過ごす知り合いの島の別荘で出会った年下の壮健な若者と結ばれ結婚することになったが若者は島の岬から身を投げる 若者は現実とは異なる 子供の頃の記憶を持ち 夜中には色々なものは見えるのだった 若者に懐いていた別荘の子供に突き落とされた
春恨紀
子供の頃 姉を殺してしまったと信じ 高校生で精神 美容院に入院し 40過ぎで心筋梗塞で亡くなった男 なぜ姉を殺してしまったのか 動機は何なのか自分でもわからず心の病に使っていく



書きかけ〜

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