2020年8月13日木曜日

たそがれ清兵衛


藤沢先生の短編集
連作短編となっているが内容的には全く関連は無く、ちょっと頼りない貧乏な武士が実はすごく強かったというお話集といったところ

生きていく上での苦労や哀しみといった部分を深くかつユーモラスに描いてかつ切れの良い短編に仕上げていて素晴らしいと思った
ただそれは前の半分くらいまでで後半はちょっとユーモアが後退して暗くなってきてるように感じたのは私だけか?
でも前半だけでも本作は大傑作と言って良いと思う

どれか一つとなればど忘れ万六を取る。腰を痛めるくだりは笑いをこらえられないし嫁のいじめが復活するのもなんとも楽しく記憶に残る

映画は面白いけど本作と比べると重たすぎだと思う
なんとも味わい深い一冊でした

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