ルシア・ベルリンの作品集がまた出てたのを知りすぐ借りた 新作ではない訳が増えただけ
ああこんな感じだった 猥雑で 騒がしく 繊細で 優しい そしてグイグイ読ませる
改めて素晴らしいね
表題作の海中セックスが面白く 哀しい セサル良いね
基本は自分を語ってるようだが名前は変わるんだな
虎に噛まれて
子供を連れ故郷?に帰り従姉妹と過ごす 二人目を妊娠していて堕胎寸線まで行くがやめる 親戚たちは賑やか
エル・ティム
中学でスペイン語の教師をしていたとき少年院から戻ってきた聡明で手が付けられないティムにクラスを乱され殴る
視点
物語を一人称でなく三人称で書く つまらないことでも読者の注意をひくように しかしいつか一人称になってしまっている
緊急救命室ノート、一九七七年
ナースとして救急で働いた時の様々な患者 救急でない者も 生死に関わるが暗さはなくタフなルシア
失われた時
病院事務として働いていたときの入院患者で子どもの頃からの知り合いで恋人だった男の話
すべての月、すべての年
夫を亡くした悲しみを抱え一人旅に出たスペイン語教師 ふとしたことから潜水夫セサルの漁を手伝うようになり海の中で結ばれる
メリーナ
最初の夫と暮らしていたとき知り合ったサックス吹きが愛する女性は 二人目の夫が連れてきた夫婦の妻で仲良くなる なんと夫の初恋の女性も彼女だった
友人
老夫婦と知り合った中年女性が二人の面倒を見るようになるが自分がいなくなったときの二人を不安に思う しかし二人も自分のことを同じように感じていた
野良大
麻薬の矯正施設での生活 食事の世話係り 野良犬を可愛がり餌をやり続けた男と親しくなる 男は弱った犬を殺す
哀しみ
母の死をきっかけにバカンスに来た姉妹 癌で乳房を切除し夫も失いかけている妹を励ます姉 セサルのもとへ行き妹に潜水を経験させる 妹は帰り姉はアル中に戻る
ブルーボネット
スペイン語に翻訳したことで知り合ったテキサスの詩人の農場に遊びに行く 楽しむがうまくいかないこともある
コンチへの手紙
メキシコの大学で知り合ったメキシコ人との結婚を両親に反対されて駄目になる話を友達に語る 「哀しみ」の妹?
泣くなんて馬鹿
余命1年となったメキシコの妹のところで甥や姪と賑やかに過ごす姉 妹をずっと好きで成功した男とランチに出るが説教ばかりされ楽しめず帰って泣く
情事
産婦人科病院で働いていた時に同僚で夫に愛されている明るいルースの浮気を手伝う ルースはクビになる 夫はルースと彼女との関係を疑っていた
笑ってみせてよ
付き合う事になつた息子の親友と空港のトラブルで世話になった弁護士、楽しく過ごす日々
カルメン
妊娠しているが夫はヘロイン中毒でメキシコまでヘロインの取引に行かされる 無事帰ってくるが取引で騙されたことを夫に激怒され殴られる 子供は早産で死ぬ 名前はカルメン
ミヒート
メキシコから米国に来た少女 信じていた男は逮捕され一人で産んだ子供はヘルニアを病み病院のナースに助けられるが苦労の末子供を殺してしまう
502
優しい警官 ブレーキをかけ忘れた車が坂を降り別の車にぶつけるが罪には問われない
B・Fとわたし
トレーラーハウスのトイレにタイルを敷く業者を探すと年寄りで不潔でいい加減な男と出会う
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