2025年4月6日日曜日

冬の灯台が語るとき


ヨハン・テオリン エーランド島シリーズの2作目

謎解きミステリ、家族の人間ドラマ、幽霊談の3つが厳しく美しく寂しい自然を背景に緻密に語られクリスマスの大吹雪に向けてクライマックスを迎えラストの数ページで美しく暖かな余韻とともに見事に収束した。素晴らしい

Nattfak 夜の渦雪 が原題、このほうが良かったように思うがこの邦題もシリーズ物として売るなら良いのかも

綺麗な文庫本だった 早川のポケットミステリー 版も読みやすかったけど
ただびっくり、開いたらすぐに地図があった! ステン ウィークの場所は思っていた通りだった マルセルもある 右側ってことはわかってたけどそっかすぐすぐ横 だったんだな やっぱり 地図がある方がいいよね
しかし、半分以上読んでから 思った 前の作品はしょっちゅう地図を見ながら読んでて 時間がかかったんだけどなんとなく スウェーデンという国になじみを覚えるというか 近い感じを覚えた 何度も地図を見るというのもなかなかいい経験だったかもしれない 本作については 地図があるのでそういうことはない 便利だけど少し寂しくも感じた

2025年4月5日土曜日

庭いじり 開始

今日は 10度 超えた 朝から 暖かい 花壇の雪も すっかり解けたので 少し 庭を片付けた
物置から庭の道具を出してきて 
落ち葉を少し掃除 結構落ちてるんだよね 
家の中で育てていた鉢を整理 ほとんど 枯れちゃったんだけど
散水のホースも出した

コニファーの囲い取りたいんだけど
カエデの枝も雪が深いうちにきれいにしたかったけどできなかった
どうしたもんかな?

結構前から水仙の芽が出てきてる ここに植えたの一昨年ぐらいかね
雪が解けると一番先に出てきてくれる
嬉しい (・∀・)ノ
今年も 庭いじり楽しめるかな

2025年4月3日木曜日

青べか物語


山本周五郎 先生の 長編 ってことになってる 帯には自伝的作品ってある ごく短い連作の短編集って感じかな 昔の 私小説かな 浦粕町 漁師町に住む 作者の周りの人々を含めた日常を描いてる これといった筋がないから結構 つまらない 全部読み切れるかどうかわかんないと思いながら 読み終えました

子どもの長太郎がいい味だな
開放的な性の世界がおおらかに語られる
のんびりした土堤の四季のあとの 「白い人たち」 乾いた冷たい文章にドキリ 小説家山本周五郎がここにいる
「経済原理」 もいいね 深く自分を恥じる 周五郎先生らしい 
「残酷な挿話」 は落語だった

まだ結構 ページが残ってるのに 「おわわりに」 っていうタイトルになって えっ と思いながらでもその後もちょっと続いて「30年後」っていうタイトルになって これがものすごく長いのかな と思ったら そうでもなく 終わったら解説 みたいなページが 60ページ以上あった
この山本周五郎の 長編 全集っていうのかな これはすごくいい本だよね さすが新潮! って 前にもそんなこと書いたような気がする