2018年6月4日月曜日

蒲公英草紙―常野物語


冒頭の描写がなんとも良かった
フィッツジェラルドのギャツビーをちょっと思い出した
ぐいぐい引き込まれるっていうのとも違うんだけど
昔を懐かしむというか、人の良心を無条件に信じていられた頃に戻ったような
前に進むことの大事さというか
筆の力ってすごい、恩田さんの力ですね

常野ものは超能力系、SFと言ってもいいジャンルだけど、恩田さんは子供目線のしっとり系の読み物に仕上げてます
ラストでは泣かされました

面白い、良かった
恩田さんは最初に読んだ六番目の小夜子が今ひとつだったので敬遠気味だったけど、良いです
多作なのでしばらく楽しめそう

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