2017年6月14日水曜日

震える岩 霊験お初捕物控


捕物帖となっているので人情系ミステリと思ってたら幽霊系だった
調べてみたら、このシリーズの後にぼんくら、三島屋と続くようです
怪談と捕り物と、宮部さんは両方やりたくて色々試行錯誤してたのかもしれない

結構あかんべえに似てます
私としては逆の順番で読んでるので、あかんべえが昔の作品の焼き直しということになるのかもしれない
「長い長い殺人」ってのも「模倣犯」の原型っぽいところがあるらしいので、宮部さんという作者さんは書きたいテーマを何度か書く人なのかも

本作は忠臣蔵と組み合わせたところはなかなか面白いけど成功しているとは言いがたいと思う
種明かしがすっきりしない分詰め込みすぎって感もある
幽霊モノだしすっきりしない部分があっても良いというか、そういう作品を書きたかったのかもしれないけど、やっぱりすっきりしなくて私としてはあんまりでした

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