2013年3月20日水曜日

天地明察


さっき読了。
沖方さんの作品、話題作ですね。
予約に時間がかかるかなと思いましたが意外とすぐ予約できて読めました。最初文庫で探したらものすごい予約数で、単行本はあっさりでした。文庫のほうが人気あるんだね。私と同じような人が多いのかな。

出だしからぐいぐい引き込まれます。
主人公の春海さん、何かに打ち込んでる姿って気持ちの良いものなんですね。まっすぐな情熱に感動します。

作品は二部構成的なつくり。
最初の天体観測の旅はものすごく生き生きとしていて読んでいてものすごく気持ちが良いです。この部分が良すぎたんだと思うけど、後半に入るあたりで少し緩む感がありますね。
緩むというのは言い過ぎかもしれないけど、繰り返しますが前半が面白すぎるんだと思う。

読了して感じるのは、後半はじっくりと我慢の章だったんだなあということ。
ここもそう考えると十分読み応えあり面白さもあり。
友情あり恋愛あり、光圀、保科、闇斎、関、安藤、村瀬、道策、脇も魅力的な人物がたくさんで、みな主人公になれそうな人物たち。事実光圀さんはひとつの作品になったようですね。

私は映画は見てませんが、岡田准一はあたりだったんでしょう。ずっと岡田君の顔を頭に浮かべながら楽しく読ませてもらいました。
そしてラスト、不覚にもうっと涙が・・・・
本作はすばらしいの一言、おススメです。

作者は多彩な方のようで、この作品の前にSF大賞を取ってるようです。これも読まなきゃなあ。

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