2020年3月24日火曜日

若冲


澤田瞳子さんをまた読んだが面白かった
既読の火定、定朝は奈良・平安だったので知識を生かして少し古い時代を得意とする作家さんかなと思っていたが本作は普通に江戸時代だった
描かれるのは二人の男の苦悩の人生だが、哀しみも憎しみも全て飲み込んで「生」として昇華されるラストに感動した

私は若冲の事は全く知らなかったが確かに奇妙な独特な絵だと思う
澤田さんはこの絵を見ながらこんな物語を思いついたのだろうか?
絵描きと作家という二人の才能が時を隔てて感応し合って本作が生まれたのだろう
読めて良かったです

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