2020年3月6日金曜日

ある男


感動した、素晴らしい作品だった。
市の図書館の予約本の統計の上位にあった本で、純文学としては珍しいと思い予約してあった
でも蔵書数が少なくていつ読めるのかって感じだったので道立図書館でも予約したらかなり早く読むことが出来た
ちなみに市はまだ200人以上待ち、これから予約だと300人以上待ちになる

平野啓一郎さん、日蝕は読んだもののラストシーンの強烈な印象だけであまり面白いとは思えず、他の作品は読まないままだったが、本作は素晴らしい
ミステリ仕立てだが細部も丁寧に描きながらじっくりと物語は進む
登場人物一人一人を内面まで丁寧に描いているのが良い

色んな要素が詰まってるけどテーマは愛に過去は必要かという問いだと思う
答えを出したようで結局は読者に投げられたんだと思った
きれい事なら簡単に返せるけどなかなか難しい
これから時間をかけて考えたいと思った

ラストではうっとなった
弁護士夫婦の今後も気になる
皆色んな思いを抱えながらそれぞれの生を生きているってことですね

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