2023年10月3日火曜日

嘘と聖典


大人気 作家 小川 哲さんの短編集
時間とか パラレルワールドをテーマにした作品がいくつか 並ぶ が 全体的に 何だろう 極めて 精緻な 理論 が展開されるようでいて 大胆な 奇想天外な 仕掛けがあって その融合 がこの作家の持ち味 ってことなのかな 学術論文 でも 読んでいるような そして夢野久作の 訳のわからん本を読んでいるよう でもある 短編集 なので どれか一つということになると 表題作はボリューム的にも 内容的にも充実してるけど  鮮烈に輝いている冒頭の魔術師を私は取ります 素晴らしい


魔術師
この話 すごいな 魔術なのか 現実 なのか タイム・マシンのパラドックス、パラレル・ワールドが 渾然と して 読者を煙にまく 短編集の冒頭を飾る作品として 鮮烈

ひとすじの光 
私小説 風に語られる 死のとこにある 父親と 託された馬 と自らの 生い立ち 歴史 面白い味わい

時の扉 
タイムトラベルがテーマっぽいけど どちらかというと パラレルワールド をベースにした ヒトラーの閉じられた物語 これはちょっと複雑でよくわかんなかった

ムジカ・ムンダーナ 197
これも死んだ父親とのつながりを 意識する作品 テーマは 音楽 この数学性 理論 宇宙とのつながり そんなことを背景に フィリピンの 島での出来事と再生なのかな が語られる

最後の不良
流行をなくすことの意味とは 軽い 作品 だけどよくわからなかった

嘘と正典 
これも時間がテーマの SF だけどタイムトラベル ほどの 大がかりなものではなくてもう少し リアルな SF ただ テーマは 奇想天外で ものすごく面白い ここに ミステリーの要素が加わって どんでん返しが 用意されている 何とも 上手い 本作品中の最大の長編になる


書きかけだよ

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