2023年7月17日月曜日

あやかし草紙 三島屋5


久しぶりに読んだが面白すぎる!
結構複雑な話をわかりやすくぐいぐい読ませる宮部さんの筆の力に改めて驚嘆
次作も読むしかないだろ〜┐(´д`)┌



第一話 開けずの間
いきあいかみに祟られて 一族が末っ子 一人を残して 皆死んでしまった 金物屋の話 おちかは兄の富次郎と二人で 生き残った 平吉の話を聞く この話はかなり怖い話だった 最後であばたのお勝が 頑張って この神 と戦っていたことを知る 一族の 忘れ形見の一人 お坊さんになった 太郎さんも一緒に戦っていたのだった

第二話 だんまり姫
妖怪を 呼んでしまう 声を持つ 女の話 苦労しながら お城に上がって 子供で死んでしまったお世継ぎ 妖怪と話をしてその魂を鎮める すごくいい話で 涙で終わる かなり ボリュームもあって 読み応え たっぷり 

第三話 面の家
人に悪さをするお面がたくさんあってそのお面をまとめて しまって外に逃げないようにしている家の話 お面の 声は 性根が悪い人間にしか聞こえない そういう人を見張りにしておく が 中途半端な悪人だと お面の声に騙されてしまって 逃がしてしまうこともあるのだった

第四話 あやかし草紙
未来の 人が死ぬ 日付 が記してある本 これは定期的に更新しなければいけなくて うつさなければいけない 写した人は自分の寿命がわかってしまう そんな話はベース だけど それを中心に据えて 周りも色々書きながら ラストはびっくりした この話はやっぱり連作短編 連作短編の面白さは 太いところの筋を追うところだけど そういう部分が本当に面白い このシリーズは もちろん 1つ1つのお話も面白いけど 太い 筋がものすごく面白くて おちかの 成長やら 境遇やらそういうのが 丹念に書き込まれていて 本当に読み応えある

第五話 金目の猫
おちかが結婚する話をベースに 三島屋で働く予定だった 女中 の気持ちが 猫になって 子供の頃の富次郎達に 遊びに来る話  これを機に 百物語の聞き手が いとこの 富次郎に変わる おちかの卒業ってことらしい

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