2017年4月27日木曜日

危飢海峡


宮尾登美子さんが対談集で水上勉さんと対談していて興味を持った
五番町とか、色気のある作品のイメージがあったけどこの作品は骨太っぽく量的にも読み応えがありそうで借りてみた

古い作品、底に流れるのは戦後の貧困
北海道は網走から札幌・倶知安・函館、本州は東京、舞鶴、青森を舞台に、様々な人間が錯綜する
根から悪い人間は描かれていない
罪は環境が作るという考えなのかもしれない

ミステリというか、推理謎解きものとして読むと、少し物足りないけど、松本清張を思わせるようなこつこつと執念深く捜査を続ける刑事が後半はかなりの迫力で迫ってくる
読み応えありました

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