2013年6月29日土曜日

学研まんが世界の歴史5 ローマの拡大と大将軍カエサル


カエサルってどういう評価が一般的なのか、他の人が書いたものも読みたくなって図書館で調べてみたら、小学生のころ読んだ
ようなマンガ版のものがあったので借りてみた。

本の内容としては、ローマの始まりからキリスト後600年くらいまでを駆け足で1冊にまとめたマンガなので、カエサル以外の部
分のほうが多い。
1冊読み通した本の感想としては、ぜんぜん面白くなかった。
歴史を淡々と事実の羅列として記していて、要するに登場人物に感情移入できないんですね、こういう本は読むのがつらい。
考えたら、小学校のころ私が楽しく読んだのは、マンガ日本の歴史「源義経」みたいな本で、源義経の物語だった。義経の活躍や悲劇を読み物として楽しんだわけですね。
でも今回読んだ本はあくまで歴史をなぞっていて、しかもものすごく長い期間の歴史なので、読み物としての面白さがいまひとつだったんだと思う。

そういう意味では塩野さんの物語はあくまで歴史の叙述ではあるんだけど、登場人物に血や肉を存分に与えていて、感情移入も出来て物語として面白い。
それだけに客観性がどうかなと思ってこういう本を読んでみたわけだけど、あまりに客観的でも面白くないということですね。
結局書き手の主観が入ったものしか我々は読めないわけで、そのことに満足するしかないのかな。
カエサルの一般的な評価などというものを求めたこと自体が間違いだったような。

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