2013年6月7日金曜日

坊っちゃん


夏目漱石です。青空文庫。
漱石は、こころ・それから・門・三四郎は若い頃読んだが、草枕の冒頭数ページで挫折して以来読んでなかったような気がして読んでみた。

結構、というかかなり面白い。
漱石ってこころを書いた明治のインテリ文豪で、なんというか、いつも何かに悩んでるという印象が強かったけど、こんなユーモラスなすっきりした作品を書く人だったんだなあ。
明治のユーモアは今でも十分通用しますね、楽しめました。

短期で一本気と言う設定がなんとも良い。ばあやの清さんも良い味。下宿のばあさんも良い。
学校の先生たちも上手に性格設定されていて、その設定は現代でも十分通用する人間の類型になってて、これは漱石作品の普遍性と見るよりは、人間ってむかしから変わらんのだなあと考えたほうがいいんだと思う。
変わらぬ人間の醜い部分をすかっと笑い飛ばした快作、というところですね。
猫も読まなくちゃいけないなあ。

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