2011年2月22日火曜日


昨日読了。
司馬遼太郎です。西岡図書館の司馬遼太郎全集を借りたもの。最近入ったのか、本自体結構新しくて読んでいて気持ち良かった。

中身はまずまずですかね。
すごく面白く読ませるわけでもないけどつまらなくもない。
司馬遼太郎は歴史上の偉大な人物を描く場合よりも、市井に生きる人を描く場合のほうが良いように思う。描く人物に対する愛情みたいなものがより強く伝わってくるような。
菜の花の沖の高田屋嘉兵衛とか胡蝶の夢の松本良順とか。
今回の主人公万吉も実に魅力のある人物として描かれていますね、司馬遼太郎はこの人が大好きなんだなあと感じます。

いよいよ司馬遼太郎の読み残しの長編も残り少なくなってきました。
次は韃靼疾風録。どんな話かわからないけど楽しみですね。

2011年2月19日土曜日

ふくべ


今日は散髪のついでにふくべまで足を伸ばしてきた。
広東麺。久しぶりだったがやっぱり美味しかった。
熱くてしょっぱい(からい)。麺に広東のたれがしつこくからむ、なんとも言えずうまいね。

もう少し近かったら良いんだけどな。
豊平方面は未だうまいラーメン屋がみつからん。。。。

最近仕事忙しい。議会が終わるまでの辛抱かな。しかし終わったあとも結構難題が残ってるなあ。
休日にうまいもの食うのが楽しみというのも情けないよなあ。

2011年2月8日火曜日

ながい坂


本日読了。山本周五郎です。
いきなり山本周五郎なわけですが、この作品は以前から読みたいと思っていて読めないでいた作品で、西岡図書館の全集コーナーで山本周五郎全集を発見して以来、いつか読もうと思っていた本でした。
実はこのコーナーには司馬遼太郎全集やら谷崎の全集やらもあって、ものすごくイイです。西岡に住んでよかった~。

で、作品ですが良かったです。物語として面白く読ませるし、なにより人生がある。若い頃だったらどう読んだかわかりませんが、いまこの年齢で読むと身に染みるようです。
ただちょっと気がかりなことも何点かあります。

まずストーリー的に完結していない部分があるように感じること。七のその後とか、仇とつけ狙っていた相手がいつの間にか物語から消えてしまうこととか。
長編の執筆中に消えてしまった伏線?

あと、あまりにハッピーエンドすぎるところ。
ラストは少し苦味で終わるのかなと思って読んでいたら、拍子抜けするほどのハッピーエンドで少し興ざめ。

妻のつるの変貌ぶりが不自然、急に性を大胆に扱うようになるところも不自然。

と、やや疑問点もありますが、全体的にはすごく面白くて胸にじんと来る作品でした。
他の作品も読みたいですね。