2025年7月19日土曜日

夏に凍える舟


テオリンのエーランド島4 部作シリーズの最後
孤独な島を愛してやまない哀しい男の現在と過去が丁寧にきめ細かく描かれまさしく 北欧ミステリーの世界にどっぷりつかれた
イェルロフじいさんが主人公、1作目の犯人が仮釈法で出てきて じいさんと話すシーンが印象的だった 恨みが薄れていってくれたら楽になれるんだな

四作品を読んだ感想としては一作目がずば抜けてたように思う 北欧の哀しい空気感とミステリの謎解きが絶妙に混ざり合った傑作だった あとの三作品はどれも超えるのは難しかったように思う、十分面白かったけどね
テオリンの邦訳はこれが最後、そもそも作品自体少ないようで残念だが楽しめた

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イェルロフは肚を決めた。
「あんたを憎んでるかと尋ねたな。わたしが思うに、ここで太陽の下に座って、人生も終わりに近づいたいま、人を憎んでおったら哀れだな」
男がうなずいた。おそらく、ほっとしたのだ。彼は立ちあがり、庭を見渡した。
「来たのと同じ道を通って帰ります。古い風車小屋・・・・・・・そして墓標の横を」
「どちらもまだあるな」イェルロフは言った。
彼が手を振ると、訪問者は去っていった。

2025年7月16日水曜日

初収穫 桃太郎

やっと収穫できた
かなりなってるんだけど赤くならなくてジリジリしてたが何とか食べれそうになってきたので
形は結構いびつだね
味はどうか?

美味い!!!!!
甘い😛
トマトってこんなに甘いんだね〜
皮はかなり厚かったけど
何もつけずに食べました
トマトも桃太郎も今年が初めてじゃないけどこんなに甘い桃太郎は初めてだ
奥さんは



書きかけ〜


散歩 福住公園

こっちに来るの久しぶり
午前中は不規則な雨 変な天気
夕方5時くらいに出た
気温高い 暑い 今日は夕方にかけて気温上昇の予報だった
どうなってるん??

福住グリーン公園に上から降りる階段
緑深くなってるね

帰る途中で足の疲れ感じて少し辛かった
こんなこと今までなかったな〜
暑さのせい?
老化だよな
まぁ自然なことではあるけど散歩ができなくなったら辛いな


書きかけ〜

2025年7月15日火曜日

マルゴォの杯


赤江先生の相互貸借本 道立図書館の蔵書だけど文庫本は珍しいな
表題作は愛するほどに 憎しみも増してしまう姉妹の関係性が重層的にミステリアスに哀しくつづられた名品 千夜恋草は雅な香の世界も赤江先生の手にかかると 淫らで どす黒い 恨みで塗られた世界に変わる

マルゴォの杯
憎み合う姉妹が杯を交わしながら語り合う 姉は両親の死の原因となった妹を憎み 妹は憎まれるよう 姉のすべてを奪ってきた 姉の夫は 妹に拒まれながらも 妹を愛してしまう 姉は最後に残った山荘を手放し妹に取られるものはなくなるがその山荘を買ったのは妹
千夜恋草
昔高校の修学旅行で行った 寺で不思議な経験をした高校教師が秘密を探る 京都祇園祭の長刀鉾の稚児に選ばれながら 事故で両目を失い代わりの稚児になった友人を恨み続ける男が香の世界で成功しやがて麻酔と媚薬を混ぜた 香を高校生にかがせ みだらなことをするようになっていた
緋の蘰を額につけ(あけのかずらをぬか)
古代 神秘的な力を持っていた朱の研究に取り憑かれた 考古学者がある村から額が赤い埴輪を盗んでくる 妻に見つかり 口論になり 埴輪は壊れる 考古学者はその村に戻り死ぬ 妻は残された子供と共に村を訪ねるが子供も死ぬ 妻も旅に出て戻ってこない
刺青の海で夏
毎年夏を過ごす知り合いの島の別荘で出会った年下の壮健な若者と結ばれ結婚することになったが若者は島の岬から身を投げる 若者は現実とは異なる 子供の頃の記憶を持ち 夜中には色々なものは見えるのだった 若者に懐いていた別荘の子供に突き落とされた
春恨紀
子供の頃 姉を殺してしまったと信じ 高校生で精神 美容院に入院し 40過ぎで心筋梗塞で亡くなった男 なぜ姉を殺してしまったのか 動機は何なのか自分でもわからず心の病に使っていく



書きかけ〜

2025年7月13日日曜日

アポロン達の午餐

これも札幌市にはない赤江先生の本で道立からの相互貸借
 6/27申込  7/4 電話連絡  7/8借入

まずはアポロン達の午餐から読んだ
短編が四本で赤江先生の作品であまり短いのはやや消化不良気味になり好きではないのでこれくらいの作品が揃った単行本が私には読みやすい
やはり表題作が一番かな 赤江先生らしく怪しすぎる こんな話を他の作家が書いてここまで怪しく読ませることができるだろうか ただの変態高校生のバカ話にしかならない様な気がするそういう意味では「双頭の動物の門」も単純な犯人探しのミステリなのに若者の肉体に潜む異常な猛獣を描くところに赤江先生の本質がある やはり赤江先生は特異な作家だと改めて感じる


アポロン達の午餐

密室で裸体の開放感を楽しむ高校男子達の秘密クラブが次第に外で裸体を露出するようになる 恋した女が同じクラブの男に緋牡丹の前で犯されている姿を見て緋牡丹を見ると盲目になる男が裸体露出の際に緋牡丹を見てしまい盲目になり道路に飛び出し車に引かれて死んでしまう 責任を感じクラブのリーダーは自殺 女を犯した男も校医に全てを打ち明け自殺

シヴァの暴風

歌舞伎梨園の名門御曹司が 新劇劇団の駆け出し俳優と同じ顔であることを知り悩み二人は争うようになるが二人は実は双子で役者の家に同じ顔の子供はだめだと俳優が捨てられた過去 俳優は長じて自らの出生を知り御曹司を恨み絡んでいた

双頭の動物の門

二人の親友AB Bに恋した女子高生が気持ちを打ち明けるがAが女子高生を恋していると断られてしまいAを自殺に見せかけて殺す しかしBの気持ちは変わらず激昂しBも同じように殺す Aの弟が自殺を不審に思い教師とともに真相を探る 

彷徨える魔王

子供時代にインド奇術の大道芸で術を客に見破られ失敗し大怪我を負い放り出されるが奇術をやめれない男が長じて見破った客を見つけ復讐しようと悪魔との契約書を客に書かせる 客は突然死に持ってた契約書の謎をその息子が追う

今年の大根


トウが立ってしまいそれは切ったけど 切ってもダメらしいので収穫した
それでも去年と比べると全然いける
右の大根、土からちょっと出たところは随分太かったのでこれは!と思ってたけど土の下はこんな感じだった ┐(´д`)┌
これは全部大根おろしにした ものすごく辛い!
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7/15 大根おろし美味い!!すごく辛いんだけどそこがいい 昔大根おろしにハマってた時期があったんだけどまたハマりそう(笑)

2025年7月11日金曜日

ババヤガの夜


ババヤガの夜 25/7/3 Yahooニュース
受賞すれば日本人初 作家・王谷晶さん 英ミステリー文学賞最終候補    日本時間の4日に発表される、イギリスの名門ミステリー文学賞“ダガー賞”で、2020年に発表した小説『ババヤガの夜』の英訳版が翻訳小説部門に最終候補作としてノミネートされた〜

このニュースを見てすぐ図書館予約 蔵書4冊は借られてるけど待ってる人は居ないので少し待って借りれた
ちなみに受賞のニュースが流れた後で見直したら100人以上待ちになってた ┐(´д`)┌

期待してただけに残念 軽いバイオレンス物と割り切って読めばいいのかもしれないけど 海外の文学賞受賞作となると自然と期待が高まってたので 
叙述トリックが一つとやたら強い女性が主人公というだけの新鮮味のない中編小説 エンディングは不自然でここに落とすのならもっと説得力があるエピソードや伏線が必要だと思う  決してけなすつもりはないが本作の何が認められたのか? 賞自体のレベルを疑ってしまいました


書きかけ〜