2009年9月19日土曜日

ダンスダンスダンス 2

本日読了。結構長かったな、すぐ読めると思ってたけど。
まあ、面白いんだが、全体に暗く内省的。自分の中に深く沈んでく話で、ちょっと読んでてつらい部分もあった。
ダンス、という意味もよくわからなかった。
生きていくのが下手な僕が生きていく話なわけだが、あんまり一般性はないというか、共感できる部分が少なかった。
特別な人の特別な生き方を描いているだけで、そこから読者が感じるものって何なんだろう、よくわからない。
6人の骨、あと一人は?とか、最後のあっちの世界とこっちの世界の話とか、ユミヨシさんの位置づけとか、わからないことが多い。

しかしなぜ20歳代の私はこの作品にいたく感動したのだろう?
この作品を読むには「若さ」が必要なのかな???
不思議な作品だったなあ。
ユキは可愛い。どこかでまた読みたいキャラですね。

読了したけど今はシルバーウイーク中なので、すぐ別の本には行かない。
休みが明けたら「ノルウェイの森」を読もうと思ってるところ。
あと、国境の東、スプートニクを読めばほぼ長編は終わりかな?短編集はどうしよう?

次の作者は誰にしよう。
高村薫の新作出たんだよなあ。読みたいが買う気はないので図書館か。あるかな?
あればその乗りでしばらく高村薫読みたいな。再読には適していないだろうか???

2009年9月10日木曜日

ダンスダンスダンス

ダンスダンスダンス読んでます。
あちらの世界、出てきました。ドルフィンホテルの16階ですね。
羊をめぐる冒険でラストのほうに出てくる別荘も、途中で車を止めてカーブを歩いていくあたりから別の世界へ入って行ったような気がした。羊男が戦争から逃げている設定は、カフカにおける、森の奥の二人の兵隊と同じですな。
あちらの世界とのかかわりを描き出すと完全に村上春樹の世界になっていく感じですね。

しかしカフカや1Q84と比べると、ねじまき鳥にしてもこの作品にしても、物語的な展開に欠ける感じがある。少なくとも前半部分は。その分、内省的というか、自分の世界をさまようような雰囲気があって、まあこれはこれだが、小説としてはカフカや1Q84と比べ劣っていると思う。好き好きは別として。

「ユミヨシさん、朝だ」というラストが記憶に鮮明なのだが、そこにいたる筋は幸いなことに全く記憶していない。これからの展開が楽しみです。

2009年9月8日火曜日

羊をめぐる冒険2

羊をめぐる冒険読了。
面白かったが後味はあんまり良くないんだね。苦味だけ残ってすっきりはしない、しかしこれが村上春樹なのかもしれないが。ラストはやや一気呵成杉の感もある。それだけに一層もやもや感が残るのかもしれない。

鼠は弱いといっておきながら死んで羊を永遠に封じ込めたわけだからものすごく強いのでは?
僕もいつもマイペースで自称平凡だがすごく芯が強いんだね。仕事のパートナーと鼠が少し重なるキャラになってる気がする。

というわけで今は「ダンスダンスダンス」を読んでます。今のところは冒頭を読んだだけだが、もやもやした中からのスタートですね。羊のその後を読めるだけでうれしいが。
ダンスはものすごく好きな小説だったが、羊のようには読み返しておらず、それで読み返してみたらいたく失望したことのある小説であった。
読み返したといっても多分10年くらい前にはなるだろうから、今回は改めて、という感じ。
しかしいるかホテルの名前が出てくるだけでうれしいね。

2009年9月7日月曜日

羊をめぐる冒険

今読んでるところだが、まさしく村上春樹だなあ。面白いです。

羊男、出たっ!!という感じ。羊博士も良いね。耳のきれいな子もすごく魅力的。
脇役的なキャラクターがものすごく生き生きと描かれている。
村上春樹の初期の代表作、というよりは本当に代表作だな。
最近の作品ほどうまさは感じないけど、ストレートに村上春樹が伝わってきますね。

これで村上春樹は終える予定だったのだが、終わらなくなってきた。
次はダンスダンスダンスの予定。ノルウェイの森もあるし、中篇っぽい長編も読み返そうかなと考えてるところ。
もうしばらく村上春樹な日々が続くかな。

プログラミング2

仕事忙しい。
少しだけ余裕出来たのでプログラミングしてみる。

前回悩んでたブラウザのボタンを押す機能は結局どうしてもうまくいかず。
わからんなあ。エディットボックスに値を入れるのは簡単なのに、押せない。ふむ。

あと、ブラウザ系でいうと、歌詞サイトで見れる歌詞をテキストで抽出したい。
最近ほとんどSWFになってるので、これをバイナリで解析する必要あり。文字コードUTF-8で見れることが分かったので、簡単に実装はしたが、もう少し使い勝手を良くする予定。
これってまずいのかな???目では見れるので、手で打つ手間を省いているだけで、罪悪感は無いのだが。昔はテキストでコピーも出来たし。しかしテキスト化後も普通に印刷しているので本当は必要なかったりもするんだが?

画像ビューアの機能としては、フォルダ内にリンクファイル(lnk)がある場合、そのリンク先も開けるようにしてみた。ポイントとしては、カレントフォルダを変えないままにしたこと。基本的な部分をいじることになったので、バージョンをひとつ進めた。ちょうど1年ぶりのバージョンアップになった。
また、Jpgのコメントについて、位置をカーソルで微調整できるようにしてみた。これは使えるぞ!!

リンクファイルだが、解析をしようと中身を調べたが行き詰まり、web検索したらあった。
しかしマイクロソフトは公開していないんだね。独自に調べたもののようだった。
リンクファイル中に、リンク先のフルパスが書かれているわけだが、バイナリで見ると、Unicodeでも書かれてる。""つきなので、プロパティで見れるのはこの部分なのかも。
Unicode処理が望ましいのだろうが、面倒なので1バイト系で処理しておくことにする。

プログラミングは本当に楽しいなあ。

2009年9月2日水曜日

1973年のピンボール

9月2日「1973年のピンボール」読了。
少し村上春樹っぽくなってきたかな。語り口や、2重視点になるところなど。
しかし軽く読めるだけでそんなに残るものはない。
僕はピンボールとの別れを済ませ、鼠は街を出て行く、それぞれ前に進んでいく、という感じなんだろうか??

ラストでピンボールと再会するあたりはうまく書けてると思う。
双子は可愛いしジェイもしぶい。キャラクターは魅力ある。
しかしジェイって45歳なんだね。今の俺より若いのには少し驚いた。

というわけで、今は「羊をめぐる冒険」を読んでるところ。
これはもう完全に村上春樹だ。最初から面白い。「誰とでも寝る女」って、最近読んだ村上春樹の短編集「東京奇譚集」にも出てきたような気がする。
結構キャラクターがかぶるね、村上春樹は。

風の歌を聴け

9月1日、「風の歌を聴け」読了。
文庫で1冊にはなってるが、良くて中篇、短編を長くしたような程度だからすぐ読めてしまった。

特に何も無い小説だな。断片的。誰もが持って行き場の無い何かを持っている、という感じか?
多分村上春樹にはまっていったのはこの小説からだと思うんだが、良いとは思えなかった。
一応3部作ということで「羊」まで読み通して、そこではまっていったのかもしれない。

で、次は「1973年のピンボール」を読んでます。
この次は自然と「羊をめぐる冒険」になるんだろう。羊だけは今まで何度も読み返してるが、風の歌とピンボールを読み返すのは初めてだ。

多分初めて村上春樹を読んだのは就職してからか、学生時代だったと思う。就職したあと東京の暑い寮の部屋で「遠い太鼓」を呼んだ記憶が結構鮮明にある。ということは、最初に読んだのは学生時代だったのかも。
あの頃は「ライ麦畑」と「羊」がマイベストだった。ディックもよく読んだ。そういえばSFばかり読んでたかな。
しかしなぜか、年をとったら大江健三郎を全部読み返して論文を書きたいと考えていた。大江健三郎が絶対的な存在だった。
今は不思議と読み返したいとは思わない。やはり本田勝一の大江評が影響したかな?たまに朝日新聞で大江の文章が掲載されてるが、何かエセ文化人、といった目でしか見れなくなってきた。「フットボール」あたりから読み返してみるのも悪くないのかもしれないけど。