2010年7月25日日曜日

ドグラマグラ 2

本日読了しました。
感想はというと、微妙ですね。面白いんだがすっきりもしないんだね。
特に主人公に感情移入できるような内容でもないし、そもそも狂人がテーマだからどんな展開もありえるということ自体が反則の様な気もする。
ということで面白いんだがやっぱりB級という感じかな。

次ですが、息子と休みの日に久しぶりで行った澄川図書館で借りた「ぶっぽうそうの夜」です。丸山健二ですね。
最近谷崎を読みたい気分だった、特に「冨美子の足」のようなフェティシズム系のもの。しかし短編ということもあって今ひとつ読む踏ん切りがつかないまま、なぜか目に付いた丸山健二にしてしまった。
前の「冒涜の虹」は面白かった。改めて「マタイ」を聴くきっかけになったっけ。
しかしなぜかそのままで丸山健二にははまっていかなかったのだったが、この作品が面白ければこれをきっかけに丸山を読んでもいいかな。
ということで楽しみ。

2010年7月20日火曜日

ドグラマグラ

今読み進めているところだが、やっぱり怪作。
ものすごく面白くてぐいぐい感があるんだが、さまざまな文献になってきてから読み進めるのがつらくなってきた。
スチャダラ経が長すぎ、というイメージだったけど、そうでもなくて、他の文献が長すぎたり文語体で読みづらかったり、これが延々と続くから読みづらいことこの上なし、でも内容は間違いなく面白いから、やはり怪作という言葉がぴったりなんだなあ。
家にある本は夢野久作集となっていて、他に2編入っている。瓶詰地獄をドグラマグラと勘違いして読んでしまったけど、なんとも面白いけどこれまた怪しい物語。

これが夢野なんだね。
面白いけどマイナーな位置にしかいない、しかしまあ、妥当、王道の作家ではないんだね。

アスキー新書

毎週のように行っているジャスコ平岡店ですが、月曜日新書コーナーをぶらぶらしたら、アスキー新書なるものがあることを知り少し驚いた。
他にも知らない新書があった。
アスキーが出しているからには科学技術系に特化したシリーズかなと思いきやそうでもなく、普通に一般教養っぽい内容のものだった。
最近活字離れというか、紙媒体離れが進んでいるようだが、こういった昔ながらの新書ジャンルが廃れていないことに少し喜びも感じた。

昔よく読んだのは文化人類学とか仏教、言語学関係の新書だった。小説好きだけどノンフィクションのちょっと勉強したいな的に読む本としては廉価な新書はありがたい。他にスポーツ選手ものとかも読むと面白く感じたもの。

2~3冊買いたいと思ったけど、本を買わなくなってもう何年たつだろう?気軽に買えなくなっている自分に気づいた。
銀行を首になって地方に再就職してから、図書館通いの日々となった。
地方にはまともな本屋がなかったし、給料激減もあり、タイミング良かったんだった。あらためて転勤生活になると本の置き場にも困るし。
そうして今は昔買って捨てきれずにいる本を読み返す日々になっているわけだなあ。

新書ってでも図書館にあるのかな??
そこまでして読みたいとも思わないんですね、内容的に。気軽に買ってさっと読み飛ばすところが新書の良いところなのかも。

何を書きたかったのか分からなくなってきたが、新書が廃れていないことがうれしかった、ということです。

芝生

最近芝生のことは書いてませんが結構苦労してます。
暖かくなってきて緑は増えてきたのですが昨年のような勢いは全く無く、芝刈りも不要なくらい。
禿が目立つ状態でなんとも格好が悪い庭になってしまっています。
折に触れてもらってあった種をまいたりしているのですが効果があるのか無いのか???
昨日少し広く撒いてみましたがどうかな???
きれいな緑の芝生には程遠いです。少しくらいの不陸は気にならなくなるくらい全体がぼこぼこだし。芝生は難しいね~

ちなみに今年の特徴としては
①スギナが元気ない。スギナすら元気が無いのは何故だろう??
②ありが結構発生。芝生の中に通り道を作ってありが結構いる。巣は分からん。芝生に悪影響あるのかないのか?
③木も元気が良かったり悪かったり。
④芝生っぽいが太くて硬くて背がすっと高くなる雑草(?)が発生。スギナと芝のあいの子っぽいんだよね。はさみで切ってるんだが抜いたほうが良いのかな???

じっくり育てて行くしかありませんかね

2010年7月12日月曜日

夜のみだらな鳥

主体と客体、現在と過去、現実と空想などがめまぐるしく入り乱れる。
基本は猥雑さ、ストーリーがあるのかないのかよくわからん。
はっきり行って読みづらいだけだった。
フォクナーの「響きと怒り」を思い出だしたけど、それ以上にわかりづらい。
全部読んでいないけど時間の無駄のような気がしてきたので読むの止めることにした。

で、南米文学のつもりだったが急遽方向転換して夢野久作です。
「ドグラマグラ」
う、考えたらどうして今まで読まなかったんだろう。この怪作を今まで再読しなかった理由は良くわからんな。
というわけで今日から読んでます。

2010年7月6日火曜日

怒りの葡萄

善良さと貧困、という感じかなと思って読んでたけど、貧困とそれに打ち勝つ人間の素晴らしさ・力強さがテーマですかね。絶望の中にあっても希望の光が射すラストは実に感動的でした。

しかし、構成については途中に挟まる挿話っぽいのが結構多くて、時代背景の解説っぽいんだが、話の前進を妨げてますね。ものすごく読みづらく感じた。
エデンの東でもそういった感じがあった。スタインベックの手法なんだろうな。
しかし早く先を読みたいと思う読者にとっては嫌がらせにも感じてしまいますね。力強くぐいぐいと引っ張る作品だけに途中の停滞感が残念だった。

それにしてもスタインベックは素晴らしい。他の長編も読みたいが日本語で読めるかな、探してみるか

で、次ですが南米に行きます。
朝日新聞の日曜文芸欄にここしばらく筒井康隆が書いてるが、この間ドノソの「夜の淫らな鳥」のことが書かれていた。
読む場合は 図書館か古本屋で、と描かれていたが、持ってるもんね~。

南米文学は一時懲りました。ドノソで言えばブルジョア貴族が衝撃的に面白かったな。
リョサもあるしマルケスもある。プイグもね。
というわけで、まずは「夜の淫らな鳥」を読んでみます。