2009年12月24日木曜日

ハリーポッターと賢者の石

「ハリーポッターと賢者の石」読了しました。
結構細かいところまで内容覚えてたが、まあ楽しめた。
最近読んだ本はほとんどが2回目だが、そのほとんどが内容は覚えていなかったことを考えると、この作品は特別、やっぱり面白いんだね。

ただ気になったことをいくつか。
文章はあまり魅力なし。翻訳ものということを考えても、文体に引き込まれるようなところはない。
また、細部がよく描けているようで不自然に描けていない所もある。後半、バツとして森へ行ってケンタウロスに助けられるくだりで、逃げた後のマルフォイが全然描かれていないのは不自然すぎ。
さらに、悪者(マルフォイ)がはっきりしすぎていて、ハリーも妙に攻撃的なところが気になった。みんな仲良く、という発想は作者には無いのかな?
要するに、作品としてみると粗すぎ、しかし物語としては面白い、といったところかな。

我が家にはシリーズ全館揃っているが、途中で飽きて読まなくなったので、今回は全巻読み通そうと思っている。全体的な評価はそれからかな。ということで次は「ハリーポッターと秘密の部屋」です。明日から読もう。

2009年12月20日日曜日

照柿

照柿,本日読了。
暑い夏と行き場の無い何か、という記憶だったがそれはそのとおり。
ただ合田刑事が出ている以上は推理ものというかサスペンスのはずだよなあと思いながら読み進めてきたが、違うことが最後でわかった。

高村薫は面白い、筆の力がすごいと思う。この作品ではSEXも描いてる、ちょっと無理している感が無くも無いけど。
こういった作品の流れの先に「晴子情歌」があったんだなあ。

殺人事件なども出てきてミステリーと間違いそうだが、神曲をモチーフにした哲学的なドラマですね。
とにかく面白かった。早く最新作読みたい。図書館の予約状況を調べたらまだ89番目だった。予約したのが9月29日。やれやれ。読めるのは年明けてから2月頃かな??

で、今日から「ハリーポッターと賢者の石」を読んでます。今日は土曜だが出勤だったので今日から読み始めました。やっぱり面白いね。全部読むのは時間かかりそうで楽しみ

2009年12月7日月曜日

尻啖え孫一

本日読了。
司馬遼太郎はやっぱり面白い。高村薫的な面白さではないんだが、はらはらどきどきはしない分落ち着いて読める。年寄りの読み物なのかな。

本作品ではあまり教訓的なものは無かった。司馬遼太郎を読んでると、メモっておきたくなるようなフレーズが出てくることが多かったが、今回はない。ちょっと物足りないかな?その分単純に面白いともいえるが。

日曜日にネットで調べたら、高村薫の「照柿」ありました、早速借りてきたので明日から読もう。
明日は久しぶりに有給をとったのであさってからになるけど。
最近少し暇です。来週から10日間くらいびっしりと忙しくなる予定。年明けてからさらに忙しそう。
今のうちに英気を養っておくか???

2009年11月29日日曜日

マークスの山

11月26日木曜日に読了。
結構時間かかったが面白かった。高村薫良いな~。

しかし最近、読んでる間は読み終わったらいろいろ感想を書こうと考えているんだが読み終わると盛り上がっていたものが急にしぼんでしまうような感じがして、なかなか思っていたほど感想が書けないことが続いている。このマークスの山も然り。
特に今回はやはり推理小説仕立てだったことがマイナスしていると思った。
この前に読んだリヴィエラもそうだったが、途中までは物凄く面白いのに、ラストの種明かし的な部分になって全然面白くなくなるんだね。

松本清張が推理小説のことを、「最後の種明かしの部分でついに文学になれない」的なことを書いていたような気がするが、そのとおりだな。
高村薫もあれだけ面白いのに、ラストにこだわるあまり、まとめようとしすぎてとたんに面白くなくなるような気がする。あの最後の遺書はいかにもで、ちょっと興ざめだ。

それでも高村薫は十分面白い。合田良いなあ。また読みたい。
というわけで次は「照柿」を読むはずだったが、図書館に行って愕然、無い・・・。
どうしようといろいろ図書館の中を歩いていたら司馬遼太郎の「尻啖え孫一」があった。まだ読んでいないわずかな長編司馬作品のひとつで、予定は狂ったが早速借りてきた。
最近司馬から離れていたがどうかな。読了まではしばらくかかりそう。楽しみだね。

2009年11月15日日曜日

リヴィエラを撃て

11/11(水)「リヴィエラを撃て」読了しました
久々の高村薫はやはり良かった。

読み始めたの10月26日だから結構長かった。図書館で1回延長、ま、長いほうが楽しめるわけだが。アイルランド紛争を背景にイギリスを舞台においての諜報合戦をよく書けてるなあ。
どうして女性にこんな男くさい物語が書けるのか分からない。性別は関係ないのかもしれないが。
最後に出ましたという感じで男色も出てきますな。

ラストのほうの種明かしはちょっと疑問。なんとなく分からないまま終わっても良かったと思う。
ジャックとケリー、手島とバーキン、シンクレアとバートン、モナガンとMG、ここらへんの男たちのからみだけで十分面白い。ラストの推理小説っぽいつくりは安っぽさにつながってるような気がする。

描写はとにかく骨太、硬質。どっしりと安定感。すばらしい。決して美しい文ではないのだが、読んでいて気持ち良い。

性が書けないのはどうしてかな?
男色好きと通じるのか???しかし晴子情歌みたいなのも書いてるしなあ、やっぱり女なんだよな、高村薫って。

手島さんのその後読みたいね。合田雄一郎につながっていくキャラなのかな。

で、今は「マークスの山」を読んでます。再読だけどあんまり覚えてないので面白いです。

2009年10月26日月曜日

第四の手 2

昨日読了しました。
ハッピーエンドですが何か物足りませんな。アーヴィング的には短編っぽい作品。ディケンズ的な長編の面白さは無く、大きくうねるような起伏も無い。浮気男が真実の愛に目覚めるまで、といったところだが、そんなに紆余曲折したところは無く、あっさりした印象で終わった。
もちろん面白くなかったわけではないけど、物足りない感じは残りますね。

というわけで、今日は高村薫の「リヴィエラを撃て」を読みだしたところ。図書館に行ったとき衝動で借りてしまった本。高村薫は新リア王と新刊以外は全部読んだつもりでいたが、この本はまだだった。
出だしから高村薫らしく面白いです。設定や描写が緻密で神経質な感じもします。ここが高村薫だね。

高村薫の新刊は結構前にネットで図書館に予約したんだが、当時300番目くらいだった。昨日確認したところでは、今170番目くらい。皆さん地味に借りて読んでるんですね。いつになったら読めるのかな・・・

2009年10月19日月曜日

第四の手

今は「第四の手」を読んでます。アーヴィング。
読む本がピンチなので土曜日に図書館へ行って仕入れてきました。
大江健三郎はもう少しですがとりあえずアーヴィングを読んでしまう事に。大江は思ったより面白かったけど、村上春樹と比べると全然だなあ。ま、比べるのも変だが。

アーヴィングは久しぶりかな。「熊を放つ」もまだ途中だが読む気になれなくて、図書館で借りてきたのがこの本。オウエンや未亡人の1年も読みたいけど、まずはこの本にしよう。
相変わらずユーモアいっぱいで、残酷で、セックスがたくさんの本。
アーヴィングの小説って大人の童話みたいな感じですね。

2009年10月15日木曜日

スプートニクの恋人 2

スプートニク読了。
村上春樹な小説でした。ラストあのままで終わるのだろうと思ってたら意外な結末、ハッピーエンドと思ってよいのか。短編小説のラストみたいな幕引きで、そういう意味では村上春樹っぽくないともいえる。
僕が語り手の小説だと思ってたら、いつのまにかやっぱり僕の小説になっていたことにラストで気づかされた。そういう意味でも村上春樹っぽくもありそうでないとも言えそうですね。
春樹氏の小説は、登場人物は多くないけど、登場する人物、特に脇役が非常に魅力的だ。「僕」が極端にワンパターンなのに比べて、脇役は多彩で生き生きとしている。カフカの大島さん、ねじまき鳥のシナモン、この小説だとミュウ。こんな素晴らしい人物を創造できるのになぜいつも僕は同じなのだろう???

これでとりあえず村上春樹は終了です。1Q84のBook3は来年夏になるようなので、それまでは春樹氏ともお別れかな。
で、今は大江健三郎の「芽むしり仔うち」を読んでます。大江健三郎だ!!
悩んだ末、本棚の大江健三郎全作品に手が行ってしまった。面白いかな?読んだのは学生か、就職して間もない頃だったはず。20年以上前になる。大江健三郎全作品は、大学の先輩の女性にもらった本だ。彼女は大学時代の彼とまだつきあってるようだが結婚はしていない、不思議な関係を続けている。今どうしているのかな~。
ま、それは関係ないです。大江健三郎を読んでいきます。

2009年10月14日水曜日

スプートニクの恋人

スプートニクの恋人を読んでます。
中くらいまで来た。村上作品の主人公って皆似たような感じだが、年上の人妻がガールフレンドという設定は、1Q84と同じですね。
村上春樹の「僕」ってどうしても作者とかぶって見えてしまう。太陽の南の僕はジャズバーの経営をするけど、春樹さんもジャズ喫茶をやっていたような記憶がある。
春樹さんは奥さんと二人暮らしで、結婚も早かったような気がするが、人妻のガールフレンドがいる独身男性という設定は春樹さん個人と関係があるのか??????

スプートニクは僕が語り手になっており、今までの村上作品と違う感じですね。
後半にさしかかったあたりで、出ました、「あちらの世界」。
どういう展開になるのだろう。しかし半分以上きているから収束に向かうのかな。明日読み終わりそうだが、楽しみです。

話は変わるが、1Q84の続編だが、本当のところどうなのだろう。
新潮社は「ご想像に任せる」みたいなコメントをしているようだが、無責任すぎ、ちょっとイラッとする。Book2の終わりは誰がなんと言ってもおかしい。青豆の行動が唐突すぎ。これで完結しているという評論家もいるようだけど、物語としてはおかしい。
続編の余地は十分すぎるほどあるだけに、新潮社の思わせぶりなコメントは読者に失礼、不快です。

明日から何を読もう。
村上春樹のエッセイ「遠い太鼓」が候補だが、エッセイだと読み続けるのがしんどそう。
休みの間に図書館に行っておこうと思ってて忘れてしまった。ふむ・・・

2009年10月8日木曜日

国境の南、太陽の西

「国境の南、太陽の西」読了。
不思議な小説だった。大きな動きはないが激しい感情の起伏のある小説。
主人公は例によって「僕」、いつも出てくる「僕」だ。僕の淡々とした人生。幸せだが何かがかけている人生。大きな出会いと別れと再生。
考えたら他の村上作品も同じような内容だったのかもしれない。村上春樹は繰り返し繰り返し、自分とは何か、という問いに対する答えを小説で試みているのだろうか??
なんとなくノルウェイの森をちょっと違うベクトルで書き直したのかな、とも思った。
それにしても島本さんは不思議ですね。そういった、現実感のないところがまさしく村上春樹ですな。

明日からはスプートニクの恋人。これで村上春樹の長編も終わり。
久しぶりに図書館で本を借りてこようか。今は台風。土日も雨のようなので、図書館でゆっくり本を探すのもいいかな。

2009年10月5日月曜日

蛍・納屋を焼く・その他の短編

蛍・納屋を焼く~読了です。
蛍がノルウェイの森の元になった短編ということで読んだが、短編集としての面白さは全く感じなかった。
最近読んだ村上春樹の短編集「東京奇譚集」はまあまあ面白かったが、昔の村上春樹の短編はこんな感じだったかもしれない。はっきりと面白いわけでもないけど不思議と他の作品も読みたくなるような感じですね。しかしこの短編はよくない。全く面白くなかった。

この短編集はとても短かったので、今は「国境の南、太陽の西」を読んでます。
短編でははないが長編とも言いかねる、長めの中篇といった小説ですね。
例によって冒頭読んだだけだが、全然覚えてなかった。これから楽しみ。

次に読む小説だが、現在札幌市の図書館に、高村薫の新作長編~太陽を曳く馬を予約中。早く読みたいが、予約の順番は300番くらいだった。いつ読めるのか??

2009年10月2日金曜日

ノルウェイの森

ノルウェイの森、今日読了。
冒頭から結構うまい語り口でいかにも村上春樹。
しかしどうにも静かな話でイベントに乏しく、ちょっと読んでてつらいと思って読んでたら、上巻の終わり、直子の療養施設に行くあたりから俄然面白くなってきた。
考えてみると、1Q84やカフカは、最初から随分面白い、読ませる小説なわけだが、ちょっと村上春樹っぽくない感じもあって戸惑ったのだった。そういう意味ではこの本は非常に村上っぽい小説なのかもしれない。
この小説はあちらの世界も無く、単一視点で淡々と語られていくわけだが、これが村上春樹の本質かもしれないとも思った。

そしてラストまで一気に読んだが、不覚にも感動してしまった。
ノルウェイの森は大ヒット作品だっただけに、昔からの村上ファンとしては大衆受けしたこの小説を少し馬鹿にしていた部分もあった。
しかし読み返してみると、非常に内省的でいかにも村上らしい作品。余分な仕掛けもなくストレートな村上春樹が出てるのだなあ。

ラスト以降はどうなるのか気になる。冒頭の雰囲気からすると緑とはやっぱりうまくいかないのだろうか。ドイツに行って何をするのかな。永沢さんと会う??

自分ときちんと向き合った、非常にまじめな小説だったと思う。
映画化されるようだが、松山ケンイチがどう演じるのか楽しみ。
村上作品ってそういえば映画化は初めてなのかな。
あんまり映像化のイメージわかないね。カフカは映画向きなんじゃないかな。
これからどんどん映画化されるようだとまた楽しみが増えますね。

次はノルウェイの森にも出てきたグレートギャッツビーを読むつもりだったのに、本棚を探してもなかった、なぜだ???、残念。
で、村上の短編、蛍・納屋を焼くを読むことにする。
明日で今週も終わり。どれくらい読めるかな。

2009年9月19日土曜日

ダンスダンスダンス 2

本日読了。結構長かったな、すぐ読めると思ってたけど。
まあ、面白いんだが、全体に暗く内省的。自分の中に深く沈んでく話で、ちょっと読んでてつらい部分もあった。
ダンス、という意味もよくわからなかった。
生きていくのが下手な僕が生きていく話なわけだが、あんまり一般性はないというか、共感できる部分が少なかった。
特別な人の特別な生き方を描いているだけで、そこから読者が感じるものって何なんだろう、よくわからない。
6人の骨、あと一人は?とか、最後のあっちの世界とこっちの世界の話とか、ユミヨシさんの位置づけとか、わからないことが多い。

しかしなぜ20歳代の私はこの作品にいたく感動したのだろう?
この作品を読むには「若さ」が必要なのかな???
不思議な作品だったなあ。
ユキは可愛い。どこかでまた読みたいキャラですね。

読了したけど今はシルバーウイーク中なので、すぐ別の本には行かない。
休みが明けたら「ノルウェイの森」を読もうと思ってるところ。
あと、国境の東、スプートニクを読めばほぼ長編は終わりかな?短編集はどうしよう?

次の作者は誰にしよう。
高村薫の新作出たんだよなあ。読みたいが買う気はないので図書館か。あるかな?
あればその乗りでしばらく高村薫読みたいな。再読には適していないだろうか???

2009年9月10日木曜日

ダンスダンスダンス

ダンスダンスダンス読んでます。
あちらの世界、出てきました。ドルフィンホテルの16階ですね。
羊をめぐる冒険でラストのほうに出てくる別荘も、途中で車を止めてカーブを歩いていくあたりから別の世界へ入って行ったような気がした。羊男が戦争から逃げている設定は、カフカにおける、森の奥の二人の兵隊と同じですな。
あちらの世界とのかかわりを描き出すと完全に村上春樹の世界になっていく感じですね。

しかしカフカや1Q84と比べると、ねじまき鳥にしてもこの作品にしても、物語的な展開に欠ける感じがある。少なくとも前半部分は。その分、内省的というか、自分の世界をさまようような雰囲気があって、まあこれはこれだが、小説としてはカフカや1Q84と比べ劣っていると思う。好き好きは別として。

「ユミヨシさん、朝だ」というラストが記憶に鮮明なのだが、そこにいたる筋は幸いなことに全く記憶していない。これからの展開が楽しみです。

2009年9月8日火曜日

羊をめぐる冒険2

羊をめぐる冒険読了。
面白かったが後味はあんまり良くないんだね。苦味だけ残ってすっきりはしない、しかしこれが村上春樹なのかもしれないが。ラストはやや一気呵成杉の感もある。それだけに一層もやもや感が残るのかもしれない。

鼠は弱いといっておきながら死んで羊を永遠に封じ込めたわけだからものすごく強いのでは?
僕もいつもマイペースで自称平凡だがすごく芯が強いんだね。仕事のパートナーと鼠が少し重なるキャラになってる気がする。

というわけで今は「ダンスダンスダンス」を読んでます。今のところは冒頭を読んだだけだが、もやもやした中からのスタートですね。羊のその後を読めるだけでうれしいが。
ダンスはものすごく好きな小説だったが、羊のようには読み返しておらず、それで読み返してみたらいたく失望したことのある小説であった。
読み返したといっても多分10年くらい前にはなるだろうから、今回は改めて、という感じ。
しかしいるかホテルの名前が出てくるだけでうれしいね。

2009年9月7日月曜日

羊をめぐる冒険

今読んでるところだが、まさしく村上春樹だなあ。面白いです。

羊男、出たっ!!という感じ。羊博士も良いね。耳のきれいな子もすごく魅力的。
脇役的なキャラクターがものすごく生き生きと描かれている。
村上春樹の初期の代表作、というよりは本当に代表作だな。
最近の作品ほどうまさは感じないけど、ストレートに村上春樹が伝わってきますね。

これで村上春樹は終える予定だったのだが、終わらなくなってきた。
次はダンスダンスダンスの予定。ノルウェイの森もあるし、中篇っぽい長編も読み返そうかなと考えてるところ。
もうしばらく村上春樹な日々が続くかな。

プログラミング2

仕事忙しい。
少しだけ余裕出来たのでプログラミングしてみる。

前回悩んでたブラウザのボタンを押す機能は結局どうしてもうまくいかず。
わからんなあ。エディットボックスに値を入れるのは簡単なのに、押せない。ふむ。

あと、ブラウザ系でいうと、歌詞サイトで見れる歌詞をテキストで抽出したい。
最近ほとんどSWFになってるので、これをバイナリで解析する必要あり。文字コードUTF-8で見れることが分かったので、簡単に実装はしたが、もう少し使い勝手を良くする予定。
これってまずいのかな???目では見れるので、手で打つ手間を省いているだけで、罪悪感は無いのだが。昔はテキストでコピーも出来たし。しかしテキスト化後も普通に印刷しているので本当は必要なかったりもするんだが?

画像ビューアの機能としては、フォルダ内にリンクファイル(lnk)がある場合、そのリンク先も開けるようにしてみた。ポイントとしては、カレントフォルダを変えないままにしたこと。基本的な部分をいじることになったので、バージョンをひとつ進めた。ちょうど1年ぶりのバージョンアップになった。
また、Jpgのコメントについて、位置をカーソルで微調整できるようにしてみた。これは使えるぞ!!

リンクファイルだが、解析をしようと中身を調べたが行き詰まり、web検索したらあった。
しかしマイクロソフトは公開していないんだね。独自に調べたもののようだった。
リンクファイル中に、リンク先のフルパスが書かれているわけだが、バイナリで見ると、Unicodeでも書かれてる。""つきなので、プロパティで見れるのはこの部分なのかも。
Unicode処理が望ましいのだろうが、面倒なので1バイト系で処理しておくことにする。

プログラミングは本当に楽しいなあ。

2009年9月2日水曜日

1973年のピンボール

9月2日「1973年のピンボール」読了。
少し村上春樹っぽくなってきたかな。語り口や、2重視点になるところなど。
しかし軽く読めるだけでそんなに残るものはない。
僕はピンボールとの別れを済ませ、鼠は街を出て行く、それぞれ前に進んでいく、という感じなんだろうか??

ラストでピンボールと再会するあたりはうまく書けてると思う。
双子は可愛いしジェイもしぶい。キャラクターは魅力ある。
しかしジェイって45歳なんだね。今の俺より若いのには少し驚いた。

というわけで、今は「羊をめぐる冒険」を読んでるところ。
これはもう完全に村上春樹だ。最初から面白い。「誰とでも寝る女」って、最近読んだ村上春樹の短編集「東京奇譚集」にも出てきたような気がする。
結構キャラクターがかぶるね、村上春樹は。

風の歌を聴け

9月1日、「風の歌を聴け」読了。
文庫で1冊にはなってるが、良くて中篇、短編を長くしたような程度だからすぐ読めてしまった。

特に何も無い小説だな。断片的。誰もが持って行き場の無い何かを持っている、という感じか?
多分村上春樹にはまっていったのはこの小説からだと思うんだが、良いとは思えなかった。
一応3部作ということで「羊」まで読み通して、そこではまっていったのかもしれない。

で、次は「1973年のピンボール」を読んでます。
この次は自然と「羊をめぐる冒険」になるんだろう。羊だけは今まで何度も読み返してるが、風の歌とピンボールを読み返すのは初めてだ。

多分初めて村上春樹を読んだのは就職してからか、学生時代だったと思う。就職したあと東京の暑い寮の部屋で「遠い太鼓」を呼んだ記憶が結構鮮明にある。ということは、最初に読んだのは学生時代だったのかも。
あの頃は「ライ麦畑」と「羊」がマイベストだった。ディックもよく読んだ。そういえばSFばかり読んでたかな。
しかしなぜか、年をとったら大江健三郎を全部読み返して論文を書きたいと考えていた。大江健三郎が絶対的な存在だった。
今は不思議と読み返したいとは思わない。やはり本田勝一の大江評が影響したかな?たまに朝日新聞で大江の文章が掲載されてるが、何かエセ文化人、といった目でしか見れなくなってきた。「フットボール」あたりから読み返してみるのも悪くないのかもしれないけど。

2009年8月30日日曜日

ねじまき鳥3

8月28日の金曜日に読了。未解決のものがたくさんのまま終わるのかと思ってたけど意外と解決してる。勿論未解決のものはそれなりにあるが、大筋の部分は解決という感じ。

井戸の中で違う世界と接する、カフカの夢の世界と似ている、世界の終わりとは違うかな。
こっちの世界とあっちの世界というつくりはこの小説にあってはあくまで道具の一つに過ぎず、テーマではないのかもしれない。ほかの小説もそうだったのかな?

奥さんに逃げられた男が頑張って取り返す話、だったんだね。

戦争の話が重要な伏線になるわけだが、どう重要なのかいまひとつ。
井戸・バット・アザが重なってくるわけだが、いまひとつつながらん。つながらないあたりが村上春樹?
少年のモノローグの章が出てくるけど、シナモンなのだろう。えぐられた心臓、ねじまき鳥。
しかしシナモンは魅力的なキャラ。他の小説にも出てこないかな。

いろんな意味で1、2と3は違っている、違和感大きすぎ
出版の時期も異なっていたはず
普通の一人称時系列小説が複数視点小説に変わっている、ひとつの小説の中で手法が変化することは変なのでは?
村上春樹の中で完結編までの間に時間をおくどういった必要があったのだろう?

とりあえず断片的な感想。次はというと、「風の歌を聴け」を読んでるところ。
村上春樹にはまっちゃったな、もともとはまってるんだが。

2009年8月20日木曜日

ねじまき鳥2

やっと2巻目が終わったところ。
ねじまき鳥って、妻に逃げられて井戸にこもる男の話だったんだなあ。
第3巻の発行日を見ると1995年8月になっているので、14年前に読んだのだと思うが、それにしても覚えていないものですね。

ねじまき鳥は静かな本だ。出だしから平凡な展開で、1Q84のように読者をぐいぐい引っ張っていくエンタテインメント的な要素はほとんど感じられない。内側に内側に沈み込んでいく感じ。
他の村上作品は1Q84ほどではないにしても、もっと「読ませる」内容だったように思うが、この本は違う。たしかこの本も随分話題になったと記憶してるが、派手さのない地味な小説ですね。

しかしやっぱり村上春樹だ。村上春樹って、「自分とは何か」という問いをいろいろと形を変えながらも一貫して書き続けているような気がする。ここのところ集中して村上の長編を読んでると、随分似ているものを感じます。

明日からはねじまき鳥も最終巻。終わってしまうのが惜しい。次は何を読もうか??

2009年8月18日火曜日

洞爺旅行記

ちょっと遅めですがお盆休みを取って、洞爺の方へ行って来ました。
子供たちの夏休みがもうすぐ終わる、ぎりぎりの旅行でした。
ルートは、札幌出発→①支笏湖②苔の洞門③洞爺サンパレス④火山科学館⑤サミット記念館⑥西山火口散策⑦登別第一滝本館⑧豊平峡ダム→帰宅
といったところ。

洞爺の二日目がすごく良かったので紹介します。
まず④です。今まで洞爺へは毎年のように行っていたのに、こんな場所があることは知りませんでした。ここはビジターセンターと科学館が一緒になっており、両方とも結構見ごたえがあります。身近で起きた噴火の怖さと、それを乗り越えた地元の方々の姿が結構感動的でした。子供たちも大満足でした。まだ行っていない方はぜひ一度いらしたらと思います。
次に行ったのが⑤。全然期待していなかったのですが、ここも結構面白かった。サミットを身近に感じることができたし、写真を撮れる場所もたくさんあって、記念になりました。
⑥も結構いいです。駐車場も散策も無料ですが、噴火でぐちゃぐちゃになった舗装道路や、壊れた菓子工場などを見ることが出来ます。噴火のすごさを感じました。

特筆すべきは、ここの入り口にあった食べ物屋さん。
スジャータのアイスがたくさんそろえてあって、帰りに子供たちと食べて、そこで少し休ませってもらったのですが、その間、いろいろ話しかけてきてくれて、子供たちにお菓子をくれたり、ナマのとうもろこしを試食させてくれたりしました。
昼食がまだだったので、カレーを2食分お願いして家内と食べたのですが、これも結構おいしかった。ホタテカレーとカニカレーですが、500円とは思えないほどの量があって、ホタテもカニもたっぷりで、驚きでした。子供たちは試食したとうもろこしを注文しましたが、これもすごく美味でした。生でとうきびを食べたのは初めてでしたが、甘くて物凄くおいしかった。
カレーを注文したら肉じゃがを小鉢いっぱい出してくれて、これも甘くてすごくおいしかったです。
この店の名前はわかりませんが、社長さんが、ラジオでも紹介されたとか、最近は福山雅治も食べていったと話してたので、結構有名な店なのかもしれません。
なかなか良い店でした。

今年の旅行は行程自体は例年と大差なかったのですが、新しい発見がいろいろあり、大変楽しく過ごせました。
明日からの仕事が今はかなり憂鬱です。

2009年8月10日月曜日

ねじまき鳥クロニクル

今日からいよいよねじまき鳥を読み始めたぞ。

熊を放つは先週1週間我慢して読んだが、あまりに退屈なので仕掛かり中にすることに決定。
太宰やサリンジャー、ナボコフなど、他にも読み返したい本はあったが、やはり既定路線のねじまきとりにした。
アーヴィングはしかしまだ読みたい本が残っているので、ねじまき鳥が終わったら戻りたい。買ってないのでまた図書館通いしなければならないのがちょっと億劫だけど。

ねじまき鳥は、てかてかの太陽の下の井戸と、邪悪なるものの象徴としてのワタナベノボル、この二つの印象が強い。
特に後者の印象が強くて、なんとなく暗いイメージがあったので再読を敬遠してきたような気がする。しかし印象だけで筋はぜんぜん覚えてないから、読み返すとぜんぜん違う小説だったりするんだろうな。

あと、ねじまき鳥はずいぶん長い小説というイメージが強かった。3分冊ということもあるんだが、内容的にも。
しかし本の紙質なんだが、「1Q84」や「カフカ」と比べて随分厚いんですね。活字の組み方もこの2冊と比べて大きいと感じた。そういう意味では、ねじまき鳥はこの2冊よりは短いのかもしれないな、というのが今朝少し読んでの最初の感想。

中身的にはまだこれからだけど、語り口にはあまり魅力を感じず。ぐいぐい引き込まれていくような感じはないね。
また、猫がいなくなるのはカフカと同じ設定ですね。
二つの話の同時進行形式だと思ってが、違ってたのも意外。
やっぱり全然覚えてなかったことになる。
楽しみはこれからですね。

2009年8月7日金曜日

プログラミング

4月に異動があってばたばたしていた関係でしばらく遠ざかっていたプログラミングを最近少しずつ再開。
音楽再生ソフトのキューシート読み込みの不具合を修正したほか、今はブラウザの自動ログイン機能を見直し中。
ログイン画面でエディットボックスにパスワードを入力するまでは出来てるのだが、最後のログインボタンをどうしても押せないでいた。IHTMLFormElementを取得してこれをsubmitすれば良さそうなので、今トライしているところ。まだうまくいかないが何とかなるかな??

しかし最近ブラウザがよくなってきてる。
Operaもフリーになったし、GoogleのChromeも使えるらしい。Googleは来年出る予定のOSがChromeベースのようなので、今からChromeに乗り換えておくといいのかもしれないなどど考えると、自作のブラウザ開発を続けるのはいかがなものかという気もしますね。
もともとはSleipnirが機能追加で重くなってきたのが嫌で、あと、かゆいところに手が届くようなアプリにしたくて自作を始めたわけで、そういう意味では存在価値はあるわけだが、良いソフトがどんどんフリーで出てくると、少し悩む。

それにしてもプログラミングは楽しい。コードを頭の中で考えて、書いてビルドして、エラーが出ないとすごくうれしい。でも全くエラーがないと逆に拍子抜けで、少しエラーが出てそれをつぶしていくのもまたすごく楽しい。
それだけに、今、特に作りたいソフトがないのが少し残念。携帯用のアプリとか、DS用のHomebrewとかで何か作りたいなという気はあるのだけど、開発環境のインストが面倒で踏み切れていない状況。ま、とりあえずはブラウザの改良を進めていくことにします。

熊を放つ

「熊を放つ」を読んでいる。一昨日からかな。アーヴィングの処女作ですね。
しかしアーヴィング的なものは全く感じない作品。くどいくらいの細部の描写もないし、物語っぽい語り口もない。普通の小説で、かなり退屈です。いまのところは青春小説風、こなれた感じがない分若々しさみたいなものは感じるけど。とにかく退屈。最後まで読めるかな?

昨日出勤途中の街頭で、親子風の三人が宗教活動らしきことをしていたのを目撃。
母親が何かを語りかけていて、隣に小学校低学年くらいの男の子がのぼりをもっており、隣にはお父さんらしき男性が黙って立っていた。
気になったのは子供。顔を隠すようにのぼりを持っていた。子供としてはいやなのかな、と。

村上春樹の「1Q84」を読んだ後だっただけに、ものすごく気になった。こうして子供は「損なわれて」いくのかなと思った。

しかし難しいね。キリスト教の親が子供を協会へ連れて行くのとどの程度の違いがあるのか。子供に外に立つことをどう考えているのか尋ねたらどういった答えが返ってくるのだろうとも考えたけど、どういった答えがかえってきたとしてもあくまで子供の答えだから、だからどうしろとも言えない。
親は正しいことをしていると信じているのだろうし。
このことでこの子供が学校でいじめられたりしていないことを祈るぐらいのことしか出来ないのかな、というのがとりあえずの結論でした。

2009年8月4日火曜日

ガープの世界3

本日読了。
まあまあだったがアーヴィングの最高傑作とは言いがたい。
グロテスクでユーモラスだが時に泣かせたりもする、全くのアーヴィングの小説だが、ちょっと凝りすぎてる感じがする。若いうちはいろいろやってみたいということなのかもしれない。
アーヴィングの真価はサイダーハウス以降ということになるかな。

明日からはねじまき鳥にするかアーヴィングを続けて読むか考えているところ。
「熊を放つ」ももう一回読みたかったので、やはりアーヴィングかな。「オウエン」以降の作品も読み返したい。買ってないので図書館にまた通うことになる。
しかしオウエンの内容は覚えてるんだが、それ以降の作品は読んでるのに不思議なくらい覚えてない。なぜだろう??それを知るためにも読みたいな。

新しい本も読みたいが、読み返す楽しみというものもあるんだね、年をとったのかな。

2009年8月2日日曜日

芝刈り2

土日は芝刈りの予定だったが、土曜の夜から降り出した雨のせいで、半分くらいしか出来なかった。残念。
土曜日、芝刈り機の前に、塀や花壇、木の周囲を電動バリカンで刈っておいたのだが、夜から雨が降り出し、日曜は芝刈り機を使えないまま終わってしまった。
中途半端に終わってしまい、虎刈りの庭になってしまった。なんとも格好悪い。

雨は芝にとっては良いのだが、芝刈りできないので困ったものだ。かなり伸びてるので刈ってしまいたかったが、来週にするしかない。
土曜に刈った分の芝は物置にしまってある。来月のゴミの日までもつか心配。

話は変わるが、土曜の朝、長男の自転車のパンクを修理してもらった。
空気が全然入らないので、パンクではなさそうだと思い自転車に持っていったところ、チューブが伸びて全然駄目な状態で、チューブ交換となった。
空気をきちんと入れないまま走って、チューブがリムにあたって裂けてしまったらしい。そのまま走っていたのでブレーキのたびにチューブが引っ張られ、伸びてしまったらしい。
「原因は乗り方です」と、しばらく自転車の乗り方について、自転車屋のおじさんに説教された。
空気圧には十分気をつけろという話だったが、説教されたのには閉口。まあ自転車屋の言うことが正しいのだろうけどね。

しかし最近はホーマックなどの量販店で自転車が安く売ってるけど、昔は家の近くの自転車屋しかなかったよなあ。パンク修理もしょっちゅうだったし。こういった町の自転車屋の経営ってどうなのかな。いざというとき、やっててくれないと困るなあと思いました。

2009年7月30日木曜日

芝刈り

今年の春、庭に芝を張った。
芝刈り用に電動芝刈り機やバリカン、ハサミ、熊手等を揃えた。
しかし上手に刈るのは難しいです。芝刈り機は刈る高さを調節できるのだが、地面のほうが平らではないので、自然とむらが出来ます。
また、芝のほうも完全になじんでいないのか、ところどころ禿げているところもあって、均一感がない。伸びていると目立たないが、刈ると結構目立つものですね。

ところで最近、住んでいる市のゴミ出しのルールが変わって、草は月1回しか回収してくれなくなった。今の時期だと芝刈りは毎週ペースなので、決められたゴミの日に捨てるためには最長1か月、自宅に保存しておかなければならない。外の物置は十分大きいわけではないので置き場所に困り、先月は有料ゴミとして燃えるゴミの日に出した。
有料ゴミとするためには有料の袋に入れるわけだが、ゴミステーションには無料の袋に入れて捨てられた草もあった。夕方見てみると、これにはバツマークが張られてあり、回収してもらえてなかった。そのあとも1週間以上ゴミステーションにあった。
間違っただけであれば回収してやればいいのにと思うが、知ってて捨てた可能性もあるから簡単に回収は出来ないのだろう。
ゴミ問題は難しいですね。

芝は今週の土日も刈る予定。ゴミに出すのがちょっと億劫です。

2009年7月29日水曜日

ガープの世界2

ガープを読んでる。
この作品は「一方的な性行為の結果として生まれた子」を主人公とした作品として知られているはずだが、私としては、車の中で男がペニスを噛み千切られ、同じ車の中で子供は片目をえぐられる話という印象が強かった。というか、ほとんどそのシーンの記憶しかなかった。
しかし今日読み返してみると、このシーンの記憶は概ね正しかったのだが、より正しくは、このことはそれぞれ違う車の中で起きた出来事だったことがわかった。
非常に印象深いシーンとして覚えていたはずなのに、大きな部分で違っていたわけだ。
人間の記憶って怪しいものだなあ。こんなふうにして、いろんな事をいろんなところで勘違いしているのかもしれない。
他人と議論してもあんまり頑張らないほうがいいのかもしれない、と思った。

最近かなり蒸し暑くなってきた。夏休みの旅行を計画中だが、今年は長男が受験で、今、夏期講習に行っており、休みたくないなどというものだから、計画がたてづらいです。
8月下旬に一応宿をとったが、まだ先の話しだし、本当に旅行にいけるか少し心配。

2009年7月28日火曜日

コルトレーン

中学生の頃にモーツアルトにはまり、高校2年のとき友人にジャズを教えてもらった。
特にはまったのがコルトレーンで、大学に入ってテナーサックスを買った。ジャズ研では幽霊部員で、今でもサックスは物置に眠っているだけだが、コルトレーンはやっぱりいいなあ。

最近パソコンでジャズを改めて聴きだして、最初はスタンゲッツにはまっていたが、今はコルトレーンです。
居間のステレオではなんとなく聴きづらくて、部屋で一人で聴いている。
BillEvansのWaltzForDebbyなどは妻も好きで、居間で子供たちとも聴けるけど、コルトレーンは居間では聴けない、なんとなく。
コルトレーンって、聴いていて幸せな気分にはなりませんね。自分の世界にもぐってしまいそうにもなる。それって良いことではない様な気がするんだがどうだろう。

ほかの人はどういう風にコルトレーンを聴いているのだろう???

ガープの世界

今日から「ガープの世界」を再開。
これも2回目、違う本を読み終わった後のつなぎのようにして少しずつ読んでいる本。
アーヴィングは大好きな作家の一人。
今のところは「サイダーハウスルール」がマイベストだが、もうこれを超える作品は難しいかな?
ガープは作者の出世作だったと思うけど、物凄く読ませる本ではない。
作中作品もあって、ちょっとひねったつくりなのだろうか。こんなことしないで普通に時間に沿って物語っていくほうがこの作者にはあっていて面白いと思う。
最新作「また会う日まで」はすばらしくてまた読みたいと思ってるけど、やっぱりサイダーハウスにはかなわないかな。

ガープは村上春樹のねじまき鳥を読み始めるまでのつなぎだが、今は下巻の70ページくらいで、奥さんの浮気のあたり。どのあたりまで読もうか??

世界の終わりとハードボイルドワンダーランド

昨日、村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」読了。
2回目だがほとんど覚えてなかった。
あっちの世界とこっちの世界、村上春樹の共通テーマだが、綺麗に理屈は出来てる。村上春樹らしくない感じもある。
絶対的な悪のイメージがない。常にあると思ってたが初期はなかったのか。損なわれる、という言葉は出てくるけど。
自分の中に入っていく話だなあ、後半どんどんセリフが思索的になってくる。
語り口はうまくなくて、ところどころ読むのがつらい部分があった。冗長になっていると思う。今の村上春樹は本当に語り口がうまくて、飽きさせない、プロの作家だが、この作品ではそこまで徹底されてない、逆に詩的で純文学っぽい部分もあった。

「1Q84」を読んで、とにかく読ませる、面白かったんだが、もやもやしすぎてもいて、村上春樹ってこんな感じだったかなと思って昔の長編を読んでいるところ。
「カフカ」はすでに読み終えた、これも2回目だけど、すばらしかった。あっちの世界とこっちの世界というテーマは変わらず。絶対的な悪との戦い、ロードムービーっぽい冒険もあり、少年の大人への成長もあり、最後は前向きに終わる、読後感のすばらしく爽快な小説だった。

次は「ねじまき鳥」だけど、ちょっと休むかな。