2011年9月29日木曜日

ティファニーで朝食を


カポーティですが、春樹訳シリーズです。
カポーティは昔、新潮文庫で「遠い声遠い部屋」を読んだだけ。なんだか詩的な小説でワケわからんという記憶のみ。
あと冷血は有名なんでそういう作家かな、という印象だった。

しかしこの作品はずいぶん違ってて面白いです。
冷血で、ノンフィクションライター的なイメージがあったんだが、全然違う。
春樹訳のせいかもしれないけど、繊細な文章で繊細な話を書く人だったんですね。
中・短編集ですが、すごくいいです。
わくわくどきどき系ではないけど、小説好きには愛好されるでしょう。

巻末の春樹さんのあとがきもいいです。この手のちょっとした文章を書かせると春樹さんは魔法のように読みやすくてわかりやすい実にいい文章を書きますよね。

春樹訳、いいなあ。
ライ麦も読んじゃおうかな。50歳を前にして読む小説じゃないような気もしてためらってるんですけど。。。。。

2011年9月27日火曜日

ミッション:インポッシブル3


日曜日にテレビで見た映画です。
家族で映画を見たのは久しぶりでしたがおもしろかったです。
しっかり金と時間をかけて作ったんだなあという感じ。
トムクルーズが変な人間というところだけがマイナス要素でしたが、映画の出来としてはものすごくよかったと思います。

こういう理屈抜きで楽しめる娯楽作はいいですね。
ラストもハッピーエンドだし。
ストーリーも適度に入り組んでいて良いと思います。

やっぱり映画は良いね。

芝刈り機の掃除


もう3年目になるけどまだ分解掃除したことなかった。
ずっとやりたいと思ってたんだけどなかなか機会がなくて出来なかった。
日曜日はぎっくり腰で一日駄目だったので、腰に負担がかからない程度にやってみました。

おおざっぱな機械ですが、そんなに簡単でもなかった。
マニュアル通り分解したつもりだったのに組み立てできなかったり、ボルトを一本、草と一緒に捨ててしまってゴミ袋を子供と一緒にあさったり。
まあ楽しかったけど。

しかし芝の機械内部へのこびりつき方はすごかった。
芝って層になってべったりこびりつくんですね。芝刈り機の場合、芝をみじん切りのような状態にまでしてしまうので、いい感じでべったりになってしまうようです。
ハサミで切るのとは全然違います。
もっと頻繁に掃除してなきゃだめだったな。

刃の研磨も必要っぽい。
知り合いは手押しの非電動の芝刈り機を持っていて、すぐ切れなくなると言ってたが、私の電動式だと切れ味が良く分からない(私だけか??)。少なくともいまでも刈れてはいるんで問題ないと思ってたけど、まだ一度も研いだことないし、刃を取り外してみてみたけどかなりへたってる感じだった。
今度は研がなきゃな。
次の土日かな。

2011年9月25日日曜日

ぎっくり腰


昨日、9月24日ですが、久しぶりにやっちゃいました。
芝刈りをしていてしゃがんだときに、ぐぎっという感じ。
大したことなさそうだったんで家に入って工具をとろうとしゃがんだところで、ぐぎぎっ、という感じ。

で、今日ですけど今まだ痛くてまっすぐ立てません。
明日もこんな感じなら休むしか無いなあ。
困った。

初めてやったのが10年くらい前。
あの時はひどかった。全く歩けませんでした。
その後も何回かやりましたが、腹筋をやるようにしたおかげか、ひどくなることはあんまりありませんでした。
そういう意味では今回は結構辛いけど、初めてやった時のことを考えるとまだ軽いですね。

ぎっくり腰ってとにかく安静にしているしか無いんですよね。
明日どうなるかなあ~。

2011年9月22日木曜日

さよなら、愛しい人


さっき読了。チャンドラーです。ハードボイルドですね。

最近藤原伊織を読んでましたが、村上春樹に文体が似てるなあと思っていて、改めてwikiで春樹さんの項目を読んでいたら、結構翻訳本を出していることがわかった。で、これはその1冊。澄川の図書館にありました。

この本自体は昔読んでるように思います。長いお別れは傑作だけど、こっちはたいしたことなかった、というのが淡い記憶でしたが、正しかったようです。
もともと春樹さんの文章を読みたくて読んだんですが、やはりチャンドラーの作品ですね。原文は大幅には変えられないんでしょう、春樹さんの文章は1割くらいしかないような。

驚いたのは、ハードボイルドだと思ってたけど結構描写が細かくてしつこいし、何と主人公の感情表現もあったこと。これはハードボイルドなのかあ?????
ハードボイルドの話をすることが目的ではないので止めますが、ヘミングウェイから読み返す必要ありそうだな。。。。

で、この作品ですけど、描写がうざったい。新しい登場人物が出てくるたびに人物描写が入る。新しい場所でも描写が入る。
ライム麦の出だしじゃないけどディッケンズ風の描写がまだ必要とされていた時代の小説なんだろうか?
春樹さんはあとがきで私がうざったく感じた部分を絶賛してるようですが、私はそうは思いませんね。

今となってはうざったくキザなだけの文章だし、ミステリーとしての仕掛けもたいしたことない。
まあ春樹さんの文章が読めたからよしとするか。

2011年9月19日月曜日

DsLiteタッチパネル交換


9月19日、DealExtで買った部品で交換実施。
苦労したけどまあまあ上手くいきました。

1年くらい前にDealExtで買ったリファービッシュもののDSLiteですが、ガワはかっこいいんですけど、壊れてきました。
①上の液晶に線が入ってきた
②Aボタンがへたってきて押しずらい
③タッチパネルの反応がおかしい
このDSLiteの1年以上前に新品で買ったものはまだ完璧に動いてるんで、やはりリファービッシュですね。
まあ逆にいえば1年以上はもったから良しとするのかな。

で、DealExtでタッチパネルとボタンラバーを買って交換しました!!
事前にYouTubeやら解説のサイトやらを見ると、タッチパネル交換は簡単、ということになってましたが、結局4時間近くかかったかな。初めてだとやはり荷が重かったです。
なお①の上の液晶はまあ大きな支障はないのでそのまま。
結局はうまくできましたけど、注意点をいくつか紹介しときます。












①下液晶は、液晶の上にタッチパネルが乗ってます。交換するのは(買うのは)タッチパネルで、液晶ではありません。DeakExtだと、液晶は1千円くらい、タッチパネルは200円くらいです。間違えないように。
















②端子を外したりつけたりする場合、かちっとソケットを開き
ます。YouTube動画だと何をやってるのか分からないので、解説サイトできちんと確認しておきましょう。
私はタッチパネルの端子を付けるのにこれがわからなくて1時間以上悩みました。
















③wifiと音声の線を外して付けるのが結構大変。線ですが、ゲームカートリッジの差し込み口の下を這わせることになります。うまくいきません。何度もチャレンジするしかないのかな。何か良い方法があったら教えてほしいですね。糸を通して縛ろうかなとも思ったけど、そこまでやらなくても私は出来ました。強いてコツを言えば、まっすぐにのばしてからやることですね。
④タッチパネルの位置合わせが結構難しいです。基盤につけてからガワをはめるのではなく、ガワにはめてから基盤とつなげるようにしたほうがいいです。

















⑤最後に下のガワをはめるとき、wifiのコードを外側に逃がすようにしないとピタッとはまりません。総じて、ガワはピタッとはまるまで頑張りましょう。少しくらい浮いていてもねじで締めればいいじゃん、ではだめです。どっかでおかしくなります。

任天堂で交換修理に出すと5千円くらいのようです。
これくらいなら修理に出すことを私は勧めます。結構大変だし自己責任だしね。
工作が好きで失敗しても平気な人だけチャレンジしましょう。
工作好きな方ならなら楽しめることは保証します!!!

DealExtream 欠品


DealExtream 欠品??

9月16日にやっときました。日本郵便の追跡は↓こんな感じです。

9月5日 4:13 引受 510010 CHINA
9月7日 10:55 国際交換支店から発送 GUANGZHOU CHINA
9月13日 12:59 国際交換支店に到着 成田国際空港支店 千葉県 282-8799
9月14日 9:00 通関手続中 成田国際空港支店 千葉県 282-8799
9月14日 9:38 国際交換支店から発送 成田国際空港支店 千葉県 282-8799
9月15日 12:53 到着 豊平支店 北海道 062-8799
9月16日 11:40 お届け先にお届け済み 豊平支店 北海道

注文したの8月14日だからむこうを出るまでに時間がかかってたようですね。
しかしなんと、今回は注文した商品が一つ入ってませんでした。
よく見ると代わりに入ってたのがこんなもの↓。
裏に書いてある内容は、
「商品が全部そろわないけどこれ以上待たせるのも悪いからとりあえずあるものだけ送るよ、今君がこれを読んでるときには追加で発送してるはずだから心配しないでね!」って感じですかね。
DealExtで商品の確認しても、1点だけまだ未送付となってたんで間違いないようです。

来なかったのはちょっとしたジョークグッズで、長男が買ったもの。150円くらいで、別に来なくてもそれほどでもなかったけどね。
今回は小物ばかり2千円くらいの買い物をしましたが、しっかりしてますね。
今円高だし、良いですよ、DealExt。時間はかかりますけど。

ラーメン常(Joe)


我が家のすぐ近くに新しいラーメン屋が開店したようで、結構評判良さげなので早速行ってみました。

店は羊ガ丘展望台の入り口なのでわかりやすいし駐車場もばっちりです。
ただ今風に食券を買うようになっていて、これがちょっと煩わしいですね。
慣れれば良いのかもしれないけど、初めてだと手間取ります。券売機の前でちょっと悩んでましたが店の人は声もかけてくれず、感じ悪かったなあ。

味は、豚骨と鳥と、2種類のだしを選べます。子どもたちは豚骨、私は鳥にしましたが、鳥ははっきりいって全然だめです。
昔風のあっさりがお好きな方だけにお勧めしますが、この程度の味ならスーパーで売ってる市販のラーメンでも食べれます。
豚骨のほうが私の好みにぴったりでした。魚介類のトロリ系で、子供たちのラーメンのスープを飲ませてもらっただけですが、うまかったです。
昔地下街の旭屋の向かいに「げんこつ」というラーメン屋がありましたが、ここの味に近いです。旭川の蜂屋もこんな感じかな。

しかし面が黄色のかたふと麺で美味しくないです。
スープも無駄に熱すぎ。
500円のワンコインラーメンなんですが、大盛り食べてもたいして多くないです。
もう行かないかな?微妙です。

孤高の人


これも昨日、9月19日に読み終えました。
といってもまだ連載中のようなので途中ですけど、16巻目です。
これもすごいマンガです。
絵がすごい、内容もだけど。

最初の方は普通の漫画に近いけど、途中から絵画になってきてますね。
話の筋はあんまり関係無くなってきてます、絵の力だけで読ませてる感じがします。
ある意味井上雄彦っぽくなってきてる感じも。
しかし井上雄彦が筆の力であるのに対し、この人はコンピュータグラフィックな感じです。
どうやって書いてるんだろう??
ペンでここまで書けるのかな??

連載誌はヤンジャンだけど今週は掲載されてなかった。
終わったのかな??
しかし最近の漫画はすごいなあ。
絵も話も、昔の漫画と比べるとレベルが違うような気がしますね。
まあ、昔の漫画も面白い漫画は面白いわけですけど。

シグルイ


9月19日読了。読み通すまで結構時間かかりました。
すごいマンガでした。
なんというか、すごかったです。

死狂う、という意味なんですね。
原作は30ページ程度の短編のようですけど、他の短編の内容も取り込んでアレンジしてここまで長い話にしたようです。
マンガ作者の力の凄さですね。
マンガの表現力というものを改めて感じさせられました。

読んでて楽しい系の漫画ではないし、もう一回読み直したいとも思わないけど、すごいマンガだったなという感想がずっと残りそうなマンガでした。

2011年9月17日土曜日

ダナエ


またまた藤原伊織さん。
短編ですがこれは駄作。
どうしたのかな?

ミステリー仕立てに無理に持って行き過ぎていて物語の面白さが削がれている感じ。
文体にもキレがないです。
最後の水母では変な感情表現が混ざってきていておや?と思いました。
こんな下手な文章書く人じゃなかったはずなのにな???

作家という商売も難しいものですね。
ダックスフントは傑作だと思ったけど。
雪が降る以降この作家はピークアウトしてたんだろうか。

残るは一作、「遊戯」という作品です。
しかし考えてみると書いた作品は全て図書館にあります。
幸運な作家と言えるのだろうか。
作品が少なすぎるからかな。

2011年9月16日金曜日

Everything


インデックス型の検索ソフトです。
検索ソフトについては特定フォルダだけ検索するものが欲しくて自作してありましたが、最近使用頻度が高くなってきたのに伴いスピードの遅さが気になりだし、インデックス型にしようかなと思いながらネットでいろいろ検索していて見つけたソフトがこれです。

標準でポータブル版があったので気軽に使ってみましたが、正直その速さに驚愕。
信じられない速さです。インデックスの更新もリアルタイムに近いです。
常駐型がちょっと気になるけどスタートアップにしてるわけでもないからまあいいか。
ということでこのソフトで決まりですね。自作物は用無しかな(寂)。

しかしこの速さは異常。
インクリメンタルにしてあるから検索の速さはまあわからなくもないけどインデックス作成が速すぎる。win32のapiは使わず直接ディスクのヘッダを読んでるんじゃないのかな。仕組みはわからないけど。

世の中にはまだまだすごいソフトがあるもんだなあ。

ガガ


最近ハマってます。
ジウのエンディングで聴いたのがきっかけ。
ノリのいいダンスポップですね。
理屈抜きに、楽しめます。

まだアルバムは少ないようですけど、私は最新のBornThisWayを推します。
あっという間に全曲終わってしまいます。
素晴らしいです。

しかしジャケットのけばけばしさは何なのかね。
露出の多さも必要なのかな?
マドンナは何となくああいいう路線かなと思ったけど、この人はとにかく楽曲が素晴らしい、歌に力もあるし、ヴィジュアル抜きでも十分楽しめるだけのモノを持ってると思うんだがなんでこんなうり方してるのか疑問です。

2011年9月15日木曜日

ダックスフントのワープ


9月15日読了。藤原伊織さんです。
ものすごく面白いです。
何度も書いてるけどもっと読みたかったなあ。

雪が降るに入ってた短編でも感じたけど、村上春樹テイストがいっぱいですね。そう感じるのは私だけかな?
この短編集は最初に文学賞を取ったもののようです。85年。テロリストはその10年後の95年。文体は変わってないけど内容はずいぶん変わったのかな、変わってないのかな???
私はこっちの、若いころの藤原伊織のほうが好きですね。何ともいい小説だと思います。ちょっとラストにこだわりすぎというか、結びすぎだと感じる、ダックスフントもネズミ捕りも、ラストはいらない、雰囲気を保ったまま終わらせたほうが良かったと思うけど、そうなるともうかなり村上春樹になっちゃうのかな。

しかし10年でなぜミステリー作家になっちったんだろう。
金のため、売れる小説を書きたかったのかな。
サラリーマン的な枠には全然はまらないような生活ぶりだったようだけど、物書きとしての才能は有り余るほど持ってたようですね。

ちょっと気になったので春樹さんも調べてみたけど、年齢は藤原さんが1歳上。
でも作家として世に出たのは春樹さんがずいぶん早くて79年に風の唄で賞を取ってる。85年には世界の終りを出版してるので、もう第一線の人気作家だったはず。
藤原さんが小説家を志した時に春樹さんを知らなかったとは考えにくい。
私が文体を春樹さんと近いと感じるのは偶然か?
それから脱却すべく10年かかってミステリーに転身したのか???

すべてが謎だなあ。
誰か藤原さんの解説なり伝記なり書いてないかなあ。

2011年9月14日水曜日

眠りなき夜


北方謙三さんです。
昔この作者の時代小説を読んだことがあり、結構面白かったのでいつかミステリーも読んでみたいと思ってました。

作品としては弁護士を主人公にしたアクションサスペンスです。
つまらない小説です。いくつか賞を取ってるようだけど信じられませんね、昔はこのような小説が評価されてたのかな、時代も変わったな、という感じです。

まず肉体派の弁護士が大活躍というところがよくわからない。
大物代議士が直接愛人を殺しに行くあたりもわからない。
全体に設定というか話の持って行き方に無理がありすぎ。
人が簡単に死にすぎ。
セリフが臭すぎ。
筋もみえみえ。
良いところはほとんどないなあ。

テレビの2時間ドラマの原作には良いのかな。
そんな感じでした。

2011年9月13日火曜日

vistaというos


職場のパソコンの調子がずっとおかしかったんだが(今にして思えばこの職場に来てからずっと)、そのことを庶務の女性に言ったらパソコンを変えてくれた。
で、xpからvistaに変わった。
悪名高いvistaなんでちょっと嫌だったが、これがなかなか使えますね。

デスクトップはエアロなんか使ってないし極力古いウインドウズスタイルで使ってるせいか、メモリは1Gしか積んでないけど不満なく動いてくれてます。
新しいIEはMDIになってるし、エクスプローラもツリービューにショートカットを置けるあたりが使いやすい。
ちょっと憧れてたサイドバーのガジェットも悪くない。
ウインドウズOSって基本重いけどメモリたくさん積めばいいじゃん的なアメ車的OSだと思ってたけどそんなにひどくもないんだね。
どうしてもIEにマウスジェスチャをつけたかったので、それ用にはかざぐるマウスというフリーソフトを使ってます。これ結構すぐれものですね。職場は本当は勝手にソフト入れちゃいけないんだけどこっそり使用中。

しかし今は7の時代らしいのに新しくなったOSがvistaというのもなあ。
でもxpでも仕事には困らないんだよな。
ビジネスユースのパソコンのあり方ってどうなのかね。
常に最新OSを必要としている企業がどれくらいあるのか。MS社も考えたほうがいい。
というか、金もうけのために常にOSのニューバージョンを出さざるを得ないMSをやめて、LinuxとかGoogle系のOSに切り替えることをわが社も考えるべきなんだろうなあ。

ハードボイルドとは?


今、北方健三のミステリー系を読んでて、いまのところつまらないのでやめようかなと思いつつ、ちょっとwikiを見てみたら、何と北方謙三の作品がハードボイルドということになっていて驚愕した。
こんな感情べったりの安い文体がなぜハードボイルドなんじゃあ??

で、検索してみたら、ハードボイルドって探偵小説、しかも冷酷非情系をさす言葉になってるようですね。そこにはスマートさというかカッコよさというか、強くてタフでそれでいて優しい、そんな雰囲気も漂ってるような。
言葉の問題なんで正しいも間違ってるもないんでしょうけど、私としてはこんな意味でつかわれていることはとても残念です。

私的には、ハードボイルドはヘミングウェイです。ポイントは感情表現を用いないところです。そして簡潔で力強い文体、そう、文体をさす言葉です。だから内容は関係ないです。ハードボイルドな甘い恋愛小説だってありです。

北方謙三の小説が面白いかどうかの議論はしませんが、ハードボイルドという表現ははっきり言って全く違ってる、完全な間違いだと思います。
とはいっても言葉の問題なんで、多くの人がこういった小説をハードボイルドと呼ぶのならそうなんでしょうね。
ちょっと寂しいです。

シガテラ


古谷実さんのマンガです。9月10日に全6巻立ち読みしました。

稲中卓球部の人ですが、私は稲中は読んでないです。
「ヒメアノール」をマガジン連載中に読んで薄気味の悪さと同時に何か引き込まれるものを感じてからちょっと注目してました。
で、読んでみましたが、後味のあんまり良くない、何となく設定やストーリー的にヒメアノールと似た漫画という感じですね。
物語的に伏線が収束していない部分もあって消化不良もあります。
もっとしっかり書いてほしいな。

個性は強烈にある、毒もある、面白い作家だけに頑張ってほしいんですけど。

2011年9月11日日曜日

吉兆天女


9月11日読了
吉田秋生さんです。夜叉等を読む前から読んではいたので結構時間かかりました。
読み進めている間は不思議な謎の女の話という感じでしたが、読み終えるとさすが吉田さんの作品ですね。結構深い余韻があります。

でもこの作品って連載中は人気あったのかな?
ものすごくおもしろい展開があるわけでもない地味な作品って感じですけどね。
あと、吉田さんって基本的にハッピーエンドにはしないんですね。
ラストは悲しいです。物語としてはこれでいいのかもしれないけど、悲しいです。
スカッとした作品も書いてほしいなあ。

山猫の夏


9月11日読了。
船戸与一さんです、初めて読みました。
骨太で男くさい、かっこいい小説ですね。
ラストはちょっと泣かせます。
スケール大きいです。
読んでて楽しい、エンタテインメントですね。

文章はふつう。
山猫のセリフはかっこいいけどぐいぐい読ませるってほどでもないです。
物語自体に深さみたいなものもないかな。
長旅の時間つぶしに良い感じかな。

2011年9月4日日曜日

流星の絆


東野圭吾さんです。昨日読了。
TVドラマの原作本です。

TV見てたんでどうかなと思いましたが、やはり純粋な本の読後感は難しいですね。
ほぼドラマは原作通りでした。なので、結末を知ってる推理ものということになります。
TV見てからそんなに時間もたっていないので細かいところも覚えてるし。
そういった意味では原作になることって小説にとって良いことなのかどうか疑問ですね。
まあ読者は増えるんでしょうけど、読者に十分な読後感を与えることは難しいんじゃないかな。
というわけで感想は難しいです。
面白くなくはないけど面白かったのかどうかは分かんない。