2012年5月29日火曜日

くろふね


佐々木譲さんの時代物です。
はっきりいってあんまり面白くなかったです。
ワクワクドキドキ感が全く無いし、焦点もぼやけ気味です。
くろふねなのか幕末なのか。
時代なのか三郎助という人間なのか。
家族なのか仕事なのか。
中途半端な感じが否めません。

ミステリーだとあんなに切れ味鋭い作品を書く人なのに、時代物だとさっぱりな感じです。
ちょっと残念。


2012年5月27日日曜日

豊平川沿いの散歩、うどん


先週末っ子と自転車で走った豊平川沿いですけど、今日は家内と散歩してみました。
ミュンヘン大橋に車を止めて、南19条橋までの往復。

今日は風が強く、気温も12度と冷えていて、かなり寒かったです。
そのせいか先週は結構川沿いでバーベキューしてた人が多かったのですが、今日は全く見かけませんでした。自転車の人も少なかったようです。ただジョギングは盛んで随分多くの人が走っていました。半袖で走ってる人もいて元気だなあと感心しました。

私は昨日の庭いじりのせいか体が痛くてちょっとしんどかったけど、妻も寒いの苦手なんで結構辛かったようです。
しかし川沿いってちょっと単調ですね。自転車で走ったときはすごく気持ちよかったけど。
散歩するのなら我が家の周りの方が楽しいかな?とも思いましたね。

夜は遅くなったので讃岐うどんやさんに行きました。里塚の方にある店で、家族全員で行くのは初めてですね。私はうどんと天丼の組み合わせで結構満足。
最近末っ子のサッカー以来ちょっとうどん屋にはまってましたがちょっと飽きましたね、もうしばらくはいいかな。

庭いじり


昨日天気も良かったので庭の手入れを少ししました。

芝はかなり減ってきてて、限界かな。種は蒔いてみたけど出てこないし。
何より不陸がひどい。我が家だけ?皆似たようなものなのだろうか。
きちんと整備するとしたらまた掘り返して土入れて平らにしてという作業を繰り返すのだろうか?
自分じゃ無理だからまた業者に頼むのかな???

スギナは相変わらずですね。かなり出てきてます。今年もスギナとの戦いになるのかな。
あと、結構いろんな草が生えてて、一所懸命抜きました。たんぽぽが結構多かったかな。

家内は木の剪定をしてくれました。ホーマックで買っておいた剪定ばさみが力を発揮。1センチくらいのものもバリバリ切れます。そんなに高いものでもないけど、道具は大事ですね~。
しかし木の剪定は大事ですね。伸ばし放題では木自体がだめになってしまいそう。自然の木は誰も手をかけないのにどうして変にならないのだろう???

庭には去年からの枯れ葉も結構あって出来るだけ拾いました。芝生の上の枯れ草は土にはなりませんね、まめに拾うしか無いのかな。秋のうちにやっておくべきだったんだな。やったつもりだったんだけどな。

ちょっと思いついて、芝刈りハサミに草を飛ばさないウケをつけてみました。
結構良いです。こういうハサミ売ってないのかな??
左が剪定ばさみ、右が受けをつけた芝刈りハサミです。

2012年5月22日火曜日

風の中のマリア


百田尚樹さんです、永遠のゼロの作者さん。
オオスズメバチの話で人間は一切出てきません。
設定をハチに置いてるけどいろいろ人間っぽいドラマな展開があるのかなと思いながら読んでましたが、剛速球でハチの世界だけを描いてますね。
最後は深く感動しましたが、特にドラマな展開があるわけではありません。なのにどうして感動したのか自分でもわかりません。
ただ本能に従って生きていく、その単純な力強さみたいなものに感動したのかな。
生命そのものを真摯に描く筆の力に感動したんだろうか。

よくわかりませんがとにかくすごい小説だったと思います。
無条件には薦めませんけどね。
面白いと思う人にだけ面白い小説だと思うので。

サイクリング



20日の日曜日ですが、すごく天気の良い日で、末っ子とサイクリングしました。
札幌駅までの往復。疲れました~。

我が家は山の上なので、行きはすいすいです。
途中豊平川沿いを走りましたが、バーベキューの人やら堤防で川を眺めている人やら、子供連れも多く、快適に走りました。
幌平橋で中島公園に入り、札幌人としてちょっと恥ずかしいけど、初めてキタラも見ました。公園の中でちょっと迷ってしまい西側から出て、電車通りを道庁までまっすぐ走りましたが、ここまで来ると街中なのでかなり信号に止められましたね。

道庁で桜の写真を撮って、札幌駅に行ってから、テレビ塔まで引き返してアイス。おいしかった。テレビ塔の中を少し見てから戻りましたが、途中創成川の上、新しくなったところを走りました。小さい公園のようでずいぶんきれいになりましたね。
ここを抜けると再び豊平川沿いに出ますが、地味にずっと上り坂で、ちょっと疲労。豊平川沿いも西側と東側は結構景色も違ってて、往復で楽しめますね。

ミュンヘン大橋から道路に出ますが、ここからもずっと上り坂で結構しんどいです。車だと気がつかないけど、結構登りですね。
そこからまっすぐ澄川を抜けてまた登りですが、何とかがんばったもののホーマックを過ぎたあたりで力尽き、自転車を降りて押しました。
息子は途中疲れてようなことも言ってましたが、私が自転車を降りたあたりで俄然張り切りだして、私を抜いてぐいぐい走り出し、自慢げに家まで走ったようです。
まあ息子にはかなわんよな。

私の自転車はもうほとんどだめなので、次男の自転車を借りましたが、尻が痛くなり、つらかったです。でも良い天気の中でのサイクリングは楽しかった。また行きたいですね。

2012年5月19日土曜日

玉人


宮城谷さんですがこれは短編集。
毎週ぴったりと図書館から本を借り続けるのも難しく、予備で借りておいた短編集です。

短編集とはいえ宮城谷さんですから、歴史の断片を鋭く切り取ったような作品を期待してましたが、結構平凡ですね。
中国春秋時代の設定ではありますけど、恋愛ものあり、推理ものありといった感じで、まあ肩を張らずに楽しめますけど、宮城谷さんに期待したのはこんな小説ではないんですけどね。

宮城谷さんはやはり長編ですね。

2012年5月16日水曜日

光媒の花


道尾秀介さんです。
短編連作で、最初こそミステリーっぽい作りですが、全部読んだ感想としては文芸系ですね。
鬼の跫音に似た感じですけど各章が有機的につながってて、みな救いの話になってます。
うまいつくりだけど、その上手さよりは内容的にそれぞれ深いものを読み手に残してくれる、そんな作品でした。

第5章のなかに、「あの火葬場で、哀しみの半分くらいを父の痩せた身体といっしょに焼くことができた」という一節がありました。
作者が頭の中から作り出す言葉は時にものすごく人をうちますね。私はこの一節にうたれました。

この作者の作品は人間の心の奥深くの部分や、先っぽのひだの部分を丁寧に描いているように感じます。どうしてこんなことができるんだろう??
いろんな経験を積んできてひとつひとつが鮮明に記憶に残ってるんだろうか。それとも全て頭の中で考えだしたものにすぎないんだろうか。

いずれにせよこの作者は書くべきものを内側に持っているんだと思います。
素晴らしい、オススメですね。

2012年5月15日火曜日

子産


今日読了、宮城谷さんです。

これは前回の孟嘗君とは違う系の作品ですね。時代というか周りの人々を主に描いていて、小説っぽいおもしろさのない作品です。
こういう作品は読みづらいです。
話が飛んで登場人物や地名がとにかく多くなって、油断しているとすぐ何が書いてあるんだかわからなくなります、私だけかもしれないけど。

上巻の一節に、「ささいなことで怒気を発する者の知能は低い。賢いものはつねに静かである」という表現がありました。耳が痛いですね。
とにかく宮城谷作品にはこんなセリフがちりばめられています。
文章は簡潔でわかりやすく、至る所に我々が生きていく上での知恵が転がってます。なんですが、この作品は読みづらいです。

子産は天才で、膨大な知識を持った人として書かれてますが、あとがきでは子産は改革者だったと書かれてます。そこの部分もぴんときませんでした。そういった部分に関する記述が少ないので。
孟嘗君にしても晏子にしても、子供の頃からの人となりは丹念に書かれてますが、宰相に座ってからは実にあっさりしてます。
話は苦労を重ねて頂点に立つまでで、頂点にたってからはあっさりしてる。ここらへんはいつも読んでいて?な部分で、なので「子産は改革者」といわれてもぴんときませんでした。
私だけかな?

2012年5月5日土曜日

永遠のゼロ


百田尚樹さんです。
前から読んでみたいと思ってた本、昨日読了。

私はすごい勘違いをしていて、タイムスリップ物でゼロ戦で戦闘中に現代にやってくる、様な本だと思ってました。
しばらくはいつそういう展開にいつなるんだろうと思いながら読み進みましたが、次第に間違いに気づき、そのままの形で終わりました。

ほとんどひねりのない直球、それも豪速球な小説でした。
謎解きのような形で話は進んで、最後に謎解きはあるにはありますけど、そういう仕掛けは全く不要と思えるほどの直球小説で、感動が詰まってました。
久しぶりに小説を読んで泣きました。
作者はどういう人か知りませんけど、解説の児玉清さんも賛辞を惜しまずという感じでしたね。
久しぶりに良い小説を読みました。大満足です。

この作者の他の作品も読みたいなあ。