2012年10月31日水曜日

黒龍の柩


北方さんの歴史物です。
以前「林蔵の貌」という小説を読んで乾いた感じが面白くて他の作品も読みたいと思ってましたがやっと読めました。

新撰組ですが中心は土方。ただし微妙に視点が変わったりして、妙なおもしろさがあります。上巻では山南の死ぬ場面や沖田の場面などでぐっとさせたりもしますが歴史ものとしての大きな流れはしっかりしていてなかなか骨太です。

幕末、不戦のために奔走する男達を描きながらも中心は新撰組という武装集団、この皮肉な組み合わせを様々な人物の視点を借りながら描いていく手法は面白いです。
「林蔵の貌」とはまた違う歴史物のおもしろさがここにあるのかもしれない。
特におっと思ったのは敵である伊東の視点もあったこと。
ただ中心はあくまで土方で他のキャラは控えめ、もっと大胆にページを割いたらまた違うおもしろさがあったようにも感じます。

そういう点では下巻はほぼ土方で、普通の歴史物になります。
テーマは夢。
ただし結構仕掛けが面白くてワクワク感もありますね。
最後の仕掛けは伏線がクドすぎてバレバレですが、それでもラストは胸がすく感じ。
全体的には北方ハードボイルド歴史物、とでも言うべき作品でかっこいい。

ただしノンストップ感はないです。少なくとも私には感じられなかった。そういった語り口の旨さはないですね。
しかし面白いことに変わりなし、おすすめです。

2012年10月29日月曜日

外食


休みの間の外食のはなし

10月25日(木) 晩ご飯になごやか亭。
8時近かったと思いますが30分くらい待ちました。なごやか恐るべし。そんなにおいしいかな?土日は待つので平日の夜行ってみたんですがこれほどとは。

10月27日(金) 晩ご飯にヴィクトリア。
セットメニューがサラダ・スープ一体で高くなってからは2度目。
今日は末っ子の学習発表会、お疲れ様ということでおばあちゃんにごちそうになりました。セットものは食べ放題なので私は随分食べてしまいました。食べ放題だとついつい食べ過ぎてしまうのが私の弱点かなあ。
なおここは結構臭いがつきます、これはいやですね。
ドンキーですが、我が家に近いドンキーは臭いんですが、コーチャンフォーの近くは臭わないことを発見。ヴィクトリアも店によって違ったりするんだろうか?

10月28日(日) 晩ご飯にペスカトーレ。
平岡ジャスコのスパやさん。焼きたてパンが食べ放題なのがうれしいです。家内の母親も来て、おばあちゃん二人計7人のお食事でした。
この日は風が強くて車もハンドルをとられるような天気でした。
本当は讃岐うどんが食べたかったんですがなかでゆっくりしようとジャスコに。
まあまあおいしかったです。

2012年10月21日日曜日

まるとも


白石のラーメン屋さん。昨日家内と長男と3人で行って来ました。
先週かとうらーめんに行ったけどその時も家内が行きたがってたのはここ。ここは日曜休みなんで先週は行けなかったんです。

私はみそ、相変わらず上手いです、スープ飲み干しました。
しかし外まで並ぶのはかったるいです。値段上げたらどうなのかな。少し客が減ってくれたらラッキーなんだが。昔は混んでなかったよなあ。
でも近くの焼肉屋の駐車場が使えるようになってました。焼肉屋は夜の営業っぽいからちょうどよかったんですかね。北洋の駐車場はゲートが付いてしまっていて気軽に使えない状態だったんで助かりました。

今回ちょっと面白いことが。
私の前にダブルのスーツのおじさんが一人で並んでたんですが、他にも二人いて車の中で待ってたようで、順番になったら携帯で呼ばれて店内に入って来ました。
ちょっとどうなの?って感じですけど、その方たちがヤクザ風なんですよ。
並んでたおじさんはいかにも下っ端という感じで、親分風の人のスーツを脱がせてコート掛けにかけたりしてました。
本当のヤクザならこんなラーメン屋に来ないだろうから不動産屋のおやじとかかなあと私は思ってて、ラーメン屋で部下にスーツ脱がさすなよなあ、と私は笑って見てましたが、家内は本当のヤクザだ、さすがは白石と言ってました。
息子は横入りに憤慨して注意しようと思ってたらしく、家内に変なことしちゃだめだよ、と怒られてました。
本当に本当のそっち系の人だったんだろうか?????
しかしまるともラーメンにくるのかなあああああ?????

2012年10月20日土曜日

ダブルフェイス


録画しておいたものを家内と二人で見ました。
昔インファナル・アフェア3部作にハマったんですがそれとは知らずに見て、実は冒頭の暗い感じから何かインファナル・アフェアっぽいなと思ったんですが、そのものズバリでした。

え、リメイクかあ??と思いながらでしたが西島さんの魅力についつい最後まで一気に見てしまいました。トニー・レオンもかっこよかったけど西島さんもかなりですなあ、というかものすごく良かったです。
その点、香川さんはアンディ・ラウより落ちるよなあ。香川さんは怪優、かっこ良さを見せる俳優とは違う、この役はたしかに複雑な立場を演じきる個性が必要だけど単純なかっこ良さも欠かせないんじゃないだろうか、そう意味で私としては香川さんはミスキャストだったと思いますがどうでしょう??

ちょっとあれと思ったのはラスト、あんなに簡単にヤクザが警察を殺して良いもんなのかな。あんな結末がありならもっと早くあの展開もあったんじゃないの?オリジナルもそうだったっけ?

とは言え十分面白かったです。
続きはWOWWOWで、ということで性格悪いなあという感じですけど続きといってもこの作品はこの作品で完結してるし問題なし。
まあ見たいけど。

暴雪圏


佐々木譲さん、さっき読了です。
まあ予想通りの作品で予想の域を出ない作品でした。決して悪く言ってるわけではありません。佐々木さんは素晴らしい作家だしそれなりを期待してて期待は裏切られなかったわけだから。

ただもう少しサプライズが欲しかったかな。
あとスピー感も。
それ以外は及第点ですね。
一つ一つの話をうまくまとめて大円団。もう少し突っ込んで欲しかった話もあるけど、女子高生とトラックの運転手の話とか、でもここでスパっと終わるのが佐々木さんなんだよな。
面白かったです、ドラマ向きじゃないかな、演出が上手ければかなり面白くなりそう。

2012年10月17日水曜日

傭兵ピエール


佐藤賢一さん、さっき読了。

前読んだ「王妃の離婚」もそうだったけどこの作者はスロースターターなんですかね。
本作について言えば下巻の50ページあたりで俄然盛り上がります。ここからがこの小説の本番だ!!って感じ。それまでが面白くなかったわけではないんだけど、盛り上がり方がぜんぜん違う。いい意味でメリハリがある感じですかね。
しかし春樹さんと比べるのも変かもしれないけど、春樹さんの小説も結構メリハリが効いてるけど「メリ」の部分もそこそこ読ませるのに比べて佐藤さんの「メリ」の部分はなんとも退屈です。
プロの作家としてはココらへんは大事なんじゃないかなと思いますけどね。

で、「王妃の」は、盛り上がってからずっと盛り上がりが持続する感じで一気に読ませましたが本作はそこまでいけてないですね。奪還は割とすぐ上手くいって物語はその後も続きます。読み手としては緊張感を持続するのがちょっとつらかった感があります。
あと、身代わりに女性を殺すあたりはちょっとどうなんだろ?その情婦の司祭のその後も描かれてないし。私としては物語的に大きな疑問がありますが他の人はどう読んでるんでしょう??

とはいっても他の佐藤作品も読んでみようと思ってるんでまあ面白かったということですけど。

2012年10月14日日曜日

少年サッカー


土日、連日で末っ子のサッカーがありました。
土曜日はリーグ戦で三試合、最初はクラブチームが相手で予定通り負けましたけど、なんと次から二連勝で決勝の日曜に進みました。

久しぶりに少年サッカーで勝つところを見れて興奮しましたね、楽しかった。
末っ子もいつも負けてばかりだっただけに勝つと嬉しかったようで、子供って本当に気持ちが出るなと思いましたが、勝ってると走り方まで違うんですよね。

末っ子のチームは結構人数がいて、一人ひとりはそれなりに上手いんですが、練習試合はほとんど組んでなくて、公式戦以外の試合はありません。そんなんで試合に勝てるわけがないなあと思ってましたが、なぜか土曜は二連勝。
この勢いで日曜も頑張れ!!

ということでむかえた日曜でしたが、に連敗であえなく敗退。
特に初戦は7-0の大敗で、見ててちょっと可哀想でした。
2試合目はそれでも勝てそうな相手でしたが、敗退。
敗因を考えると監督の選手起用がなあとも思いますけどまあしょうがないですね。

しかし久しぶりに楽しませてもらいました。
やっぱりスポーツ観戦は面白いな。

尿管結石4


昨日2週間ぶりに通院しました。
予定通り診察前にCTスキャンを撮り診察室前で待っていると、急遽レントゲンも取るように指示が有り、何でかなと思ったら、CTではまだ石がくっきりと写っていたのでした。
ぐわ~ん。

しかしレントゲンではやはり写らなくて、骨の裏側なのかなと医師も首をひねる感じ。
CTだと位置が今ひとつだけど、前とあまり変わらないところにあるようです。
やれやれです。そう言われるとまだ腹部もすっきりしないし、やっぱりまだあるんだなあ。
でも痛みはないし腎臓も腫れていないので、またしばらく様子を見て今度は造影剤を入れてレントゲンだそうです。一ヶ月後に。それまではまた薬でということになりました。

もうこれで終わりかと思ってただけにちょっとショックです。
しかしCTにくっきり写ってるところを見せられると何も言えませんでした。
ちなみに腎臓の中には石はないそうです。
ホッとしたのはそこだけかな。

2012年10月9日火曜日

アウトレイジ


たけしの作品、9月8日ころ、結石で動けない状態でぐったりしながら見たのを書くの忘れてました。

やくざ映画ですけど、たけしらしい、省略された暴力がたくさん。
裏切りに次ぐ裏切りでスピード感もあり一気に見せます。
ラストにかけてたけしの仲間は全員殺されますけど、一人一人の殺され方は面白いけど映画として必要な表現なのかはちょっと疑問でした。何を言いたいのかな?特に椎名さんの愛人シーンや殺され方は???でした。

中野さん演じる木村が良いです。粗暴なヤクザですがその粗暴さが大きな魅力になってます。ラストでの登場も続編があることを知った上で見てるだけににやっとさせられますね。

続編も見たいなあ、映画はやっぱり良いですね。

ふくべ、かとうラーメン、ドンキー


三連休の間の外食っす。

土曜日は散髪に行って帰りに琴似のふくべによるパターンです。
ふくべでは久しぶりに広東ではなく味噌を食べましたが、もやしがオレンジ色で出てきて、おっと思ったら案の定ものすごくしょっぱかったです。
まあおいしいんですが、親父さんのラーメンにはムラがあるよなあと改めて感じたりしました。

日曜日は次男のサッカーの試合が東苗穂であってその帰りに東北通り沿いのかとうさんでラーメン。相変わらずうまいです、スープ飲み干しました。
玄関のところに加藤ラーメンの系図がありましたが、蜂谷も加藤家なんですね。

月曜はのんびりでしたが、午後家内と澄川の生協のあたりまでぐるっと散歩して、夜に皆でドンキーしました。皆で外食は久しぶりでした。

石の痛みのない平和な三連休だったけど、便秘の腹痛がちょっとつらい。

2012年10月3日水曜日

永遠の2/1


佐藤正午さん、前回読んだ「彼女について知ることのすべて」がままあだったので、基本に戻るつもりでこの作品を読んで見ました。

なんとも冗長な作品。しかし妙に面白い。語り口の軽妙さがその理由なんでしょうが、どうやって収束させるのか、それを楽しみに冗長さを我慢しながら読み進めたら見事に期待を裏切られました。と同時に、結構すごいなとも感じましたね。

なんというか、人間としての生き方というか、そういうものをきちんと考えてる人なのかなと。
すっきりした起承転結ではなくて、右にも左もいけない中ででも生きていかなきゃいけないのが現実なわけで、そういうことを正面から見据えて結構まじめに筆を走らせる人なのかなという感じ。
でも文体は軽妙で深刻さのかけらもない。

なかなかの才能だったのか???という感じです。