2011年8月28日日曜日

雪が降る


また藤原伊織。
長編は多分全部読んだので後は短編だけということで読みました。

全体的にはやはりこの作家は長編作家かなと思いますね。
短編がダメというわけでもないけど他の作家にはないものがあるとは思えないかな。

トマト 藤原さんって文体が村上春樹に似てるとずっと思ってたんですが、この作品は文体だけでなく作品自体も似てますね。ミステリ系でなくこんな作品集でも勝負できたんじゃないかな。
銀の塩 島村さんが出てくるだけで面白いんだが、島村頭良すぎでちょっとしらけるかな。
ダリアの夏 いい話すぎじゃないか?

この作家はハードボイルドな文体で人間の感情の機微みたいなものを描きたかったんですかね。
村上春樹とはそこらへんが違うのかな。村上春樹はもっと人間の暗いところを見てるような。
ま、村上春樹と比較する必要は全くないんですけど。文体がちょっと似てると感じるだけなんで。

次はダックスフントのワープという作品集を読んで藤原伊織は終わりかな。

2011年8月24日水曜日

ひまわりの祝祭

最近藤原さんを読んでますが、私の記憶として、テロリストは最高だったが後の作品が良くなかった、というものがあって、でも最近読んだ本は面白かったんで勘違いかな?と思ってたんですが、この本を読んでて、奥さんが自殺してそのとき妊娠していたがそれは夫の子ではなかった、という部分にデジャブを感じました。
やはり読んでたのかな?そして面白くなかったということかな??

と思いながら読み進めてさっき読了しましたが、やはり勘違いだったようです。
テロリストと比べると今ひとつ集中力が続いていないような部分もあるし、ノンストップ系のミステリーだけどテンポも今ひとつだし、文章もキレがないように感じます。
しかし面白いです。
ラストに向けて一気に読ませるあたりはさすがです。
この作品を読んで面白くない作家とは思わなかったはずだから、やはり私の勘違いだったようです。
昔の読書手帳を復活させたもので確認してみましたが、テロリストを読んだのは98年8月3日、その後藤原さんの作品は読んでませんでした。

この作品の感想ですけど、冴えない駄目男が突然事件に巻き込まれるや俄然抜群の洞察力を発揮して謎を解き明かしていく、なぜか周りには綺麗な女性が、といったあたりは藤原さんの定番でやや食傷気味ではありますし、前述したように文体にもそんなに切れはないように感じますが、それでも面白いです。
今回の主人公は自殺した妻への愛で行動していて哀愁もあります。
なんというか、かっこいいです。
藤原伊織は良いなあ。

しかしあのデジャブは何だったんだろう???
過去そんな話を読んだことがあるように思うんだけどなあ???

2011年8月20日土曜日

蚊トンボ白髭の冒険


藤原伊織さんです。
昨日読了しました。

ユーモア系のハードボイルドミステリーですね。
とにかく読ませます。セルフがいいですね。テンポもいい。
面白かったです。

頼りない主人公が大活躍するのはこの作家のパターンですね。
事件に巻き込まれてから妙にモテだすのも共通。
偶然が重なりすぎてちょっと現実味にかけるのも共通。
あとラストが残念。ハッピーエンドにして欲しかった。
どうしてあんなラストにしたのかな???

といっても面白いです、十分です。

2011年8月15日月曜日

BANANA FISH


吉田秋生さんです。昨日満喫で読了しました。
面白かったです。夜叉より面白かった。
19巻と長い話なので少し中だるみっぽいところもありましたが、全体通して質が高いです。
設定はBANANA FISHを巡るサスペンス・アクションの話ですが、中身としては男同士の友情の話ですね。
ラストは泣かせます。

しかしこの作家って同性愛が好きなんだなあ。
この作品の前に「ラヴァーズキス」という作品も読みましたが、ぐるぐる回るような三角・四角関係の話で、主人公の二人以外はみんな同性を片思いする話でした。
BANANA FISHも友情を通り越して同性愛の話になってますね、特にラストは。
こういうのは男にはちょっと書けない話かもしれない。
女だからこそ書ける男の話、なのかな。
そういう意味では高村薫に似てるような気もしてきたが??
別に高村薫に似てたからどうということもないんだけど。。。。


2011年8月14日日曜日

DealExtream


さっき注文しました。
このブログを見ると前回初めて利用したのが昨年の10月なんですね。
10か月ぶりの買い物になります。

しかしPayPalの買い物は楽ですね。
住所もカード番号も登録済みなので、ものすごく早かったです。
最近の円高で安いし。しかしアメリカの経済はどうなるのかしら???

買ったのはDS系のタッチパネルの交換部品です。200円くらい。それだけじゃ何なのでDSのガワとかもろもろ。
送料無料なので小さいものでも遠慮せずに買えばいいんですが、やっぱり買うときは少しまとめたくなりますね。
前回は届くまで1か月位かかってたはず。
今回はどれくらいで届くかな??

2011年8月12日金曜日

となり町戦争


三崎亜記という作家の小説。さっき読了。
昔新聞の広告で見て読んでみたいと思った本が図書館に文庫版であったので借りておいたもの。
不思議な小説でした。

戦争肯定でも否定でもない、日常生活に組み込まれた戦争というものを淡々と描いてますね。
しかし面白さはないです。
作者の問題意識というか、テーマはわからなくもないように思いますが、小説として面白く無いです。

設定も良くわからない。戦争のことをよくわからない主人公が疑問に思いながら戦争を体験していくわけですが、戦争は日常生活に組み込まれているはずなのにどうして主人公のような人が出てくるのか、目線が我々と同じすぎでかえって設定がおかしくなっているように感じましたね。

不思議な小説と思って読めばいいだけかもしれませんが、ページを早く捲りたくなるような面白さもないし、感情移入できるような主人公や登場人物も出てはきません。
文学賞をとっているようですが、私はダメです、駄作としか思えませんでした。

テロリストのパラソル


8月10日読了。
ものすごく面白かったという記憶がありましたが、そうでもなかったです。
勿論面白かったけどね。

気づかず読んでましたがこの作家ってハードボイルドなんですね。
ヘミングウェイですね。
ミステリーの代名詞になってしまったのはチャンドラーかもしれないけど、ハードボイルドはあくまで文体。
簡潔で力強さがあり、テンポも良い。
ぐいぐい読ませるこの文章はこの作家の持ち味ですね。

ただちょっと細部が細かすぎる感じがしました。
主人公がアル中の中年男の癖に頭が回りすぎるくらい回って、実に細かい部分の矛盾を淡々と指摘するようなところがあります。
そこらへんのやり取りが面白さの大きな源でもあるんだが、ちょっと細かすぎ感もあります。
あと、終盤が一気すぎ感もありました。
謎を追っていくあたりはものすごく面白いけど、謎解きは淡々と終結処理してるだけのような感じが。

この点は松本清張が何かで書いてましたね。
推理小説は、ラストの謎解きが省けない限りは文学になれない、というようなことだったと思います。
砂の器も老刑事の執念の捜査のあたりは本当に面白いのに、ラストになって急にポワロみたいな灰色の脳細胞で勝負するような部分があって、違和感を感じたものでした。
この本にもそういうところがありますね。
ラストで会社に乗り込んでいくあたりでこの本の面白い部分は終わりですね。

と書きましたが充分面白い本です。
人が魅力的です。
冒頭で死んでしまった昔の恋人ですら充分魅力的なキャラです。
つくづく早世が惜しまれる作家ですね。

2011年8月8日月曜日

麓郷舎


最近はまってます。
今日は前からいつか食べたいと思ってた肉ダブルに挑戦!!

1時前くらいに行きましたが予定通り車もOKだしすぐ座れました。
そしていよいよ肉ダブル。
ここの肉はうまいですね。
東京の次郎とは全然違います。
しかしこの油感が私としては無理でした。
麺ともやしならいくらでもイけるんですが、肉は無理。
最後の方は気持ち悪くなり少し残してしまい、完食ならず。

残念。
しかしまあ、食べてみたかったんで満足しました。
末っ子と一緒に行ったんですが、カレは普通の醤油で満腹で私の手伝いは出来ず。
ラーメンは昼に食べましたが、夕食はひやむぎですませました。
本当は全く食べなくても良いくらいでしたけどね。
末っ子は食べませんでした。

H23登別旅行記 2


翌日は朝食・プールの後、西山火口へ。
火口の入り口のお店でほたてカレーを食べるのを楽しみにしてたのでしたが、
ご飯を炊いていないとのことでカレーは無しでした。残念。
食べ物はひやむぎだけとのことで、ひやむぎをいただきました。
まあ普通のひやむぎでしたけど、大盛りにしてくれて美味しかったです。
その他生とうきび、これも相変わらず美味しかった。ものすごくみずみずしくて甘みがありますね。
あとサービスできゅうりやら焼き卵の壊れたのやらをいただいて、私以外は最後にアイスです。
満腹でした。
今年で4年目かな?ここは本当に満足度高いです。
来年も来たいと思いましたね。

帰ってからは少し休んだ後で地獄谷付近の散策。
結構歩けるようになってるんですね。
お湯が湧いてるあたりはすごかったです。
しかし昨日同様、とにかく暑かったです。もう少し涼しければぐるっと大回りするのもいいですね。
あと、結構東南アジア系の方々が多かったように思います。
少ないという話でしたけど、来てくれてるんですね、少し安心です。

夕飯は昨日とほぼ同じバイキング。
美味しいけどちょっと飽きたかな。
夜は2日続けてですけど、暑くて寝苦しかったです。
私は殆ど寝れなかったような気分で辛かったです。

最後の日は家内の実家の倶知安によって帰りました。
昼寝させてもらおうと思ったんですが、暑くて家の中にいられず、車の中で仮眠を取りました
そのあと倶知安のじゃがいも祭りを見に行きました。
駅前を歩行者天国にしてるんですね。
出店が出てて面白かったです。
ただいかんせん暑いのには参りました。
かき氷が美味しかった。

今回は月・火も休みをとってあるのでもう少しのんびり出来ます。
良い旅行になってよかったです。

H23登別旅行記 1


今年も夏休みをとって旅行に行きました。
5日の金曜日に休みをとって金・土・日の二泊三日、第一滝本館の連泊にしました。

5日は行くだけですが、支笏湖を回って国民休暇村で昼食。
この連休は暑かった。暑いだけでものすごく疲れた気がします。
支笏湖畔も湿気があって涼しい感じはなかったです。
そのあと美笛を抜けて登別に向かいましたが、今回は白老に抜けてみました。
気持ち近かったような気がしましたがどうだったのかな??

3時前くらいに第一瀧本着。
今年からクーラーが付いたとのことで東館を予約してましたが、旅館の都合で西館になってました。
東館見てみたかったのでちょっと残念。
しかし今回は仲居さんにすごいこと教えてもらいました。
大浴場への近道です
西館だけには近道があったんですね。これすごく良かったです。
次回も西館だなあ。

ちょっと休んでプールと大浴場。
そしていよいよ夕ご飯ですが、あいかわらずここのバイキングはおいしいです。
今年はラーメンがありました。これも結構美味しかったですね。
名水亭と比べると品数では劣ってますが、とにかくみんな美味しいです。
家族揃って大満足です。

2011年8月3日水曜日

マウス


エレコムのマウスが1年くらいで調子悪くなったので、いろいろ調べて、結局ヨドバシで衝動買してしまったのがバッファローのマウス。
ボタンも多いしレーザーの感度も抜群ですごく良いマウスっぽかったんだが、ポインタが震えてとにかく使いづらい。マウスをちょっと持ち上げるとポインタが上につつつ...と勝手に動く症状もあって(これはネットで調べると結構一般的な症例らしい)、いらいらするし使いづらいことこの上なし。
不良品で交換、ということも考えたが交換してくれるかどうか分からんし面倒だし。

ということで俄然マウスをいろいろ調べだし、ついに買ったのがロジクールのトラックボール。
画期的に使いやすそうだったんだが、これがやはり使ってみないと分からないもので、1週間くらい使ったところでわき腹が痛くなってきて、これ以上使い続けるのは私の体にとって危険なのでは???という状態。
トラックボールってマウスを動かさなくていいんだけど指はすごく使うので、その時の体勢が体に無理なんだろう。
ちなみにトラックボールについては事前に調べた評判通りで、使いづらいのは私の問題。特にこのタイプはホイールが無いタイプでそれを承知で買ったが、やはりものすごく使いづらいです。

ホイールに関しては、ソフト的にホイールを実現できるとのことだったんだが、完全ではなかった。
多分ウインドウにスクロールバーがあれば機能するんだろうが、無いと駄目みたい。
私は自作の画像ビューアで、ホイールで次のファイルを表示するようにしてるんだが、これが全く機能しない。
ホイルメッセージ系のユーティリティを自作しようかなとも思いましたが、やはりホイールつきのマウスを買った方がいいのかな。

ということで、前から興味のあったエレコムのスコープノードを買うことに。評判では大したことなしとか期待はずれ、というのが大勢だったと思うけど、逆に悪いということでもなかったから。
随分値段も安くなってたしデザインはすごく良いし高級感は確かにあるし、ということで買ってみた。
あと、同じショップで今仕事で使ってるマウス(ごく普通のマウスだけど)が500円だったんで、これもあわせて購入してみたところ。

現時点ではまだ届いてませんが、どうなるかな。
しかしマウスって結構大事ですね。
普通に使えてる間は意識してなかったけど、使いづらいと感じてしまって良いものを探しだすと簡単ではないです。

2011年8月2日火曜日

ホワイトアウト


真保裕一さんのベストセラーです。
前から読みたいと思っててようやく読めました。

ノンストップ系のサスペンスというか冒険ものですけど、私としては今ひとつかな。
藤原伊織さんのあとで読んだせいかもしれないけど、たぶん人間が描けてないんだと思う。
話としては確かにどきどきおもしろいけど、主人公に感情移入できないんですね。

あと、細部がわかりにくいと思いました。
地形の説明とかダムの施設の説明とか、たぶんちゃんと書いてくれてるんだろうけど、なんだかよくわからなかった。
図面などがあっても良かったと思いました。
本当に面白い小説ならそこらへんは無視してもグイグイ読めるんだけど、この小説に関してはそうではなかったですね。

真保さんの作品は数冊読んでますが、考えてみると印象に薄い。人間がかけてないのは共通してるのかもしれないと思いました。