2011年10月31日月曜日

ANAについて


先日、10月27日ですが、東京の日帰り出張でした。
行きはANAで帰りがAirDoだったんですが、行きのANAが結局1時間半遅れになり、遅れたことは仕方ないとしても対応がひどくて不安になった話です。

対応がおかしかったこととして、
①1時間遅れの予定となった時点でお詫びとして1000円分の商品券を配ったらしいのだが、配り始めたころ搭乗口にいた私には全く知らされなかったこと。当然商品券もらってません。
②これは聞いた話ですが、この商品券を配るのを搭乗手続きのカウンターで行い、なんだか理由は分からないが対応が遅くて長蛇の列になったらしいこと。
③1時間遅れの予定で飛行機に乗ったが、結局飛べなくて飛行機の中で30分待たされ、その間全く状況説明がなかったこと。
④機内のジュースサービスで無視されたこと。隣の人は貰ってましたが私には声をかけずに行ってしまった。

AirDoあたりのサービスが悪いのはしょうがないと思えるけど、帰りのAirDoはいつも以上にサービス良くて、ANAの対応の悪さが一層記憶に残ってしまった。
JALみたいなことにならないようにして欲しいなあ。経費削減でANAの対応も悪くなってるんだろうか。

ANA、不安ですね。

2011年10月21日金曜日

むかし僕が死んだ家


東野圭吾さんです。
相変わらず面白いです。

そんなに長い話でもないし、登場人物も最小、場所もほとんど移動しない中で、凝縮したドラマが展開されます。
詰め込まれたものも適度な分量で過不足無く、すっきりラストまでいきます。

ただ短いせいか、あんまり人物が描けてないような気がします。
今の東野さんならこの程度の分量でももっと人間を書きこむんじゃないかな。
と言っても面白いですよ。
さすが東野。


ホロヴィッツ


最近バッハばかり聴いていたのでふっとホロヴィッツを聴いてみたらちょっとびっくりしました。
ホロヴィッツといえば強烈な打鍵のイメージが強かったのですが、今回聴いた1986年のモスクワ・ライヴは繊細なピアニッシモがものすごく美しく響いてました。
昔あれだけ聴いたホロヴィッツだったのに、実は全く分かっていなかったか??と思わされました。

私がクラシックを聴き始めたのは小学生の頃でFMのエアチェックが中心でしたが、最初にファンになったピアニストがホロヴィッツで、大枚はたいて買った2枚組のヒストリカルリターン(1965年)はずいぶん聴きました。
ホロヴィッツってピアノの音がそもそも他のピアニストとは違うなあと思ったものでした。ただそれは強烈な打鍵とテクニックという意味で、繊細なピアニッシモという印象は全くなかった。
なぜ今になってこんな印象を抱くのかと思って他の録音も聴いてみましたが、驚いたことにやっぱり強烈な打鍵しか聴こえてきませんでした。

今回の私の印象はモスクワ・ライヴに特有のものなのかもしれない。
ホロヴィッツの晩年ということもあるだろうし録音の技術向上ということもあるんだろう。しかしもしかしたら私の側の問題、私の年齢ということもあるのかもしれない。
今の私はホロヴィッツのラフマニノフの2番のソナタを聴きなおしてみてもあんまり心が動かなかったので。

まとまりませんが、ホロヴィッツの素晴らしさを改めて認識したという話でした。

2011年10月19日水曜日

うたう警官


本日読了。
佐々木譲さんです。
澄川・西岡の図書館には無かったので、豊平区の図書館まで行って借りてきました。

面白いです。
結構ノンストップ系。
しかし内容がショッキングですね、現実ともダブってるので一層。
警官の不正ものというより、警察組織全体の重大犯罪だからなあ。こんな話書いてしまっていいのか、と思いますね、設定がリアルなだけにね。
話としてもよくまとまってますね。ちょっと展開が安易な感じもあるけど、意外な犯人とラストの緊迫感。本当の悪者は捕まっていないというところでさっと幕引きとなるところも良い。

ただあえて不満を言うと、人間が描かれてないです。意識的なのかな。
主人公に感情移入できない。
ここら辺がいい小説と優れた小説の違いのような。
あえて言うとですけどね。

この作家力ありますね。
北海道の作家がこんなに面白い小説を書いてくれててうれしいです。
図書館ですぐ借りれないのが難点だけど。

2011年10月16日日曜日

龍の契り


服部真澄さんです。10月15日読了。
ずいぶん話題になった小説だったと思います。
読みたいなあと思いながら読めてませんでしたが、力のある作家のようでその後も順調に作品を発表してますね。図書館でターゲットが見つからなかったおかげで今回ようやく読むことができました。

しかし登場人物多いですね。
物語に入ってくのもゆっくりで、読み進むのがしんどいです。
後半に入ってからも新しい登場人物が出てきた時は疲れました。

そういった細かすぎる部分がある反面、ラストにかけての展開は急すぎて、特に飛行機に乗ってから長老に会うまでの経過は飛ばしすぎ。そこにチャーリーが突然現れる部分も手を抜き過ぎじゃないの?
話自体は結構面白いというか、アイデアは良いと思いますけど、長編に仕上げていくうえでの力が不足してるような気がしますね。
人間も全然描けてないと思います。
全体的にアンバランス感が強いです。

この作家はもう読まない。

2011年10月15日土曜日

airのportable

ポータブル化成功方法

DealExtream 欠品 その後


さっき届きました、欠品だったもの。10月15日です。
8月14日が注文日だったのでちょうど2カ月ですね。
でも時間がかかったなあという感想はないです。忘れずしっかり送ってくれてよかったという感じ。
しかも、書留で来ました。
国際郵便書留ですよ。
2ドル弱の面白グッズで来なくてもいいやと思ってたものなのに。

DealExtreamしっかりしてますね~。
感心しました。
最近いろんなサイトで広告見るようになりました。以前からあったのかもしれませんけど。
DealExtreamお勧めですよ。

2011年10月11日火曜日

ワイセンベルク


ずっとレデイガガにはまってたのに、最近は一転してバッハだった。ゴルトベルク。そのついでに聴けたワイセンベルクのバッハについて。

聴いたのはパルテイータ全曲と半音階的幻想曲~、イタリア協奏曲。
まずはパルテイータ全曲ですが、バッハのこの手の曲集は、イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ集といったところですけど、私は昔はフランス組曲の4番、優雅で美しい旋律が大好きでしたが、フランス組曲については4番以外はあんまりですよね。
イギリス組曲はちょっと厳しすぎるような。
というわけで、今はパルティータ集がお気に入りだったので、楽しみに聴きました。
ワイセンベルクについては2番はもってましたが、全曲まとめて聴くのは初めてだったし。

相変わらず機械的な演奏かと思いきやそうでもなくて歌わせる部分もありますね。早いパッセージは機械的にビュンビュン鍵盤をたたいてく感じですが、バッハってこういう淡々とした部分が大事ですよね。
こういうところって、よりポピュラーな半音階とかイタリアとかでより効果的かもしれません。すっきりとよどみなく流れるような演奏になってます。

ワイセンベルク良いですね~。
ラフマニノフ弾きというイメージがあったけど、バッハもよく弾くんですね。
リストを弾かないのが不思議、ソナタを聴いてみたいな。

2011年10月10日月曜日

モテキ

モテキ

今日久しぶりの漫画喫茶で読了。映画化されたやつですね。

内容的には何もない漫画だと思います。
モラトリアムを引きずっている男の話です。
読んでていらいらします。
ラストもぴったりはまりません。
こんなのが今のオトコなのかな。世間的には共感されるのだろうか。

いったん終わった後の4.5巻目の方が面白かった。
本編のサイドストーリーって面白いですね。視点を変えると物事違って見えますよね。吉田秋生のラヴァーズキスだったかな、そういう構成だったような。すごく面白かった記憶がある。

絵はうまいですね。
アイアムアヒーローの花沢さんに似てるかな。
最近の漫画家は絵のうまい人が多いね。うまいというか、精緻なんですね。
おもしろさとは全然関係ないと思いますが。

昔、マンガ調、劇画調という言葉があったけど、この手のマンガはリアル調という感じかな。
GANTZは3DでモデリングしてるらしいけどこういうのはPCとの融合調?コブラが出始めだったような。

こういう絵(リアル調の絵のことです)は見ていてそんなに楽しくないですね。あくまで個人的な趣味の問題でしょうけど。
マンガとしてのおもしろさにもつながっていないと思います、繰り返しになりますけど。
私は絵としてはマンガ調が好きです。シンプルな線で個性的な絵を書いて欲しいです。

ワシントン封印工作


佐々木譲さんです。10月9日読了。
もっと違う本を借りたかったんですが図書館は貸し出し中でこれくらいしかなかった本です。

まあまあですかね。冒険小説という分類のようですが、アクション系ではないです。日米が戦争に突入するまでの外交のやりとりがスリリングに語られる小説ですが、活劇がないだけにやや緊張感に欠ける感もあり。
スリリングと書きましたが、実はそんなにどきどき感もなかったです。
逆に中だるみ感はたくさんありますね。
外交の駆け引きや各国の情勢、お国柄、それに恋物語も絡んで収束に向かっていきます。
ラストはサプライズありますが、たいしたことはないです。
女性の心変わりがかなり不自然な感じがしたけど、女ってこんなものと言われればそうなのかなと納得するしかないのかな。

しかし、まあまあです。違う本も読みたいですね。

エマ


森薫さんという方のマンガです。
全然知らなかったんですが息子に教えてもらって読みました。
結構有名な漫画だったんですね。アニメ化されて賞もとってるみたい。

舞台が中世西洋ということが珍しいだけで普通の恋愛物という感じで読みましたが、昨日最後の8巻目を読んで驚きました(全9巻です、私が8巻だけ読んでなかった)。
ものすごくキメの細かいマンガだったんですね。
人間の心理のひだを横から落ち着いて眺めてるような部分があってぞくっとしました。
1巻から読み進めていたときは筋を追うようにして普通にざっと読んでたんで気づかなかったのかもしれませんが、もしかして恐ろしく力量のある漫画家さんなのかも。

絵はあんまり好きじゃなかったんですが、あんまりうまいとはいえないような。背景へのこだわりはあるんでしょうけど。しかし癒し系の線で、慣れるとなかなか良いかもしれません。
作品少ない方のようで、今はモンゴル系の変わった作品を書いてますね。
注目の作家ですなあ。

2011年10月9日日曜日

PC音楽環境


先日ゴルトベルクをいろいろ聴いてる中で、ガヴリロフの音の良さに驚いた。昔のMDで聴いてた頃はそこまでわからなかった。そのあたりの話を少し。

今我が家の居間にはONKYOのミニコンポがあり、家内がたまに聴いてるようで、それなりで特に不満は無いようなんですが、私は全然聴かない。というか聴けない。なぜかというと音が全然出てないからです。

そんなことに気づいたのはパソコンのスピーカーを買ったからです。もう4年くらい前かな、LogicoolのZ4というやつ。何となくいい音らしきものを経験したくなっていろいろ調べてネットで買ったんですが、パソコンにつないで音を出してびっくり。
当時聴いたのはスプリングスティーンのマジックだったけど、冒頭がものすごくカッコ良い。べたにカッコ良い、スプリングスティーンそのものなアルバム。これがこのスピーカーでものすごくクリアに響いてきて、感動したわけです。
しかし驚いたのはこのアルバムを居間のミニコンポで聴いたときでした。全く別物に聞こえたんです。
はっきりわかるのは居間のミニコンポでは低音が聞こえないこと。高音のクリアさもない。くぐもった感じでしか音が聞こえて来ないこと。なんだこれは????と思った。

しかしこのミニコンポも初めて聴いたときはいい音だなあと思ったんですよ。この前はMDラジカセだったんで。ミニコンポ買って良かったなあと思ったものだったんですが、そのすぐ後にこんなショックを味わうとは。。。。。

パソコンを初めて買ってすぐONKYOの外付けのプロセッサを買ってmp3で音楽を聴いてましたが、私の音楽環境のメインはMDラジカセでした。パソコンにつないでたスピーカーはvaio付属の小さなやつで、きちんと音楽聴くならやっぱり音響機器だなと思ってたからです。
しかしこれは完全な間違いでした。オーディオプロセッサを買うと同時にスピーカーも買うべきだったんですね。そうすれば次元の違う環境になってたはず。何年も全く無駄にパソコンを使ってたことになります。

何を書きたかったのかわからなくなりましたが、ガヴリロフの話です。
昔MDで聴いてたときはわからなかった音質の良さが今になってようやくわかったという悲しい話でした。

子供たちが携帯機器で音楽を聴いてるのをみると、もっといい音で聴けよ、世界が変わるぞ、と言いたくなります。
でも余計ですよね。悪い音でも言い音楽は良いからなあ。
カザルスの無伴奏はあんな音でも永遠ですからね。
しかし良い音楽だからこそいい音で聴けばもっと良いんだぞお、とまあ、やっぱり余計ですか。

最近聴いたゴルトベルク 2


続きです。

◎ワイセンベルク
 ゆったりとしたアリアですが響きの少ない乾いた音でくっきりと聴かせます。しかしこの人の演奏って、ピアノロールを聴いてるような印象なんだよなあ。機械的というか。私は基本的にロシアの力任せ系のピアニスト好きだし、ワイセンベルクも好きなんだけど、ゴルトベルクに関して言えばちょっと物足りないかな。ラフマニノフは良いんだけど。
◎シフ
 今色々ゴルトベルクを聴いててネットで調べたりしてると結構シフ版のことに触れられていたので聴き直して見ました。チェンバロっぽいアーティキュレーションがいやらしいです。装飾も多いです。軽やかだけど、あんまり好きじゃないです。いじりすぎ。
◎コロリオフ
 初めて聴く人です。玄人受けする人らしい。ネットで調べたら構造が明快、みたいなことが書いてあったけど、聴いてみてまあ納得。しかし明快な構造性を持って弾かれたものに心が動くかどうかは別問題ですね。
全体的に感情に流されずくっきりと弾いてる感じ。全部繰り返してますが、2回目は結構装飾してます。すごく好きでもないかな。
◎ガブリロフ
 これは初聴きじゃありません。ちょっと昔MDで音楽を聴いてた時代にずいぶん聴いたもの。改めてPCで聴いてみて、音質の良さにまずは驚き。ゆったりとしたテンポながら粒のそろった響きにちょっと感動。ロシアの人なのでガンガンピアノをたたく系かと思いきや、かなり違います。やっぱり良いです。
◎Kリヒター
 恥ずかしながら初めて聴きました。チェンバロの割にべたべたしてないすっきり系です。リヒターって鬼の印象があるけどこの演奏からは感じませんね。良いです。
◎CaputoPompillio(2Guitar)
 ギター版は聴いてますが、ギターデュオは初めて。ゴルトベルクはハープ版もあるしアコーデオン版というのもありましたね。ギター版はいかにも苦しそうな演奏だったんで、ギターデュオというのはアイデアかな。
しかし珍し系という以上の意味があるかどうかは疑問。繰り返し聴くのはしんどい。
◎シュタットフェルト
 これはコーチャンフォーでみつけて、CDのオビに「この演奏が21世紀を変えた」みたいなことが書かれてたので気になって聴いたもの。たいしたことないです。繰り返しはオクターブ上げて引いたりしてます。工夫なのかな。小細工とも言う。
◎J・ルーシェ
 ジャズです。変わりものというだけですね。バッハのジャズ版って結構あるけど、私はあんまり面白いとは思いません。
◎CameronRoberts
 全然知らなかった人。丁寧に引いてる感じがしたけど、後半結構雑になってるような。
◎Rodmar
 ギターデュオ版を聴いたついでにこれも聴き直して見ました。結構意欲的と言うかテクニカルにも頑張って弾いてますね。単にギターで弾いてみたというだけでなく、きちんとゴルトベルクの面白さが出てると思います。
◎Etovosh
 これもギター版の聴き直しですが、テンポゆったりでよく響く演奏です。しかし早い変奏はつらそう。ゆっくりと言うよりつらそうに聞こえるなあ。
◎ニコライエワ
 ロシアのバッハ専門の女流という印象しか無くて、あんまり好きじゃなかったんですが、落ち着いたいい演奏だと思います。意外と良かったな。

ここのところゴルトベルク聴き過ぎました。
ちょっと飽きてきた。
でもバッハやっぱりはいいなあ。

2011年10月3日月曜日

図書館の蔵書


今週読みたいと思ってた本を仕入れに図書館に行ったが、ゲットできなかった。

チャンドラー(春樹さん)長いお別れ
フィッツジェラルド(春樹さん)グレートギャツビー
佐々木譲の冒険もの・警察もの

澄川と西岡の図書館両方行ってみたが無かった。
佐々木さんについては蔵書はあるがほとんど貸し出し中。人気作家なんですね~。
まあこれは仕方ない。佐々木さんの本自体はあったので借りてきました(たぶん人気無い本なんだろうな??)。
翻訳物については、澄川は貸し出し中、西岡はそもそも蔵書なし。
う~ん、蔵書なしってどうなの??
図書館の蔵書は市内は他の図書館でもOKだから予約すれば良いんだけど、私が探してた本は定番ですよね、図書館としては購入すべきじゃないのかああああ。

利用者の好みをいちいち聞いてられないのだろうけど、各図書館ってどういう基準で本を買ってるんでしょうね。
中央図書館で音楽CDを借りてた頃、結構マニアックなCDもあったりして、誰がどういう基準で買ってるんだろう??と疑問に思ったことありますが、肝心の本はどうなのかね。

稚内の図書館では、希望すれば結構本を買ってくれてました。
地方の良さですかね。
希望出してみようかな。

2011年10月1日土曜日

最近聴いたゴルトベルク


バッハです。私が一番好きな曲の一つです。
先日コーチャンフォーに行ったらクラシックCDの棚でバレンボイム版を発見。おお、平均律だけでなくゴルトベルクもか、と思い早速探して聴いてみましたが、これをきっかけに他にも幾つかゴルトベルクの初物を聴いたのでその感想を少し。

◎高橋悠治
 結構古い演奏ですが独特ですね。アリアに癖あります。あんまり好きじゃない。
◎シュ・シャオメイ
 中国の女流、初めて聴きました。結構評判いいみたいだけど表現は中庸。
◎ソコロフ
 初めて聴いた人ですけど、すごいピアニストらしいです。録音ぎらいとのことでライブの海賊版らしいけど、颯爽としてキレのいい演奏でした。ただミスタッチ多すぎ。もう聴きたくない。
◎バレンボイム
 平均律はベタベタし過ぎでダメだったけど、ゴルトベルクならそうでもないですね。前半はいい感じで好きですが後半ちょっと締まらない感あり。
◎Wケンプ
 最初のアリアが変わってますね。装飾しないとこうなるのか?軽やかなテンポですっきりと弾いてます。ケンプじいさんの印象とはちょっと違います。好きです。
◎アラウ
 アラウってあんまり聴いたこと無いんですが、リスト弾きのくせにあんまり上手くない人という印象。このバッハはものすごく音悪いけど、ゆったりと落ち着いた演奏になってます。このアラウの演奏は背景にいろいろあったようですね、検索して初めて知りました。歴史的な録音だったよう。ま、私にとってはあんまり関係ありませんが。結構好きですが音悪すぎ、聴き通すのしんどかった。

制服捜査


佐々木譲さんです。
何度か書店で名前を見ていたし北海道出身の作家ということで興味があったんで、澄川図書館で本を見つけたときすぐに借りておいたもの。

連作短編です。最初の短編を読んだところでは、平凡な展開で退屈だし、ラストがいきなり粗雑で暴力的なことに違和感を覚えました。
読むのやめようかなと思いましたが我慢して読んでたら印象が違ってきて、読了した今は結構すごい作家だぞ、という印象に変わってしまった。

展開はとても平凡だけど小説としての視点が非凡ですね。
特に最後の長めの短編(中編か)は圧巻だった。ラストもスパッと切れ味鋭く終わってる。
見事。

結構多作な作家のようなので読み続けよう。楽しみが増えた。